トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜6話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

6話はシンがひたすら哀しくやるせない回です。

 

自分のいない未来を目にしたシンはウンタクの為、生を終える決意を固めました。

死を望んでいた彼が生を望んだ途端、諦めなければならなくなるなんてこの世界の神様はひどく残酷です。 

トッケビ6話ネタバレあらすじ

ステーキ店のウェイターの未来を見たシンはそこにウンタクの姿を垣間見ました。

すっかり大人の女性に成長した未来のウンタクはそのレストランで誰かに呼びかけます。

 

「代表! ここです!」

 

片手をあげ相手に笑顔を向ける29歳のウンタク。

彼女の周囲に守護神の姿はなく首にあったアザもなくなっていました。

 

シンはウンタクのいる未来から自分の存在が消えていると気づきます。

 

“私は不滅の生をおえたようだ。

29歳の君は相変わらず輝いてる。

私が消えた後の君の人生は、私を忘れることで完成したんだな。

この世を去ろう。

…美しく成長した君の為に ”

 

「結局私は…、その道を選んだのか…」

 

目の前に座る19歳のウンタクではなく、29歳のウンタクのビジョンに向かって呟くシン。

脈絡のないことを言いだした守護神にウンタクは戸惑います。

 

「???」

 

不思議そうな少女の前でシンは一筋の涙を零すのでした。 

思わぬ抵抗

トッケビ6話ネタバレ

思いつめたシンはウンタクに向かい再び「剣を抜いてくれ」と迫ります。

腑に落ちない事ばかりのウンタクは「今は出来ない」と答えました。

 

「パソコンでおじさんの過去を検索したけど何も出てこなかったわ。

誰かがわざと記録を消したみたいに。

それで思ったの。おじさんて何か罪を犯したんじゃないか?って」

「……」

「どんな悪い事をしたの? もしかして謀反とか? 剣で刺されたのはそのせい?」

「……」

「もしその剣が罰なら、抜く事が正しいとは言えないんじゃない?」

 

事実ではないもののウンタクの推測はかなりそれに近いものでした。

シンは

 

「ああ、その通りだ」

 

と答え、肯定されたウンタクの方が目を瞠ります。

 

過去の光景を思い浮かべ、シンはボツボツと語り始めました。

 

「…生き残るのに必死な人生だった。だが歴史には残らない時間だった。

ありったけの力を振り絞ったが… 死さえも不名誉に終わった。」

「……」

「王のもとに足を進めても何も変わらなかった。

私は前に突き進み…、一歩ごとに罪のない人々が死んでいった…

私の罪は許されず、今こうして罰を受けている。

この剣がそうだ。」

 

シンは謀反を起こしたのではありません。

それに関して彼は無実です。

 

でも武臣だった自分が何千もの敵を打ち取ったことについて、シンは罪の意識をもっていました。

彼は今の境遇を多くの命を奪った罪に対する罰だと考えていたのです。

 

「……」

 

話を聞いたウンタクは目に涙を浮かべていました。

守護神の目もうるみ始めます。

 

「…だが、いくら罰でも900年も受ければ十分じゃないか?」

 

彼を見上げた少女が首をふりました。

 

「違うわ。罰なんかじゃない。

もし罰なら神様はおじさんにこんな力を与えたりしない。

おじさんが悪者だったらトッケビだけ作ったはずよ。

わざわざ花嫁に出会わせて剣を抜かせようとするはずがないでしょ?」

 

胸に強く響く思いやりに満ちた言葉です。

シンはたまらず涙を零しました。

 

「…っ…」

 

背伸びしたウンタクがそれを優しくぬぐいます。

 

「どんな人だったのかは分からないけどおじさんは神様に愛されてる。絶対に」

「…っ……っ…」

 

少女は泣き続けるシンに

 

「謀反なんて言ってごめんね。

てっきり王妃様に想いを寄せて…とかそういうのを考えたの」

 

と謝罪しました。

ウンタクの心からの共感と同情を得たシンは改めて少女に頼みます。

 

「じゃあ…(剣を抜いて)私をカッコよくしてくれるか?」

「いいえ」

「わかってくれて嬉し… 何?」

 

驚きすぎて涙が止まったシンは少女の言葉に軽くパニックを起こします。

 

「気の毒過ぎてつい泣いちゃったけど抜くのはダメよ。

カッコ良くなる為の努力が足りないと思わない?」

「…ちょ、ちょっと待て。どうか言行一致でお願いしたいのだが…」

「私も辛い生い立ちだったけど上には上がいたのね… おじさんが可哀想すぎる…」

「おい…!」

 

ピポ♪、ピポ♪、ピポ♪(時計のアラーム)

 

「バイトの時間だ。行ってきます」

「ちょ…!」

 

一人残されたシンは懸命に考えました。

 

「慰めてくれて、一緒に泣いてもくれて、なのに“剣は抜かない”って…どういう事だ…?」

 

しかしどんなに考えてもウンタクの考えは理解出来ません。

混乱し、考えを巡らす彼の脳裏に29歳のウンタクのビジョンが甦りました。

 

代表!

ここです!”

 

その途端、さっきまでの悩みも忘れたシンは、幻影で見たウンタクの笑顔を思い出してムカムカし始めます。

 

「…どうせ私が消えた後は“代表”とやらに乗り換えて楽しくするんだろ?

“ダイヒョー?ココデスー?”

ハン!」

 

想い人の口真似をした939歳のおじさんは一人強がってみせるのでした。

ブロマンスな男たち

トッケビ6話のネタバレ

ウンタクの言動が理解出来ず悩むシンとサニーとうまくいかない死神。

二人は今日も仲良く?友情を温めます。

 

酒瓶を手にした死神が精神安定剤をがぶ飲みするトッケビの隣りに腰を下ろしました。

 

「人間の薬が効くのか?」

「酒と比べてこっちを選んだだけだ。そっちは?うまくいってるのか?」

「……この酒が見えないか?

ヘンな人だと言われた。」

「……(ウンウンと頷く)」

「無いものが多いからな俺は。

この前は“名前”で今度は“名刺”だ。」

「人間のフリをよく頑張るな。」

「そっちは何で薬を? 処理漏れ(ウンタク)と何かあったのか?」

 

最悪の初対面だった二人の間には今や完全に友情と呼べる空気が流れていました。

人間ではないもの同士という気安さが二人を近づけたのかもしれません。

 

シンは“親友“にウンタクとの出来事を聞いてもらいます。

 

「というわけで話を聞いて泣いてくれたのに剣を抜かないというんだ。

あの子の前で泣いたというのに…」

「お前泣いたのか? あの子の前で?」

「ああ、まぁあれだ。

前というか…少し横だったかも…」

「女はクールな男が好きなんだぞ。

それなのに泣いただと?ああもうおしまいだな!」

「お前だって初対面の女(サニー)の前で泣いたくせに」

「……!」

「…はーっ…」

「それで具合は?

その薬は効きそうか?鬱か、それとも躁なのか?」

「痛いんだ(恋の痛みの意味)」

「……胸を貸そうか?(仕方ないという顔で胸を叩いた死神が大きく両手を広げる)」

「……」

 

ギロリとにらんだシンが瞬時に出現させた剣を振りかぶります。

 

「そんなに嫌ならいい」

「……(まだ剣を振り回している)」

「ああもう、うっとうしいからやめろ!」

 

恋に悩むおじさん二人の奇妙な友情はこうして深まっていくのでした。

※ブロマンスとは男性同士の深い友情/愛を指します

別れの準備

トッケビ6話あらすじ

親しくなった死神にウンタクは

 

「死んだら神様に会える?」

 

と尋ねました。

ワケを聞くと少女は言いました。

 

「トッケビのおじさんは私の守護神でなんだかんだ言っても良くしてくれる。

なのにこれまでの人生が哀しすぎるわ。

死んだら神様に文句を言いたいの」

 

こうも言いました。

 

「地獄は地獄にあるとは限らない。」

 

母を失ってから10年、叔母一家との生活はウンタクにとって地獄だったのでしょう。

 

「……」

 

声をかけられない死神に前向きな少女が笑います。

 

「でもこの家に来てからは毎日が幸せ。だから恩返ししたいの。

おじさんの剣を抜くわ。

カッコよくしてあげなくちゃね♪」

「…………(処理漏れは、剣を抜けばどうなるかを知らない)…」

 

秘密を知る死神は返事がする事が出来ませんでした。

 

ついにウンタクが剣を抜く気になった為、シンは身辺整理を始めます。

彼は忠実なユ・シヌに会い、いくつか頼み事をしました。

 

「これ(妹の絵が描かれた掛け軸)は私の死後燃やしてくれ。

それと残された私の花嫁を頼む。

まだ若いあの子が良く食べ良く学び、健やかに暮らせるよう便宜をはかる…それがそなたの最後の仕事だ。」

「ナウリ…」

 

涙をこらえた忠臣は謹んで主命に従いました。

シンは気に掛ける相手に最後の贈り物を用意します。

 

愛すべき甥ドクファには限度ナシのカードを、そして死神には家の権利書です。

シンは書類を用意する際、死神にこう頼みました。

 

「私が無に帰ったらあの子のアザも消えるだろう。

そうなったら記憶を消してやってくれ。

私が消えた事であの子が苦しまないように」

 

どこまでも愛する少女の事を気遣う守護神です。

最後の贈り物はウンタクにもありました。

 

「わぁ!何これ!」

「…バッグ、500万ウォン、香水。

バッグは大人になったら必要だろ?

金は君の指定通り。

香水は…彼氏が出来たら使うといい」

「どうしてこんなに? 剣を抜くお礼ってこと?

ねぇ、ところでこの中のどれかに愛は入ってる?」

 

ウンタクにしてみれば無邪気な言葉だったかもしれません。

でもシンには辛い質問でした。

 

愛が入っているどころか溢れているというのに決して口に出来ない辛さは相当なものがあったでしょう。

しかしシンは自分を抑え

 

「いいや」

 

と答えました。

静かな相手に、ウンタクもいつもと違う空気を感じますが事情を知らない少女にはそれ以上の事は分かりません。

 

「……今夜 剣を…」

「え?今から抜いてくれって?夜なのに?」

 

急に言われて驚くウンタクでしたが贈り物をもらった少女は

 

「分かった♪」

 

と愛想よく頷きます。

始まりと終わりの場所へ

トッケビ6話あらすじ感想

シンが最期の地として選んだのは彼が息を引き取った蕎麦畑でした。

月の光が咲き乱れる蕎麦の花を照らします。

 

カッコ良くしてあげるつもりのウンタクは、シンの覚悟を知りません。

しんみりする守護神にどこか違和感を覚えつつも、役に立てる事に心を弾ませる少女。

 

ウンタクはここでシンにノートを差し出しました。

 

「役目を果たす前にこれにサインしてくれない?」

「?」

 

手渡されたそこには少女の字で契約書のような言葉が書かれていました。

 

『契約書

トッケビを乙、トッケビの花嫁を甲とする。……』

「勉強もせずこんなものを書いていたのか?」

「いいから最後まで読んで!」

 

『…初雪の日に乙は甲の呼び出しに応じる事。甲が乙を待っているから。』

 

最後の言葉に思わず笑みが浮かべだシンは躊躇なくサラサラと署名しました。

シンが署名してくれた事が嬉しいウンタクは空から降り落ちるものに気づきます。

 

「わぁ!初雪!

これ、おじさんがやったのね!?すごい♪」

 

嬉しがる少女を守護神が寂し気に見つめます。

 

「自分勝手だと思うが、最期に一つぐらい思い出が欲しくなった」

 

初雪の時に自分が消えれば雪が降るたびにウンタクが悲しむ。

だから雪が降る前に無に帰ろう。

 

そう思っていた彼でしたが、消えゆく直前に想いが抑えられなかったようです。

月の光と花々と雪。

 

美しい光景に少女は有頂天になります。

 

「剣を抜く前に一言!」

 

と促されたシンは穏やかな顔で答えました。

 

「君との時間は眩しかった。

良い日も悪い日も程よい日も、どの日も眩しかった。

だからこれから先、何が起きても君は悪くない」

 

「……?」

 

これからカッコよくなる者の言う事にしては妙な内容です。

ウンタクは首を傾げましたが、とりあえず今は“花嫁の役割”を果たす事を優先しました。

 

「じゃあ…いくよ!」

「……」

 

自分の胸に両手を伸ばす愛する少女。

その姿を最後に見たシンはそのまま目を閉じました。

 

静かにその時を待つ守護神。

ウンタクは慎重に手を伸ばし剣を掴もうとしますが…

 

スカッ

「?」

スカッ スカッ

「?  ?!」

 

はっきりと見えている剣。

でも握ろうとした少女の手はすり抜けてしまいます。

 

「?!」

必死になって手を振り回したウンタクは勢い余って身体ごとシンにぶつかりました。

 

ドスン!

「?」

 

目を閉じていたシンは面食らいます。

 

「……?」

 

目を開けると彼の前には途方に暮れた少女が立っていました。

ガムシャラに振り回す手は空を切り、剣にかすりもしません。

 

「なんで? 見えるのに触れない」

 

信じられない事態にシンの落ち着きは吹き飛びました。

 

「ちゃんと力をこめたか?」

「やってるよ!

ちょっとじっとしてて!」

「じっとしてるだろ! これ以上じっとしようがない!」

「……」

「まさか…、まさか君は」

「何が起きても君のせいじゃないって言ったよね!」

「君はトッケビの花嫁じゃ…」

「待って!分かった!

そういう事だったのね!」

「なにが…」

「呪いにかかった王子様を救うアレよ! きっとそうだわ!」

「だ、だから何なんだ?」

 

一人合点の相手にペースがつかめないシン。

少女はあたふたする相手の襟をいきなり掴みました。

 

なすが儘グイッと引き寄せられたシンはどうする事も出来ません。

 

「?!」

 

状況が把握出来ないシンにウンタクが顔を近づけて言いました。

 

「口づけ」

 

言うや否やウンタクがシンの唇に自分のそれを重ねます。

 

「!!」

 

目を丸くしてソレを受けたシンの姿勢と思考はそのままピキリと固まりました。

感想

コン・ユとキム・ゴウンの二人が涙を流し互いを見つめあう場面は秀逸でした。

もらい泣きさせられたのに直後のオチで大笑いしてしまいましたが()

 

(シンが可哀想で切なくて、彼の涙をぬぐってあげたいと感じた私の♡を返してほしい)

 

守護神×女子高生カップルの身長差、良いですよね。

つま先立ちのキスとかもうたまりません。

 

ウンタク(キム・ゴウン)がまた良い味出してます。

あの子の前向きなところとか、他の人を思いやる心を持っている所がすごく好きです。

 

シンはもちろん幸せになってほしいですが彼女にも幸せになってほしい、ならなきゃダメ!だと心から思います。

まとめ

ついにシンの願いを叶える気になったウンタクでしたがその結末は…。

一体なぜ剣にふれることができなかったのでしょうか?

 

次回第7話からは笑いどころが続いてすごく楽しいです。