ホジュン～伝説の心医～57話のあらすじネタバレをみていきます。
ジュンは、自分の家族はひとまず後回しにして、何より大事な医書と診療簿を守ろうとした。
たった１人で医書を持ち出そうとしていたジュンに、マンギョンやオグン、サンファそれに医女たちが協力を申し出る。
一旦、自宅へ戻ろうとしたジュンだったが、暴動に巻き込まれてしまった。
そして、恵民署からは火の手が上がり、ジュンは王の一行とも、家族の一行とも離別する。
ホジュン～伝説の心医～57話あらすじネタバレ
ジュンの家族たち一行は、船着き場近くの家で休んでいたものの、身重のユウォルが苦しがり動けない。
そのユウォルに罵声を浴びせるハマンに、イルテはついに平手打ちをして、ハマンは飛び出してしまった。
そのハマンは、船を持っている、との男の言葉を信じ、自分の分と家族であるイルテとオンニョンの３人分の船賃を支払ってしまう。
ジュンの家族やヤンテたちを置き去りにしようとしたのだ。
しかし、結局船など来ずに金だけ失ってしまう。
一方、ジュンたちは休息の場を見つけ、重い荷物を下ろした。
サンファは、自分も疲れているはずなのに、船着き場の様子を見に行く。
ジュンたちは医女からの握り飯をほおばりながら、当初の目的地である開城（ケソン、旧都）への道程を論じていた。
しかし、サンファの報告により船が燃やされたことを知り、王が向かうと思われる平壌（ピョンヤン）に目的地を変更する。
危険だが近道となる西の船着き場へ向かうか、大きく迂回する事になるが東へ向かうか、方策を練るジュンたち。
結局、急がねば、というジュンの意見で西の港に向かうことにした。
その頃、王とその側近は既に開城に入城していた。
御医のヤンが長旅に倒れ、王の体調はドジが管理することになったのである。
王の部屋にドジが湯薬を持っていくと、王がジュンはどうした、とドジに聞く。
ドジは、
「王様、申し上げにくいのですが、ホ令監（ヨンガム）は任務を放棄しました。
都での点呼に現れなかったのです」
と話す。
脇にいた仁嬪が、
「逃げたと言うこと？不届き千番！御医が逃げるとは」
と言い捨て、王が
「逃げたのは間違いないのか？」
と再確認すると、とドジはこう答えた。
「事情は存じませんが、恐らく逃げたと思われます」
ジュンたちがある村を通り過ぎようとしたところ、その村はすでに敵が通り過ぎた後で、村人は全員倒れていた。
皆、顔をそむけながら歩み去ろうとすると、どこからか赤子の泣き声を聞こえる。
そこには、まだけが人もいたのである。
一刻を争うにも関わらず、ジュンはけが人の手当てをした。
しかしそこに倭国の兵士が現れる。
間一髪で建物の陰に隠れた一行は、イェジンが連れてきてしまった赤子が上げた鳴き声のために、見つかりそうになった。
その時、サンファが駆け出した！
兵士の目を引き付けようとして、ジュンたちと逆方向に走ったのである。
兵士たちはサンファを追いかけていった。
ジュンはサンファのあとを追おうとしたが、マンギョンとオグンに留められる。
ジュンが涙声で呼びかけた。
「サンファ、サンファ・・・」
・・・夜になり、ジュンたち一行は、船に乗ろうとする。
なおもジュンは、サンファを諦めきれない。
船頭が、早く乗れとジュンたちを急かす。
マンギョンにも、オグンにもせかされ、ジュンはやむなく船に乗り込む。
沖へ漕ぎ出したその時、砂浜に足を引きずりながら歩く人影が見えた。
イェジンがジュンに
「サンファです」
と言い、皆もサンファの名を呼ぶ。
しかしサンファの背後から、５人の追手がサンファに銃撃を浴びせた。
ジュンは、「戻れ！」と船頭に命じる。
できない、と言う船頭をつき倒し、ジュンは自分で櫓を握った。
「サンファ、今行くぞ！」
と叫びながら、ジュンは全力で舟を戻そうとする。
サンファは岸辺に立ち、ジュンの乗る船を見ながら両手を振った。
「ホ先生！サンファはここです」
船頭は
「岸に戻ったら、皆殺しにされます」
と必死にジュンを止めたが、ジュンは
「どけ！」
と船頭を振り払いサンファを救出しようとする。
しかし、そんなサンファの背中を銃弾が貫く。
スヨンが悲鳴を上げる。
何発も銃弾を浴びて倒れる幼なじみの姿を見て、スヨンは崩れ落ちた。
ジュンは力の限り叫ぶ。
「サンファ！」
皆もサンファの名を呼ぶが、兵士は船に向けても撃ってきた。
船頭が
「櫓を離して！私らまで殺されます」
と言いジュンから櫓をもぎとり、沖へと漕ぎ出したのである。
スヨンの目から、とめどなく涙があふれた・・・。
野営するジュンたち一行には、重苦しい空気が流れていた。
ジュンはこう語り出す。
「サンファに出会った時のことを思い出します。
恨みを振り落すかのごとく、太鼓を叩いていた姿を、今も覚えています。
あの子は、死ぬにはまだ早すぎます」
イェジンが
「サンファが死んだとは限りません」
と言うが、マンギョンは即座に否定した。
「バカなことを。無駄な希望は持つな。
令監。もう忘れましょう。
いつまでも思っていると、あの子も成仏できない。
安らかに眠らせてやりましょう」
オグンが、あの村から連れてきた赤子を抱いて、こう言う。
「令監。この子を養子にします。
死んだサンファもそれを望んでいる気がします。
これも天がくれた縁です。
この赤ん坊をわが子として育てます」
一方、ジュンの家族たちもユウォルの陣痛が始まり、ヤンテが気をもんでいた。
次の瞬間、立派な男の子が生まれたのである。
皆が、あのハドンさえも喜んでいた。
さらには、オンニョンがなんと米を手に入れてきていたとの知らせも入る。
一時、穏やかな時間が流れたが、しかし、それも長く続かなかった。
やっと、平壌城の城門でにたどりついた一行が耳にしたのは、信じられない一言だった。
「逃亡！」
ドジが発したその言葉に愕然とするギョム、ダヒ、ヤンテの３人。
山中、ひとりで声をこらしてなく母ダヒの姿を見て、ジュンへの怒りを増幅させるギョムだった・・・。
一方、平壌城の重臣たちは、明国へ逃亡するかどうかという激論が交わされていた。
重臣たちの意見を受け、仁嬪の兄：ゴンニャンが王に進言する。
「チョン大監（吏曹判書）の言う通りです。
早急に明へ使臣を送り、受け入れ要請をすべきかと」
仁嬪も兄に同調し
「私も同じ意見です。
民の冷たい目をご覧になったでしょう。
敵に攻め込まれるより前に、民が暴動を起こすかもしれません」
と言った。
その時、世子光海君は、その意見に断固として反対する。
「明へ避難すべきとの官僚の意見は、一考の価値もありません！
私も、民の恨めしそうな目を見ました。
ですが民を責めることはできません。
民は国を救うべく戦っているのに、朝廷は国を捨てる議論ばかり。
これでは民心が離れてしまいます。
父上が一歩でも国外に出れば、朝鮮は敵の手に落ちます。
国を捨てた王など、もはや国王とは呼べぬのです。
決して、明へ行ってはなりません。
賢明なるご判断を！」
世子の気迫に押されたのか、王はしばし考え込んだ・・・。
そして、やっとジュンの一行が到着した。
感想
なんと、サンファが壮絶な最期を遂げてしまいました・・・。
「ホ先生、サンファはここです」
あの言葉が耳を離れません。
あれほど真摯な若者が、スヨンを残して・・・。
それにしても、王様も重臣に甘すぎますね。
倭国が攻めてこないと言った重臣の責任はどうなったのでしょう。
それと、嘘ばっかりついているドジも、何とかすべきでしょうに。
ジュンを信じて待っていた、ダヒも、みんなの前で立場がつらくなりそうですね。
なんとかジュンとの再会を願うばかりです。
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まとめ
ジュンは、家族と再会できるのか？
そして王からの信頼を失ったジュンはどうなるのか・・・。
次回、国境近くまで追い詰められた王のとる策とは？
