トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜14話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

愛する人を守るため守護神が世界から消えました。

残されたウンタク、そして死神とサニーは?

 

悲しみが言えないまま進む第14話のあらすじネタバレを見ていきます。

トッケビ14話ネタバレあらすじ

シンが火の粉となって消えた直後、違和感を感じたウンタクはノートに飛びつきました。

愛する男の存在が次第に消えていく恐怖に、ペンを持つ手が震えます。

 

初めて彼と言葉を交わした岸壁も、ケベックで駆け回った日々も、雪の中ウンタクを見つめた瞳の色も、ウンタクが大切に想う記憶が次々と消えていきました。

ウンタクだけではありません。

 

シンと関わりを持った全ての人から、彼の記憶が消されます。

シンの書き残した文字までが根こそぎ消されようとする中、彼女は必死に抗います。

 

「ダメ! 忘れちゃダメよ!

彼の名はキム・シン。

背が高くて悲しげに笑う… 雨や初雪になって戻ってくる。

彼は必ず約束を守るわ。 忘れない…、私は… 彼の花嫁よ…っ」

 

書きなぐったノートを胸に抱きしめてウンタクは滂沱の涙を流しました。

シンの決断

トッケビ14話あらすじ

現世から離れたシンは間(はざま)の世界で神に諭されます。

 

『お前を知る全ての者から記憶を消した。彼らを思う神の計らいだ。

罪は許された。これからは無となり安らかになるのだ』

 

しかしシンは答えました。

 

「ここに残って雨になり風となり初雪になります」

 

と。 

 

間の世界とはこの世でもあの世でもないところ。

全能の神さえいない場所です。

 

産神がため息をつきました。

 

“そんな所に残ってもどうにもならない。

何もない場所をいつまでも歩くだけなんて空しいだけ。なんて愚かな選択をしたの” 

甲からの召喚

トッケビ14話あらすじ感想

それからのシンは、雪以外何もない世界で独りぼっちの時を過ごします。

慰めはウンタクと交わした一枚のメモ(契約書)のみ。

 

9年が過ぎ、29歳になったウンタクはラジオ局でPD(プロデューサー)に就いていました。

 

シンを失い、霊感もなくした彼女に二人の友人が寄り添います。

一人はサニー。もう一人が高校で委員長をしていたユナでした。

 

大切な記憶を失くして以来、ウンタクは心を病んでいたのです。

 

とにかく悲しくて哀しくて涙が止まらないウンタク。

なのに理由が分かりません。

 

特にひどいのは雨や雪の日で、そんな日は決まって大きな哀しみがウンタクを襲い苦しめました。

 

「何がこんなに哀しいの?」

 

血で汚れたノートを広げ、彼女が呟きます。

 

「私はいったい誰を忘れたの?

キム・シンって誰?」

 

薬の力を借りながら何とか過ごしていたウンタクの上に今年も初雪が降りました。

雪の降る局の屋上にやってきたウンタクは、火を点けたロウソクをぼんやり見つめます。

 

疲れきった彼女はここで切実に“願い事”をしました。

 

「誰か…、誰でもいいから助けて…」

 

この時、間の世界で倒れていたシンが顔をあげます。

ウンタクの声が届いたのです。

 

ふーっ

 

火を吹き消したウンタクは、傍に長身の男が立っているのに気づきました。

時代劇のような古風な風体の男は幻のよう。

 

男は大股で近づくなりウンタクを抱きしめ嗚咽を漏らします。

ウンタクも男に縋り付き、二人は声もあげ涙を流しました。

 

「?」

 

正気に戻ったウンタクがその男…シンを押しのけます。

 

「ごめんなさい、最近私不安定で… ってなんで私が謝るの。あなた誰?」

「…乙だ」

「乙?」

 

(ウンタクがシンと交わした契約書で“乙は初雪の日、甲に呼ばれれば必ず応える”となっていました。

ここでの乙はシン、甲はウンタクを指します)

 

シンはウンタクが神の宣言通り記憶を失っていると理解します。

高麗時代の衣服を見たウンタクが勘違いをしました。

 

「あなた俳優?ドラマ局は隣りよ」

「PDになったのか。夢を叶えたんだな」

「どういう事?」

「元気ならそれで充分だ」

「お芝居?入館証もなしでどうやって入ったの?」

“呼ばれた”から…」

「?」

 

不審そうな目のウンタクはシンを置いてその場を離れます。

寂しそうな顔をしたシンが彼女を見送りました。

 

その後シンはあちこちを訪ねます。

ドクファとキム社長やサニーといった旧知の相手。

 

ですが誰も彼を覚えていません。

失意を隠せないシンが最後に向かったのは死神の茶房でした。

 

壁を透かし塀の中を覗いたシンは中で働く死神を見つけます。

 

「趣味の悪い帽子だ」

 

初対面の折に口にした言葉を呟くと、死神が無表情のまま答えました。

 

「無に帰ったという噂のトッケビか?」

 

やはり彼も記憶を失っている…そう思ったシンは茶房に背を向けました。

そんな彼を思いがけない言葉が追いかけます。

 

「大根にならなかったんだな」

「!」
(以前シンが「大根になりたくない」と言った事がありました)

「雨やチリになったわけでもないらしい」

 

死神の目に涙が光っていました。

22℃の冬

トッケビ14話ネタバレ

記憶が残っていた事を不思議がるシンに死神はうっすら笑顔を見せます。

 

「神の思し召しだろう。よく戻った」

 

推測は事実でした。

産神の要請を受けた全能の神が、死神の記憶をわざと残したのです。

 

どうやって戻ったか訊かれたシンも「甲の呼び出しで」と笑いました。

死神が姿勢を正します。

 

「9年前…いや900年前に謝るべきだった。遅すぎたが言わせてくれ。

俺の妻と俺の国を守ってくれたお前を、守れなかった事を許してほしい。

愛されていたのに、誰も愛さなかった俺をどうか許してくれ」

 

真摯に謝罪するかつての主君。

シンがゆっくり頷きます。

 

「髪を切らなきゃな」

 

泣き笑いの死神にシンの口元もゆるみました。

 

以前と同じように酒を酌み交わす二人。

 

「私の家に戻れて嬉しい」

「俺の家だ。10年契約が残ってる」

「妹には?」

「逢ってない。この恋しさが罰だ」

 

男達がしんみりしたところへ、ドクファがやってきて以前のように過ごします。

(彼はシンの記憶を失っていますが、あまり気にせず順応。何かおかしいとは思っています)

 

一方ウンタクは、屋上で出逢った男が頭から離れず仕事中に大失敗をおかしました。

気温2度なのに22度と原稿を書き、放送してしまったのです。

 

「どういう事だ! 22度だと? 頭はもう春か?恋でもしてるのか?」

 

怒る上司にウンタクが謝罪しているとm部下たちがどよめきました。

 

「凄い!今この周辺が22度だそうです!

“冬なのに花が満開だ“ってSNSで話題になってますよ!」
(説明はありませんがこの異常は間違いなくシンの仕業でしょう)

 

驚いたウンタクが表に出ると、真冬なのに外はポカポカで木々には花が咲いていました。

 

棒立ちの彼女は遠くから自分を見る視線に気づきます。

あの謎の男…シンでした。

 

長かった髪は整えられ衣服も現代風に変わっていましたが、ウンタクには一目でわかります。

カフェや書店など行く先々で姿を現すシンにウンタクは不審感をつのらせました。

 

「何なんです?」

「何とは?」

「相席は困ります。彼氏がいるから」

「彼氏はいないと思うけど?」

「…メール届いたかしら?(ごまかすように) …以前、局の前にいましたよね?」

「人に逢いに。恋しかったんです。駆け寄ってきて私に抱きついてほしくて」

「そんな話をどうしてするの?」

「聞かれたから」

 

おかしいと思うのに、どうしようもなく惹かれてしまう自分にウンタクは戸惑うのでした。 

蒼い炎と共に

トッケビ14話ネタバレ感想

シンは改めてドクファやキム社長に会い、今後の協力を要請します。

 

「会長の遺言にあったキム・シン様ですね」

 

蒼い炎をまとって現れた男を彼らはすぐ受け入れました。

 

「私には家・身分・カードと甥が必要だ」

「用意いたします」

「甥はお前だ、ドクファ」

「それは良いんだけど」

「ん?」

「…自覚がないなら良いよ」

 

蒼い炎で身を包みながら平気な顔の“叔父”を、ドクファは呆れ顔で見つめるのでした。

 

急遽番組のスポンサーを見つけなくてはクビだと言われたウンタク。

その前にまたもやシンが現れました。

 

「何故こんな風にあちこちで出くわすのか分かるようで分かりません」

 

シンが吹き出します。

 

分かるようで分からぬ(アルガダド モルゲッタ)は元々彼の口癖でした。

彼女の中に自分の欠片がいる事を知った彼は嬉しかったのです。

 

「何がおかしいの?」

「嬉しくて。こんな日がくるとは思わなくて」

「怪しい。あなた職業は?」

「ああ、ええと、あの会社の一番偉い人?」

「怪しすぎる。通報しようかな」

 

慌てたシンは「身分を証明する」と、番組のスポンサーに名乗りを上げました。

信じなかったウンタクも、キム社長の執務室に招かれて目を白黒させます。

 

「代表の希望なので今回は私が署名します」

「本当にあの人が代表だったんですね。ご出勤はこちらに?」

「出勤はなさいません」

「ではどちらにお礼に伺えば?

私、あの人の連絡先もお名前も知らなくて…」

「おかしいですね。それほど親しくもないのに契約を望まれたとは」

「ヘンですよね」

 

キム社長が穏やかな笑みを見せました。

 

「あの方に関わると大抵そうなります。

では連絡先を教えて下さい。私から代表にお伝えしましょう」

「有難うございます」

「代表のお名前はユ・シンジェといいます」

「そうなんですね」

(この時キム・シンと言わなかったのはユ家一番の秘密だったせい。ユ・シンジェはこの時代シンが使っている名前です)

 

シンの家にドクファがやってきました。

彼の所有するビルに、古いエアメールが届いたというのです。

 

そこは昔サニーの店があった建物でした。

差出人はチ・ウンタク。

 

シンはかつて彼女がケベックでシンの傍を離れた時の事を思い出します。

 

『やる事があるからちょっと待ってて』

 

あの子が子ウサギのように駆けていったのはこの手紙を出す為だったと彼は気づきます。

シンは封筒を死神に渡し言いました。

 

今ウンタクとサニーは偶然同じ建物に住んでいる。

(二階の屋根部屋がウンタク)

 

だから初対面のふりをして、サニーに会い手紙を言付ければ良い。

9年ぶりに会う口実が出来たな、と。 

初めて?の海外旅行

トッケビ14話ネタバレあらすじ

サニーを通じ、エアメールを受け取ったウンタクは驚きます。

カナダどころか海外に行った覚えはないので当然でしょう。

 

「パスポートもないのに・・・」

 

ですが受け取った封書には紛れもない自分の字が記されていました。

 

“大好きなママへ、愛するウンタクより”

 

弾むような文字が並ぶ文面に覚えはありませんが、内容は希望に満ちていました。

 

“私にも心配してくれる人が出来たの。

幸せになるからね”

 

ウンタクは迷った末カナダ行きを決意します。

記憶にない街へ行けば、9年以上前に失った何かが分かるかもしれないと考えたのです。

 

不思議な男(シン)の正体はまだよく分かりませんが、ウンタクは彼に逢う度嬉しくなる事を自覚し始めていました。

 

ウンタクと散歩するだけで浮き立っていたシンは、彼女が心の病で薬を飲んでいると聞き、眉を寄せます。

彼女の幸せを願っていた彼は、そうではなかった事をこの時知ったのです。

 

「私、ちょっと変なんです。

逃げていいですよ。その為に(薬の事を)話したんです」

 

控えめに笑顔を見せたウンタクにシンは笑ってみせました。

 

「大丈夫。私がもっと変になるから」

 

彼女から海外旅行に行くと聞いたシンは、不安がるウンタクに

 

「初めてとは思えないほど満喫出来る」

 

と励まします。

 

勇気をもらったウンタクは一路カナダへ。

ケベックの街に着いた彼女は、さっそくエアメールの出所となった高級ホテルにやってきました。

 

「はい確かに当ホテルから出したものです。

ポストを改修する時に残っていたものが数枚ありまして…」

 

遅配を謝罪したスタッフにホテル宿泊を申し出られたウンタクは、喜んで受け入れます。

 

同じ頃、韓国ではサニーが何事か考え事をしながら一人呑んでいました。

彼女はいったい…?

 

一人観光を楽しむウンタク。

彼女は、ここでまさかの再会を果たします。

 

相手は…シンでした。

妙な既視感を感じたドア(初めてシンと使ったどこでもドア)を見ていると、中から彼が出てきたのです。

 

シンも驚いたようで慌てて後ろを向きましたが時既に遅し。

 

「何故あなたが?」

 

訊かれてもまともに答えられないシンをウンタクが睨みます。

 

「通報…します?」

「そうしようかな」

「確か、広告のお礼にご馳走してくれると言いましたよね?」

「!」

 

効果はてき面でした。

 

「代表、この街は初めてですか?

案内しますよ!」

 

こうしてシンは、職業モードに入ったウンタクとケベックを歩く事に成功したのでした。 

トッケビ14話感想

どうなる事かと心を乱された前回ラストでしたが今回リカバリーと果たしてくれたシンに心からホッとしました。

ウンタクを始め記憶を失った人達のその後がおかしいやら嬉しいやら。

 

愛するウンタクに忘れられて、でもどうしても傍にいたくて引っ付きまわるシンが可愛いかったです。

誰からも忘れられてしまった彼が気の毒で泣きそうになりましたが、ワン・ヨが、親友が覚えてくれて本当に嬉しくて結局泣いてしまいました()

まとめ

作品の序盤で交わした契約書が終盤になって見事に活かされました。

あと残り二話ですが、まだ未回収の伏線が残っていますしこのままでは終わりません。

 

終わったと思った後でも、これでもかと運命の輪が回りますからラストのラストまで気は抜かず、それぞれの動向にご注意下さい。

続きは次回にて!