ホジュン39話ネタバレ

ホジュン~伝説の心医~39話のあらすじネタバレをみていきます。

 

新任のソン都提調(トジェジョ)は、かつてその妻を瀕死の状態から回復させたジュンとの再会を喜びます。

 

その反面、ソンは御医のヤンの口眼喎斜への対応に不審を抱きます。

 

ジュンは、ソン都提調(トジェジョ)の口添えで、ヤンを差し置いて恭嬪の兄の治療にあたるのでした。

ホジュン~伝説の心医~あらすじネタバレ39話

ジュンは、恭嬪の兄の治療を始めるが、患者はわがまま言い放題で見舞いに来た友人と碁を打ちたいと言いはじめた。

 

「お体を安静に」

 

とジュンは戒めるが、患者は言うことを聞かず、囲碁を始めた。

 

ジュンが恵民署から手伝いにきたイェジンやソヒョンとともに湯薬を持参した。

 

お付きの尚宮(サングン)が部屋の外から

 

「お薬の時間です」

 

と告げると、恭嬪の兄が

 

「今は飲みたくない、後で来るよう言え」

 

と言う答えが返ってきた。

ジュンが構わずに

 

「薬の時間です、失礼いたします」

 

と部屋の中に入った。

 

囲碁を楽しんでいた恭嬪の兄は、

 

「何のつもりだ?

飲まぬ。

 

さっきも飲んだ。

苦いのも我慢した」

 

と、ジュンに苦情を言う。

 

ジュンが、

 

「あれはこの薬を飲むためのものです。

胃の働きをよくするため、わざと苦い・・・」

 

と言いかけると、

 

「“わざと”?

胃のためにわざと?」

 

と言葉尻をとらえ、

 

「その薬は飲まん。

顔を治したい」

 

と言う。

 

ジュンが、

 

「せっかくの機会です。

胃病も治しましょう」

 

と勧めるが

 

「薬を飲むのは私だ。

医官なら 飲みやすい薬を作れ」

 

と無理を言う。

 

「味は変えられません。

病も修養と思い、ご辛抱くださいませ」

 

と反論すると、囲碁の相手をしていた友人がジュンのほうを向き、

 

「生意気な 医官の分際で修養などと偉ぶるな!」

 

と叱りつけ、恭嬪の兄も

 

「苦くない薬を作ってこい」

 

と命じ、囲碁に戻ろうとしたが、

 

「薬が冷めます」

 

とジュンも引き下がらない。

 

「いい気になって、いちいち口答えするな。」

 

と罵られても、ジュンは

 

「病を治したいなら、従ってください」

 

と答えたため、とうとう恭嬪の兄も。部屋の外に向かい

 

「誰かこいつをつまみ出せ!」

 

という言葉にイェジンとソヒョンが止めに入ったが、ジュンは、

 

「薬が冷めます、お飲みください」

 

と進み出る。

 

「いいか。

あと一歩 近づいたら・・・

 

この硯でお前の頭をかち割ってやる!」

 

と言われても、ジュンは前に進み出る。

恭嬪の兄は、

 

「不届き者め!」

 

と怒鳴り、ジュンめがけて硯を投げつける。

 

硯は湯薬の盆を叩き落し、墨がジュンの顔一面に飛び散ったのだった・・・

 

 

夜になり、ジュンが湯薬を持っていくと、恭嬪の兄はもう眠っていた。

 

ジュンが部屋の中に入ると、恭嬪の兄は激怒し、ジュンに投げつける物を探した。

 

そしてなんと、碁盤をジュンに投げつけた!

 

碁盤はジュンの足に当り、ジュンはもがき苦しんだ。

 

騒ぎを聞きつけた恭嬪は、ジュンの出血している足を見て、ジュンを案じたうえで兄を睨みつけた。

 

恭嬪は、ジュンに向き直り

 

「事の顛末(てんまつ)は尚宮から聞いた。

兄が失礼なことをした。

 

私に免じて許してほしい。

すぐに傷の手当てを。

 

薬の時間は私にも知らせなさい。

私が同席する」

 

と言い、抗議する兄に向かい恭嬪はこう叱責した。

 

「わがままですよ!

 

ここは王宮です。

また無礼な振る舞いをしたら、二度と王宮に近寄らせません。

 

勝手が過ぎます。

兄だからと思いここへ呼びましたが、本来は王宮で治療は受けられません。

 

一日も早く治して家に帰る努力をしてください。

 

医官に怪我させるとは何事です。

私に怪我をさせたも同然ですよ」

 

・・・恭嬪の兄の薬を煎じながら、ソヒョンはイェジンに、

 

「12歳で医女になり、これまで多くの医官を見てきたけど、あんな医官は初めて。

恵民署を訪れる貧しい患者には謙虚に接しているのに、身分の高い患者には、毅然とした態度を取る。

 

ホ参奉とは同じ医院で働いていたそうね。

そこでは?」

 

と訊く。

イェジンは

 

「心医でした。

私の師匠は、心から患者を慈しむ医者を“心医”と呼んでいました。

 

身分や家柄に関係なく、患者に尽くす医者が心医です。

山陰でも、王宮でも、ホ先生は心医の道を歩んでおられます。

 

出来上がった湯薬を、ジュンは足をひきずりながら、恭嬪の兄のもとへ届ける。

 

 

翌日、イェジンとソヒョンが薬を煎じていた。

 

ソヒョンがセヒを見つけて使いを頼むと、セヒは自分のほうが格上だからとその使いを断った。

格上という言葉に腹を立てたソヒョンはセヒを平手打ちした。

 

そこでドジが仲裁に入り、セヒにとっては意外なことにドジはソヒョンの肩を持ち、体面を失ったセヒはその場から逃げだす。

 

ドジはソヒョンたちが作っている煎じ薬の処方箋を見て驚いた。

 

 

ドジは、部下のテウンを連れて、ジュンを探した。

 

ジュンを見つけると、ドジはなぜ口眼喎斜の治療薬ではなく、胃病の治療薬を処方しているのかを訊いた。

 

ジュンが、

 

「ただの胃病ではありません。

患者の病は、初期の“反胃”(胃ガン)です」

 

ドジは驚き、そしてまず保身を考えた。

 

「私たちは大病を見落とした責任を取らされる。

何とか口眼喎斜だけを治療してくれ」

 

とドジはジュンに言った。

 

「反胃を隠せと言うのですか?」

 

と反論すると、ドジは

 

「これは命にかかわることなのだ。

助けてくれ。

 

反胃は口眼喎斜を治してから治療すればいい」

 

とジュンに懇願したが、ジュンは迷うことなく拒否した。

 

思案にくれていたドジのもとに、妻のスクチョンが産気づいたとの連絡が入ったが、ドジは急用が入り帰れないと伝えるように頼んだ。

 

ドジは、御医のヤンにジュンから聞いた反胃の事を話した。

 

ヤンはジュンを呼び、二人きりで話をした。

 

「科挙に首席で合格し、研修成績も優秀な そなたを、なぜ恵民署に配属したと?

 

そなたのような実力者は、王族や高官たちの診察に随行させて学ばせるのが普通だ。

だが、あえて恵民署へ送った。

 

優秀だからと厚遇すれば、傲慢になりやすい。

だから恵民署で、様々な病に関する経験を積ませてから、内医院に呼びたかった。

 

私の後継者としてな。

御医は誰もがなれるものではない。

 

実力だけでは駄目だ。

宮中の動きを詳細に把握し、上の方々の心中を察し、状況に応じて対処する。

 

それが御医の処世術だ。

そなたは王様から注目され、出世の機会をつかんだ。

 

つまらぬことで機会を逃すな。

恭嬪の兄君が反胃とか。

 

初期とは言え反胃は簡単に治せる病ではない。

今はヘタに手を出さず、伏せていろ。

 

そなたの身のためだ。

分かるな?」

 

と、ヤンは諭した。

しかしジュンは、

 

「それは、できません。

出世のために、病を隠蔽しろなどと」

 

と言いかけると

 

「隠し通せとは言っていない!

口眼喎斜を治した後で反胃を治せばいい」

 

と次第にヤンも興奮した口調だが、ジュンも

 

「反胃が進行します」

 

と引き下がらない。

ヤンが机を叩きながら、

 

「まだ分からんのか?」

 

と怒鳴る。

 

「令監(ヨンガム、ヤンのこと)。

私は亡き師匠に誓いました。

 

患者を身分の貴賎で区別しないと。

治療に尽力し名声は求めないと。

 

どんな苦境に立たされたとしても、私は患者を治療します。

それが師匠の教えです。

 

では、これで失礼します」

 

 

ジュンは、恭嬪の兄に湯薬を飲ませ、灸を始める。

 

患者が熱いと体をよじると、落下する灸も出始めた。

 

ジュンが馬乗りになって、患者を動かないように試み、イェジンとソヒョンにも、頭を押さえさせる。

 

「放せ!」

 

と大暴れする恭嬪の兄にソビが駆け寄るが、ジュンは、

 

「治療している、下がれ」

 

と命じた。

そしてなおも暴れる患者に、ジュンは、

 

「灸は1壮、2壮と数えます。

勇ましいという意味の漢字です」

 

ジュンの言葉を聞かずに、殺してやると連呼するその場に、そっと王たちが現れた。

しかし、ジュンも患者もそれに気づかない。

 

ジュンは、

 

「どうぞ、病を治し元気になれば、何でもできます。

病に苦痛はつきもの。

 

今 耐えねば病が悪化します」

 

と必死に体を押さえつける。

 

「黙れ、嘘を言うな」

 

と恭嬪の兄が喚く。

 

「医官が正しい!」

 

その声の主を見て、一同に緊張が走った。

なんと王様だった!

 

感想

両班であろうとも庶民であろうとも、病魔は区別しない。

それなのに、医官に硯を投げつけ、碁盤まで投げつけるなんて・・・

 

ドジも保身ばかりに気を遣い、患者のことを全然考えていないですね。

 

しかも、自宅からの呼び出しに応じず、寂しく出産したスクチョンは、どう思っているのでしょう。

セヒの存在も気がかりです。

 

まとめ

とうとう、ジュンが国王(宣祖、第14代国王)との対面を果たしました。

 

はたしてジュンは、初期とはいえ反胃を治せるのでしょうか?

治せない場合は・・・

 

更に、もう一人の師匠、グァンィクが現れたのですが、その理由とは一体何だったのでしょうか?