トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜15話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

復活したものの周囲から忘れられてしまったシン。

逢いたい気持ちを抑えられず姿を見せるシンに、ウンタクは混乱します。

 

引き裂かれた恋人たち。

運命の輪はどこまで回るのでしょう? 

トッケビ15話ネタバレあらすじ

カナダの街を歩くウンタクを“初めて”とは思えない出来事が迎えます。

すれ違う男性から「久しぶり」と声をかけられたり、知らない女性から微笑まれたり。

 

「そのネックレスは10年ぐらい前に私が作った物よ。モチーフの意味を知ってる?」

「いいえ」

「“運命”という意味なの」

 

何も覚えていないウンタクは戸惑うばかりです。

 

その頃シンは、鬱屈のあまり世界中の国に行ったり戻ったり。

相手をするのにたまりかねた死神が、シンの背中を押しました。

 

「あの子の所に行ってこい」

 

出くわしたウンタクに、シンはアタフタしますが、番組に出した広告に話題を変えた事で立場を逆転させました。

気持ちを切り替え

 

「ご案内しますね!」

 

と歩き出したウンタクは、すぐ立ち止まり首を傾げます。

 

「私、カナダに行くと言いました?」

「ええその、確か“カエデの国に”と…」

「ああ! “カエデの国”!」

 

覚えのあるフレーズで納得した想い人にシンがそっとため息をつきました。

シンはウンタクと歩いて心を弾ませますが、自分を思い出してほしいあまり何度も過去を口にしてしまいます。

 

「初恋の人と…」

「初恋の人は…」

 

聞かされたウンタクはおかんむり。

初恋の相手を知らない彼女の機嫌がどんどん悪くなりました。

 

「相手の人を代表は忘れられないんですか」

「ええ。一瞬たりとも」

 

断言されてイライラしたウンタクは、足元の落ち葉を蹴り上げます。

ヤキモチだと感じたシンが密かに目を細めて言いました。

 

「知ってます? “散るカエデを掴んだら一緒にいる人と結ばれる”って…」

「それも初恋の人から聞いたんですか?」

「ええ。葉も掴んだ」

「でもダメだったんでしょ? こうして私といるし。

男って気のある相手に元カノの話をするものですよね!」

「そう?」

「違います?」

 

喧嘩腰になったウンタクは、シンを残しホテルに戻ります。

“初恋”の話ばかり聞かせる男に腹が立って仕方ありません。

 

「“カエデを掴んだら結ばれる”?

気を引く為の作り話に決まってるのに!」

 

プリプリしていた彼女は、庭のベンチにシンが座っているのを見つけます。

 

「…」

 

出した覚えのないエアメール、会った覚えがないのに話しかけてきた人たち、何より謎の男が気になった彼女はもう一度彼の元に向かいました。

 

「もしかして私達、以前会った事ありませんか?」

 

『アジョッシ!(おじさん)』

座る彼を呼んだあの日の彼女を思い出したシンは、立ち上がりウンタクを見下ろしました。

 

「私に気が?」

 

慌てて否定しかけたウンタクはすぐ真顔になり頷きます。

 

「ええ。あなたに好意を持ってます」

 

記憶を失ってたのにもう一度自分に好意を持ってくれた。

嬉しさを隠せないシンはウンタクを夕食に誘うのでした。

代表の正体

トッケビ15話あらすじ

シンが誘った店はあのステーキの店でした。

テーブルについたウンタクを店の入口から見た彼は或る事に気づきます。

 

『代表、ここです!』

 

そう、目の前の光景はシンが、見た未来のビジョンと同じ場面だったのでした。

“29歳のウンタク“が誰とデートするのか随分ヤキモキさせられた彼は、恋敵が自分だった事を悟ります。

 

「代表、ここです!」

 

これまで何十回も思い出したセリフに、シンの口元が弛みます。

 

「…どうにも笑いが止められぬ」

 

ご機嫌のシンと反対に、「初恋相手と来た店だ」と聞いたウンタクは唇を尖らせました。

ですがそんな顔も彼を喜ばせる材料にしかなりません。

 

「明日また逢います?

帰国する前も後も」

 

その言葉でウンタクも笑顔になるのでした。

 

ホテルに戻ったウンタクは、ふと手にしたパンフレットに既視感を覚えます。

丘に並んだ幾つかの墓の写真に“背の高い人影”がダブって見えた途端、彼女は部屋を飛び出しました。

 

墓石を前にした彼女の足がピタリと止まります。

飾られた写真を見るウンタクは、誰かの気配に顔を上げます。

 

そこには写真そっくりの男が立っていました。

 

「これはあなたですか?

幽霊なの?死者だから私に視えるの?」

「まだ視えるのか?」

 

これに彼女が眉を上げます。

 

「“まだ”?

なぜ霊感の事知ってるの?あなた何者?」

「…」

「もしかして、あなたがキム・シン?」

「っ」

「十年前私とここに来た? でも覚えがない…」

「…」

「説明して! なぜ私は『あなたを忘れるな』って書いたの?

なぜ私は『あなたの花嫁』だって書いたの?

あなたがキム・シン?・・・そうなの?」

 

苦しげなウンタクにシンは顔を曇らせます。

彼は「違う」と答えると「もうホテルに戻れ」と背を向けました。 

サニーの記憶

トッケビ15話ネタバレ

“エアメールを届けてくれた人に逢いたい“

 

サニーから連絡を受けた死神は、以前よく行っていたカフェで待ち合わせました。

記憶がない彼女と会うのは今回が初めてです。

 

くったくなく話す想い人に、気持ちを隠すのが精一杯だった死神はやがて気がつきました。

彼女も記憶が残っていると。

 

言葉の端々にヒントが散りばめられていました。

 

「防犯カメラで見た通りのイケメンなのか確かめたくて “逢いたかったわ” 」

「冷える外で泣くと顔が凍りつくから “泣かないで” 」

 

決め手はやはり、彼が本名を名乗った時の彼女の答えでしょう。

 

「ワン・ヨ」と名乗った彼にサニーが口にしたのは「“王様”みたいな名前ね」でした。

(韓国では漢字の“王”をワンと読みます)

 

「“逢えて嬉しかった”です」

 

この言葉を最後にサニーは席を立ちました。

見送った彼は、家で掛け軸を抱きしめ涙を流します。

 

サニーも、一人になってから零れ落ちる涙を拭いました。

 

「私も嬉しかったわ…キム・ウビンさん…」

 

やはり彼女は全てを覚えていたのです。

 

シンが消えたあの日、サニーはひょんな事から全能の神が乗り移った少年と言葉を交わし、勝手に記憶操作される事への拒絶を表明していました。

それで神は彼女の記憶を消さずにいたのです。 

カエデの導きで

トッケビ15話感想

ケベックではシンが一人凹んでいました。

 

「会うべきではなかった。

でも…逢いたかった…」

 

混乱したウンタク、も悩みながら街を歩きます。

手にしたカエデを見ていた彼女がそれを噴水に置いた時、時間が巻き戻りました。

 

鮮やかに甦る思い出たち。

とりどりの景色、跳ね回る自分。

 

『アジョッシ~!』

『カエデを掴むと一緒にいる人と結ばれるの』

『やっぱりトッケビでしょ?

愛してる♪』

 

シンの事も思い出しました。

 

『千年万年続く哀しみも愛もない』

『私は“有る”に一票』

『どっちだ。哀しみか愛か?』

 

無邪気だった19歳の彼女の答えは…

 

「…哀しい愛。

逢いたかった!」

 

目を涙で一杯にしながら29歳のウンタクが呟きました。

溢れてきた想いが喉を詰まらせます。

 

涙で視界がぼやける中、彼女は或る物を求めて街をさ迷いました。

愛する男を召喚する火を探していたのです。

 

店先でまたたくロウソクを見つけたウンタクはそれを一息に吹き消し叫びました。

 

「逢いたいよ…っ、アジョッシ、どこ…? 顔を見せて!」

 

半狂乱のウンタクを突然誰かが後ろから引っ張ります。

 

「っ!」

 

体勢が崩れそうな彼女をしっかり支えて見つめた男…シンは黙って唇を合わせました。

 

9年ぶりに出逢えた魂の半分。

想いがこもる長い口づけを交わした二人は離した唇を何度も寄せて喜びを分かち合います。

 

嬉し涙を零すシンの腕の中、ウンタクは心からの笑顔を見せたのでした。 

愛と喜びの日々

トッケビ15話のネタバレ

ホテルに戻った二人は寄り添って話します。

 

「不思議。前に言ってた通り初雪の日に戻ったのね」

「“乙は初雪の日に呼び出しに応じる事。甲が乙を待っているから”」

 

契約書のおかげで戻れたと知ったウンタクに、無に帰るとはどういう事か訊ねられたシンが答えました。

 

「君に逢えない事」

 

ウンタクも話します。

雨が降ると具合が悪くなった事や、哀しくて辛くて泣いて過ごした日々、薬を飲んでも効かなかった事などを。

 

「大事にしてもらったから逞しく生きなきゃならなかったのに。ごめんね」

「これからは幸せにする」

 

優しい目で宣言され、笑顔で頷くウンタクにシンは苦笑します。

 

「気づいてないようだから言うのだが…

さっきから私の顔を触っているぞ。困った奴だ」

 

言葉に反し嬉しそうな男に彼女が言いました。

 

「確かめてるの。夢かもしれないから」

「夢じゃないよ」

「…こんな夢、何度も見たの…」

 

涙ぐむウンタクをシンが抱きしめます。

 

「夢じゃないよ」

「まだ動悸がするし」

「もっと驚かせよう(念力で冷蔵庫を開けて)。全部買ってやる」

「お~♪」

 

楽しそうな想い人にシンが告げました。

 

「ナドゥ(私も)」

「?」

「逢いたかった。凄―く」
(このナドゥは逢いたい!と叫んだウンタクへの返事)

 

ウンタクも応えました。

 

「愛してる。凄―く」

 

翌朝、出国する直前まで語り明かしたシンとウンタクは17時間後の再会を約束します。

どこでもドアで先回りしたシンが飛行機で帰国したウンタクを出迎えました。

 

「待ち遠しかった?」

17時間がこんなに長いとは思わなかった」

 

手を繋いだシンと空港のゲートをくぐったウンタクは目を見開きます。

 

「!」

 

そこにあったのは17時間前にいたスイートルームだったのです。

 

「君の彼氏はトッケビだぞ?」

「こんなのズルよ♪嬉しすぎる!

おじさんが一緒だとステキな事があるって忘れ…」

 

言いかけた彼女をシンが引き寄せました。

もう邪魔はありません。

 

再会した二人はようやく愛に満ちた時間を過ごしたのでした。 

29歳の再会

トッケビ15話のあらすじ

真面目に職務を全うしていた死神を珍客出迎えます。

 

「死神さん♪」

「処理漏れか」

 

死神はもちろん再会を喜びましたが、相手の年を聞いた途端、彼の眉は強く寄せられました。

 

29歳」

 

完全な神の数字は10

9とは完全になる直前の数で最も危険な年齢なのです。

 

心配そうな死神。

しかしウンタクは幸せそのものに見えました。

 

何しろ火を吹き消しさえすればシンに逢えるのです。

ラジオ局で残業中も、休憩時間も、…布団の中でさえ。

 

ふーっ

 

「?なんだ?

ここはどこだ?」

「…布団の中よ」

「布団? やらしい奴だな」

「嫌なら帰れば?」

「…何だか眠くなってきた…」

 

心が不安定だったウンタクは、かなり落ち着きました。

喪失の痛みに苦しむ日もありましたが…。

 

ある早朝、シンは蒼ざめたウンタクに呼び出されます。

 

「どうした?」

「夢じゃないかと怖くなったの。どこにも行かないで」

「行かないよ」

 

傷の深さを知るシンは、抱きしめてやる事しか出来ません。

彼女を落ち着かせ帰ろうとしたシンに、階下に住むサニーが声をかけました。

 

「お兄さん、そこで何してるの?」

 

兄は妹の来世のビジョンを視て安堵しますが、この時のサニーは密かに或る決意を固めていたのでした。 

求婚

トッケビ15話ネタバレあらすじ

帰国後、サニーになかなか会えないウンタクは少し寂しいと感じていました。

シンを改めて紹介したいと思っていたのに、すれ違いばかりなのです。

 

やっと会えた時、嬉しくてハグしてきた彼女をサニーが笑いました。

 

「ハグだなんて外国にかぶれたの?」

 

この時引っ越しを匂わせたサニーの真意にウンタクは気づかず、軽い挨拶で別れてしまいます。

これが最後と気づかずに。

 

シンと待ち合わせたウンタクは、消えた霊感が最近戻った事やシンの初恋について考え事をしていました。

 

「何考えてる?」

「カナダの事よ」

「私じゃなくて?」

「カナダの事考えたら自然にキム・シンさんの事になるわ。

四回カナダに来て、初恋の人とステーキを食べたって。」

「それで?」

「初恋の人は今も美人だって言ったよね?

それって私かな?って考えたんだけど」

「それで?」

「でもそれだと変なの。朝鮮後期に会ったっていう人は誰?」

「君だ」

「ウソばっかり」

 

シンは話しました。

自分達が出逢う何百年も昔にそこにいた人物の来世のビジョンで“未来のウンタクを視た”と。

 

「ウソみたい」

「ウソみたいな事実だ」

 

ご機嫌なウンタクと外を歩くシン。

外は真冬でしたが天気は良く、運命的な出逢いを知ったウンタクは感激しきりです。

 

「そういえば戻ってきた時のあの姿って、高麗の武臣の?」

「うん」

「そうなんだ。私が知らない時代のあなた。見られてラッキー☆」

「不格好だったか?」

「いいえステキだったわ。高麗の男(コリョ・ナムジャ)」

 

シンが立ち止まりました。

 

「話がある」

 

真面目な顔にウンタクは戸惑います。

 

「?」

「天気がほど良いから言いたい。

君が眩しいから言いたい。

初恋が君だから言いたい。

・・・天気がほど良く晴れた日に高麗の男の花嫁になってくれ」

「!」

 

黙ったまま見つめるシン、を涙目のウンタクが見返しました。

木々がいつの間にか満開に花を咲かせる中、二人は互いを見つめ合いました。

トッケビ15話感想

15話は、見ていて一番幸せを感じるので大好きな回です。

シンとウンタクのイチャイチャ場面は何度見ても飽きません。

 

見る度思うのですが

 

「この作品は一番の敵がパクでなく神様では?」

 

そう感じるのは私だけでしょうか。

まとめ

ラストまで後一話となりました。

記憶を失くしていなかったサニーと死神のその後も気になります。

 

辛い人生だったシンとウンタクには、このままエンドマークをと願うのですが…。

 

次回が最終話です。

涙腺が弱い方はバスタオルをご用意下さい。