トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜11話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

規則を破りサニーの前世がシンの妹と同じ顔だったと告白した死神。

驚愕したシンの向かった先は?

 

トッケビ第11話は、他と同様切なくて笑える展開なんですが…最終的にラストのホラーな彼の登場が全部持っていく気がします。

初めて見る方は心の準備をお忘れなく。

トッケビ11話ネタバレあらすじ

チキン店に急行したシンにサニーは驚きました。

 

「ソン!」

 

現れた途端抱きつかれて悲鳴を上げるサニー。

 

「好きにさせておく気?」

 

叱られた死神が引き剥がしますがシンは「会いたかった!」と言うばかりで話になりません。

 

怒ったサニーに「この人どこかおかしいの?」と訊かれた死神がワケを話しますが、内容が荒唐無稽過ぎて信用されず

 

「そんな怪談でっち上げてまで私に逢いたかったの?」

 

と誤解されてしまいます。

 

「ソン。兄さんだよ」

「仕方ない。聞いてあげるわ。私の前世は何?」

「高麗の王妃だ」

「…あー、高麗ね」

「思い出したか?」

「バイトちゃん(ウンタク)塩を撒いて。一袋全部!」

 

シンがそんな事で引き下がる事はありません。

 

「お前が好きな柿だ」

「お前が好きな履物だ」

「お前が好きな色の絹だ」

 

懸命に伝える男に対して、サニーはあくまでも冷ややかです。

 

「柿は好きじゃないしそんな靴は好まない。

それは好きな色じゃない」

 

サニーが更に続けます。

 

「店が繁盛して忙しいから邪魔しないで」

「繁盛してるのは福の神である私が通っているからだ」(事実)

「…」

 

ウンタクはドクファに不安を訴えます。

 

「シンは何故連日店に来るのか?」

「社長に気があるのでは?」

 

と。

そんな気はないとシンから聞いていても、サニーがとびきりの美人なので気がもめるのでしょう。

 

御曹司が得意げに教えました。

 

「社長は前世でおじさんの妹だったんだよ」

「ホント?」

「死神は触れた相手の前世が視える。きっと死神がサニーに触ったんだ」

「そういえば触ってたわ!」

 

家ではシンが死神を牽制していました。

 

「妹とは別れたんだからつきまとうな。

私の目が黒いうちは許さないぞ」

 

死神は呟きます。

 

「なんだこの展開、まるで昼ドラだ」

 

一方サニーも戸惑っていました。

大の男が、二人揃って嘘を言うようには見えないからです。

 

「ねぇウンタク、前世を信じる?」

 

ウンタクは人生が4回巡るという話を聞かせました。

 

“種をまく人生、水をやる人生、収穫する人生、それを味わう人生”

 

「だから前世も有ると思います」

話を聞いたサニーは、シンに逢う決心をしました。

胸の痛み

トッケビ11話あらすじ

家を訪ねてきたサニーに緊張するシンと死神。

 

「何か飲み物を…」

「焼酎はある?」

 

ここで死神が「ビールなら」と答えますが「誰が口をきいて良いと言ったの?」と言われ「申し訳ありません」と頭を下げました。

それを見たシンは嘆きます。

 

「淑やかな娘だったのに、何故このようにキツくなった?」

 

と。

硬い表情のままサニーが尋ねました。

 

「妹だという証拠を見せて」

 

掛け軸を差し出された彼女はじっと絵を見つめます。

 

「これが妹さん?この人はどうなったの?

末永く幸せに?」

 

問われたシンの目に哀愁が浮かびました。

 

手紙のやりとりが多く、逢う事は稀だった事。

戦場では妹からの便りが唯一の救いだった事。

 

讒言によって義兄を妬むようになった王に、妹が苦悩していた事。

 

「予には分からぬ。誰が敵なのだ!」

「敵はパク・チュンホンです」

 

ソンの言葉は事実でしたが、パクに操られる王には話が通じません。

 

「どちらか選べ。予の妃として生きるか兄と共に死ぬか」

「王様を愛する私は謀反人の妹です」

 

結局、王が妃の心を理解することはありませんでした。

 

「…短い時間だが幸せな時もあったようだ。

妹は息絶える瞬間まで王を見つめていた」

 

話を聞いたサニーは胸の痛みに顔をしかめます。

 

「王はどうなったの?」

「分からない」

「顔だけでも見てみたかったわ。イイ男だった?」

「もし君が生まれ変わりなら顔立ちを気にする所が似ているな」

 

わずかに笑うシン。

 

「何故そんなに切なそうに話すの? まるでその時から生き続けてるみたい」

「信じないだろうが私はその時の記憶を持ったまま生きてきた」

 

サニーは複雑な顔を見せました。

 

「今日来たのはシンが気の毒に感じたからで、前世を信じているわけじゃない。

だから馴れ馴れしくしないで」

 

帰ろうとしたサニーを死神が見送ります。

 

「引き留めないの?」

「良いんですか?」

「それで? どうするの?」

 

男が黙ると、サニーは「ひどい男」と背を向け帰っていきました。

 

「帰ったのか」

「あの人はいつも振り返らない」

「…」

「一つ聞きたい。掛け軸の絵は誰が描いた?」

「王だ。 あれは王が見た妹の姿だ。

奴の後悔、罪、恋しさが篭っている。

ワン・ヨにとって最後の幸せだったのだろう」

「自分で殺しておいて?」

「ああ。殺しておいて」

胸の疼き

トッケビ11話ネタバレ

その夜サニーは胸の痛みに苦しみました。

 

「まるで誰かが心臓を連れて歩き回ってるみたい」

 

つき添うウンタクにサニーが呟きます。

 

「あの人たちの正体、あなたも言えないのね?」

「…すみません」

「別れるべきよね」

「…」

 

帰ろうとしたウンタクは背後を歩くシンに気づきます。

 

「いつから?」

「君が歩いた道を全部」

「愛されてるのね私」

 

道すがら二人は話します。

 

「社長が気の毒。私は生まれて以来不思議の国のウンタクだったから平気だけど。

前世の兄はトッケビで恋人は死神、バイトは霊感持ちなんて…

とてもいい人よ」

 

サニーを褒める言葉に、シンが反論しウンタクは苦笑いを浮かべました。

 

「ホントに兄妹みたいね。私もお兄さんが欲しいな。あ、テヒ兄さんがいたわ♪」

「いつか二人でカナダの店に行くんじゃないのか? ふん!」

「それって行きつけの? おじさんとじゃないと行かないよ?」

「ウソつけ! (未来のビジョンで)視たんだからな」

「何の話?」

 

こうして二人はじゃれ合いながら帰っていきました。

そこにいた君

トッケビ11話感想

卒業の日。

 

ウンタクに友達が出来ました。

相手は公平に扱ってくれた委員長です。

 

教室には親達が溢れましたが孤児のウンタクは一人のまま。

そこへ一人の女性が近づきます。

 

真っ赤な服装のすらりと美しい人の正体は産神でした。

 

「おめでとう。お母さんも誇りに思っているわ」

 

綿の花束を渡しハグした産神はまっすぐ担任に向かいます。

 

「アガ(我が子)よ、どうしてそんな教師に?」

 

鋭い視線で問われた教師は無意識に涙を零しました。

 

「し、失礼…」

 

慌てて教室を出た担任は廊下で教室を探すシンとすれ違います。

 

「?」

 

彼は、この女がはるか昔にすれ違った酒場女の生まれ変わりだと気づきました。

ウンタクの担任は、稀にいる“前世と同じ顔で生まれ変わる者”だったのです。

 

当時視た未来のビジョンを思い出したシンは驚きます。

それもそうでしょう。

 

何百年も前に視た酒場女の来世(未来のビジョン)が今日この日のもので、その中にウンタクの姿が映っていたと気づいたのですから。

 

“私もおじさんの記憶のどこかに登場してたりして”

 

いつかウンタクが言った事を思い出しシンは破顔しました。

 

「登場していた。…知らない内に」

 

運命的な出来事にシンは一人喜びを噛みしめます。

意味不明な言動を取るシンにウンタクが説明を求めると彼はこう答えました。

 

「朝鮮後期の哲宗12年に出逢っていた」

「誰と?」

「初恋の人」

 

自分以外の相手との恋を聴かされた彼女はおかんむり。

 

「何それ!興味ないんですけど!」

 

シンが説明をしないので初恋が自分とは分からないウンタクはその後ポーズをとるシンを無視し他の被写体を写し続ける事で仕返ししたのでした。

(撮ってもらえない守護神がキュート)

“最善以外”の選択

トッケビ11話あらすじ感想

口実を作り顔を合わせたサニーと死神。

 

「逢えば諦めがつくかと思ったけど顔を見たら嬉しいものね」

「(花束を差し出し)どうぞ」

「私に?」

「一度くらい花を贈りたくて」

「あなたは何者なの?」

「僕も分かりません(事実)」

「あの家の人は全員不可解なのね」

 

ぎこちない会話を交わした二人は、沈んだ気持ちのまま家に戻りました。

 

その夜ウンタクは、シンから母の保険金が入った通帳を渡されます。

叔母の許可なしで自由に使えるようになったと聞き、ウンタクは感謝しましたがシンは「感謝すべきは母親で自分ではない」と答えます。

 

「もったいなくて使えない」と言うウンタク。

シンは「必要な時に使え。母の思いだ」とほほ笑むのでした。

 

この直後シンに凶報がもたらされます。

死神が“二週間後に転落死”と書かれたウンタクの名簿をシンに見せたのでした。

 

『剣を抜き無に帰りなさい。でなければあの子が死ぬわ。最善の道を選ぶべきよ』

「…最善を選ぶのは止める」

 

決意したシンはウンタクに名簿を見せ全てを話しました。

 

「君は剣を抜かなければ死ぬ。トッケビの花嫁のそれが運命だ」

「抜かなければ一生死の危険がつきまとうって事?」

「ああ」

 

シンは話します。

誘拐事件も数々の事故もシンが彼女を突き飛ばして殺しかけた件も原因はこれだったと。

 

ウンタクは数日間悩みます。

「私が死ぬわ」と言ったり「剣を抜く」と言ったり、泣きながら「いっそ一緒に死のう」と言う日もありました。

 

そんな彼女をシンはしっかりと抱きしめます。

 

「君は私が守る。最後まで守り抜く。手を離さないと誓う」

「…っ、っ…」

 

やがてウンタクはしなやかに立ち直りました。

 

「いつも通りに生きるわ。閉じこもってても楽しくないから普通に。

明日死ぬとしても今日を生きなきゃ。私は死ぬ気で生きるから全力で守ってね♪」

 

逞しくも眩しいウンタクの復活です。

落とされた帽子

トッケビ11話ネタバレ感想

指輪を返そうとチキン店を訪れた死神は黒い帽子で姿を隠していました。

黙って指輪を置き立ち去るはずだったのにサニーが突然桃の枝を振り回したせいで帽子が落ち、彼は姿を見せてしまいます。

 

「あなたは何者なの?」

 

死神はついに正体を口にしました。

 

「…死神です」

「?」

「不可能だと知っていて幸せな結末を夢見てしまいました。僕たち、別れますか?」

 

サニーは立ち尽くすしかありませんでした。

 

 

入学準備中のウンタクは、ある幽霊に頼まれて願いを叶えてやろうと考えます。

その幽霊は、夫に会ってほしいと言いました。

 

亡くなった奥さんから伝言を頼まれたと話すウンタク。

イヤな笑みを浮かべる男は、保険金目当てで妻を殺した事をウンタクに知られたと思い、彼女を突き落とそうと考えます。

 

「若い子は無茶だ。手すりに上るなんて危ないのに」

 

危機一髪のウンタクは呟きます。

 

「…ああ、(名簿の死因は)“転落死“だっけ。出来れば彼氏は呼びたくなかったんだけど」

 

彼女が手に持った火を吹き消した瞬間、辺りを蒼い光が覆い男は階段を転げ落ちました。

そぉっと視線を上げたウンタクは、剣を手に無言でこちらを見る長身の男を見つけます。

 

「…ごめんなさい」

 

素直に謝まるウンタクにシンは息を吐きだしました。

肩を怒らせたまま、ウンタクと家に帰りついたシンは、振り返りざま彼女を抱きしめます。

 

「怒ってる?」

「いや。心配しただけだ」

「じゃ何故怒られてる気分なの?」

「私よりマシだろ。生きた心地がしなかった」

「私達って可哀想?」

「アニャ(いいや)」

「じゃ不幸?」

「アニャ」

「もう怒ってない?」

「アニャ」

「大学に行ったら合コン行ってミニスカートね♪」

「アーニャー(ダーメー)!」

「ふふ♪」

 

シンをギュっと抱きしめたウンタクは幸せそうに笑いました。

もう一人の処理漏れ

トッケビ11話ネタバレあらすじ

「処理漏れの書類が一つ足りません」

 

後輩から催促され死神が理由を話します。

 

20年前、迎えに応じなかった霊がいた。

そいつはとても妙だった。死神を恐れず堂々として。

長く彷徨っているように見えたが、何の情報もなかったから書類も書けなかったんだ」

 

その夜、ウンタクは馴染みの幽霊から新たなメンバーを紹介されました。

古風な衣服はボロボロで髪も乱れている男。

 

蠢く真っ黒な舌をクネクネさせる幽霊に彼女の背筋を芯から凍りつきました。

トッケビ11話感想

11話は序盤の“妹に飛びつくシン”には大笑いしました。

花嫁をカッコよく助ける姿との落差が凄すぎます。

 

真実を知って絆を深めるシンとウンタクが切なくて良いですね。

 

「明日死ぬとしても今日を生きなきゃ」という台詞も彼女らしくて好き。

 

遂に正体がばれた死神も気になります。

出来ればあの二人も幸せになってほしいです。

まとめ

11話は、これまで描かれてきた高麗時代が表に出て、登場人物との因縁を思わせる展開になりました。

これまでチラチラ見えていた過去のそれと現代に生きる人々がどういう関係にあるのかが非常に気になります。

 

次回、ついに明かされる900年来の因縁とは?

この作品はホッコリさせた後でドスンと落としてきます。

 

最後までご注意を!