ホジュン65話ネタバレ

ホジュン~伝説の心医~65話のあらすじネタバレをみていきます。

 

 

誰もが危ぶんだヒ素を治療薬に用いたジュンと、ジュンを信じてヒ素入りの薬を飲んだ世子。

 

 

今度は、国王が瀕死の危機に直面した。

 

九死に一生を得た2人を巻き込む、新たな陰謀が勃発する。

ホジュン~伝説の心医~65話あらすじネタバレ

「永昌大君を世子に冊立(さくりつ、公式に立てること)しろだと?」

 

王が、強引に入って来た2人に聞いた。

 

ゴンニャンが、

 

「今の世子様の母君は恭嬪様です。

 

永昌大君(ヨンチャンテグン)という嫡子がおられるのに、側室の息子に王位を譲るなど、もってのほかです。

 

どうかお考え直しを」

 

と上申すると、吏曹判書も

 

「世子様は庶子ゆえに、明の承認も得られぬままです。

 

国家と王室の未来のためです。

 

我々の忠誠心をどうかお察しください。

 

永昌大君様に王位を継がせ、王室の正統性を守るのです」

 

と進言する。

 

王は

 

「永昌大君の誕生以来、私も気にかかっていた。

 

世子を廃し、永昌に王位を譲ろうとも思った。

 

だが永昌はまだ3歳ではないか。あまりに幼い。

 

幼い永昌が王位に就けば、王権は揺らぎ朝廷に党争をもたらす。

 

そなたたちの憂いは分かるが、世子を廃するつもりはない」

 

と言い、あらかじめ用意しておいた王命書を吏曹判書に手渡した。

 

そして、きっぱりと命じる。

 

「王位は世子に継がせる。この文書を公表せよ」

 

それでも納得しない吏曹判書たちに、

 

「下がれと言っている!」

 

と、怒鳴ったのち、王は胸を押さえて苦しむ。

 

すぐさま、ジュンとセヒが駆け寄る。

 

 

「・・・これでもう、すべて終わりです」

 

と言うゴンニャンに、吏曹判書は

 

「終わってたまるか。引き下がれぬ。

 

このまま王様がご逝去すれば、王命書のことを知る者は、我々の他には、あの場にいた御医と内医女だけだ」

 

「よいか。この文書は元から存在しなかった」

 

王の病状悪化は、吏曹判書たち以外にも様々な思惑が交錯する。

 

世子派は、王命書のことを知らず、即日即位の前例を持ち出し世子に準備しておくよう、進言した。

 

医官たちはジュンの心配を、医女たちは自身の心配を、オグンは妻ホンチュンの心配をする。

 

吏曹判書たちは、まずセヒを呼び出して脅した。

 

王命書のことを口外したら、その瞬間、命はないと伝えたのだ。

 

ジュンを訪ねた吏曹判書とゴンニャンは、世子が王位に就いたら、ジュンが処罰されるのを止められないだろう、と言った。

 

しかし、永昌大君が王位に就けば免罪するから王命書を忘れてくれ、とジュンに迫る。

 

ジュンは興奮して、

 

「王命なのです!王様の命令に背けと言うのですか」

 

と怒鳴り、2人を追い出した。

 

 

ゴンニャンは、次にドジに狙いを定める。

 

妓楼に呼び出したゴンニャンはドジに、もし永昌大君が王位に就いたらジュンは斬首を免れるどころか、御医の座も安泰だと言う。

 

ゴンニャンの意を受けたドジは、ジュンの夢である医書の編さんを諦めるのか、と理詰めでジュンを説得した。

 

しかし、吏曹判書たちがセヒを脅したことを知らされたジュンの決意は固い。

 

ジュンはドジに、静かににこう言った。

 

「確かに医書の編さんは、私の人生を懸けた大仕事だ。

 

だが、それがいくら大事な夢でも、道を外してまで叶えたくはない」

 

そのとき、内官が飛び込んできた。

 

「大変です!王様が・・・」

 

 

・・・王がもう永くない、と知ったジュンは、王妃と世子に使いを出した。

 

王妃が、王の枕もとで泣いている。

 

ソンが、王妃に言った。

 

「“男子、婦人の前で死せず”と言われます。

 

王妃様が看取ることは礼に反します。

 

しばし、お下がりくださいませ」

 

王妃を至密尚宮が迎えにきたが、王妃は泣きながらすがりついたままだった。

 

やっと立ち上がった王妃が退出すると、世子が王の枕もとに寄り、父王の手を握りしめる。

 

そうして世子が、父上、と涙声で話しかけると、王がうっすらと目を開け

 

「世子よ。世子よ。

 

世子・・・永昌を、永昌を・・・」

 

と言いながら、永眠した。

 

王の目からは一筋の涙が伝ってこぼれ落ちる。

 

・・・宮中の誰もが、王宮に向かいひれ伏し、慟哭した。

 

ジュンの屋敷でもドルセがひれ伏したが、同時にジュンが御医として死罪になるのでは、と不吉な予感が皆に漂う。

 

しかも、ジュンの母は健忘症(ここでは認知症)に取りつかれてしまったのだった。

 

 

吏曹判書とゴンニャンが、王妃の前で永昌大君を王位に就かせるよう懇願する。

 

一方、ジュンは内医院で物思いにふけっていた。

 

そこへ、ドジがやってきて話しかける。

 

「チョン大監が王妃様に拝謁し、永昌大君の即位を求めたそうです。

 

朝廷も黙認しています。

 

大監(ジュンのこと)は、黙っていればよいのです。

 

永昌大君様が即位すればすべて安泰です」

 

ジュンは、ドジにこう宣言し、立ち上がった。

 

「ユ内医正。

 

お亡くなりになった王様は、幼い大君様が即位することで王権が揺らぎ、政争が起きることを心配なさった。

 

チョン大監は、大君様が嫡流だから王にふさわしいと言うが、ただ自分の権力を守りたいだけだ。

 

王室と朝廷のためには、王様の遺言通り世子様が即位するのが妥当だ。

 

私欲まみれの計略を許してなるものか」

 

ジュンはソンにすべてを話した。

 

ソンたちは、勝ったと思い喜んでいる吏曹判書たちの部屋に乗り込んだ。

 

驚いた吏曹判書が、何の用かと尋ねる。

 

ソンが

 

「王様が残した王命書はどこだ」

 

と聞くと、吏曹判書、ゴンニャン、都提調が真っ青になり、顔を見合わせる。

 

ソンは続けて、吐き捨てるように言った。

 

「朝廷と王室のためと言いながら、よくもこのような悪事を働いたな。

 

王様の遺言である王命書を隠匿するとは」

 

これは謀反だ、と言う声にゴンニャンが反発したが

 

「黙れ!今から、王妃様に拝謁して洗いざらい報告し、今後の措置を決める」

 

と、ソンが言い放ち、世子派を率いて出て行ったのである。

 

 

・・・ジュンは、しばし科挙に合格し内医院に入ってからこれまでの事を回想した。

 

そして、オグンには生薬倉庫の管理、さらには母とダヒのことをもよろしく頼むと声をかける。

 

そこへ、ミョンウォンが報告にきた。

 

「世子様の即位を王妃様が命じました。まもなく即位式が」

 

ジュンは頷き、医官を集めるよう命じる。

 

医官が集合し、ジュンは皆を労い、励ました。

 

「戦時中に、医書編さんの許可を受け、作業を始めてからもう十数年になる。

 

皆で努力した甲斐あって、大分、完成に近づいた。

 

だが仕上げるにはまだ多くの課題が残る」

 

ユ内医正、とドジから声をかける。

 

「皆の先頭に立って完成に導いてくれ」

 

イ主簿(ゴンニャン)には、

 

「小児病の研究が不十分だ。

 

小児病に関心の高いイ主簿にぜひとも任せたい」

 

マンギョンが、涙声で聞く。

 

「私にも、ご指示ください」

 

ジュンの声も次第にかすれる。

 

「ソン判官と共に、備忘録を整理し雑病編を仕上げてほしい」

 

そこへ、義禁府(ウィグムブ)の役人が来た、という知らせが入った。

 

少し待ってもらってくれ、と答えたジュンは医官一同の顔を見渡す。

 

「私は皆が完成させると信じている。

 

編さんしながら、無残に命を落としていった民のことを思え。

 

今もまともな治療を受けられず、死んでいく民がいる。

 

彼らのことを思え。

 

我々の作った医書が、後世に受け継がれることを忘れるな。

 

そうすれば、決して手を抜けないだろう」

 

・・・皆がジュンを呼ぶなか、ジュンは捕縛され連行された。

 

吏曹判書、コンニャン、都提調の3人は打ち首となったが、ジュンの処分はまだ決まっていなかった・・・。

 

 

感想

人間、だれしも寿命があるのに、王を死なせたとして厳罰が下るっていうのは、どうなんでしょう・・・。

 

誰もが御医になりそうになったら、どうぞどうぞと辞めていくのではないのでしょうか?

 

しかしさすがはジュン、こうと決めたら忠誠を貫きますね。

 

でも、元はといえば、至密尚宮がお菓子を出したせいだし、病床で騒ぎまくっていた吏曹判書のせいにもできたのに・・・。

 

 

ようやく、吏曹判書の悪事にも天罰がくだりました。

 

ジョンミョンの件といい、世子を毒殺しようとした件といい、やっとです。

 

しかし、ドジもまだまだ甘いですね~。

 

永昌大君が即位して吏曹判書たちが権力を持ったら、それこそ、ジュンだけではなく、ドジも死罪だったでしょう・・・。

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    まとめ

    王様を死なせた責任を追及されたジュンに待ち受けるのは、やはり死罪なのか。

     

    ジュンの母の容体も見逃せない。

     

    次回、いよいよジュンに運命の審判が下る!