トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜4話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

トッケビ第4話では、花嫁が見つかって慌てふためく守護神の姿がコミカルに描かれます。

ウンタクをどう扱うのか悩むシンと、サニーと出会って悩む死神が、二人して薬(人間用)に頼る様子は抱腹もの。

 

おじさん達を見守る羽目になったドクファに同情しつつご覧ください。 

トッケビ4話ネタバレあらすじ

トッケビ4話ネタバレ

 「この剣(イ・コム)!」

ウンタクに剣を指差されたシン。

 

花嫁の登場に動揺した彼は「ひとまず待て」と家に入りましたが、感情の乱れが天候に直結する彼のせいで外は雷鳴が鳴りやみません。

 

「あの子が私の花嫁だ!剣が見えるって!まっすぐ剣を指さした!

私は死ぬ!死ぬんだ!!」

 

部屋に飛びこんでくるやいなや大騒ぎする相手に死神が呆れます。

 

「死にたかったんだろう?」

「それはそうだ。やっと楽になれると思う。…でももう少し生きていたい気もするし…」

ウンタクの前で見せた落ち着きはどこへやら。

大混乱のトッケビに釣られ死神もポーカーフェイスを崩しました。

「落ち着け。とにかく今の気持ちを整理しろ。花嫁が見つかって嬉しいのか怖いのか」

(ここらへんは完全に友人モードです)

 

うろたえる守護神とは反対にウンタクは覚悟を決めていました。

ここを断られれば未来は野垂れ死にか飢え死にです。

 

死神との同居は確かに怖いけれど

 

「同じ死ぬなら美しく死にたいもの」

 

何より“トッケビの花嫁”と認められる事は、誰からも気にかけてもらえなかった彼女にとって重要な意味がありました。

 

少女を持て余したシンはとりあえずウンタクをホテルのスイートルームに連れていき、時間を稼ぎます。

ウンタクには隠していましたが、彼が受けたショックはそれほど大きなものでした。

 

祖父からウンタクの面倒を見るよう言いつけられたドクファが家を訪ねた時、シンはヘロヘロに憔悴した顔で精神安定剤や不眠の薬その他を飲んでいました。

 

「おじさん?どうしたの?」

 

質問してもまともに答えないシンがフラフラと去ると、入れ替わりに死神がやってきて同じ薬をガリガリと噛み砕いていきました。

花嫁の出現でダメージを受けたシン同様、サニーを前にボロボロ泣いてしまった死神も思い悩んでいたのです。

 

「角部屋おじさんまで?

いったいどうなってるんだよ!」

(死神やトッケビに人間の薬が効くのか気になりますし、蚊帳の外のドクファが大変気の毒で笑えます)

隠された役割

トッケビ4話あらすじ

いくら豪華なホテルでも放置されるのは辛いもの。

何日も我慢したウンタクはついに奥の手を使いました。

 

大量のロウソクに火を点け、一つを吹き消した少女の前に守護神が呼び出されます。

 

「「……」」

 

黙って見つめあう二人。

シンを慕い始めていた彼女は相手に避けられていると感じ傷ついていました。

 

ウンタクにはシンの苦悩がわかりません。

花嫁の役目がトッケビを無に帰す事だなんて知らないのですから当然です。

 

「何を言っても平気。覚悟は出来てるわ」

「覚悟をするのは君じゃない。私だ。

…夕食は?ルームサービスでステーキを頼もうか?」

 

どこまでもはぐらかす気弱な守護神にウンタクはため息をつきました。

聡い彼女はしぶしぶ譲歩し近くのコンビニで腹ごしらえする事を提案します。

 

店でのトッケビはおかしなぐらい上機嫌でした。

 

「ふふ…何でも買ってやるぞー。コッチからアッチまで、ぜぇんぶでも構わない…ック」

「…? ……! 缶ビール2本で酔ったの?」

 

出来上がったシンはとても朗らかでした。

いつもなら言わない事も聞けばちゃんと答えます。

 

「三つの願い事の最後がまだ叶ってないわ。私の彼氏は?」

「叶わない。私が嫌だから」

「私の事好きなの?」

「…いいや」

「おじさんの“いいや”は反対の意味よね」

「……」

「どうやって生きてきたの?」

「君を待ってた」

 

これにはウンタクも嬉しさを隠せません。

 

「憂鬱になると雨になるなら嬉しい時は?」

「…パス!」

「花が咲くとか?」

「いいや」

(彼の“いいや”は反対の意味。という事はウンタクの予想は大アタリって事です)

「私は何人目の花嫁?」

 

ここでシンが向き直りました。

 

「最初で最後」

「最初はわかるけどなんで最後?」

「私が決めたから」

「もし私が嫁がないと言ったら?」

「剣が抜けない。君にしか出来ない。この剣を抜いたら私は…、私は…カッコよくなれない。

ほら、剣があるとカッコ悪いだろ」

 

それを聞いたウンタクは、剣について呪いにかかった王子様を救うアイテムのようなものかと考えました。

 

「じゃあ(剣を抜くのは)初雪の日は?」

 

ロマンチックが大好きな女子高生らしいウンタクの提案にシンが寂しく笑います。

 

「ああ。初雪の日に」

 

事実を知らない少女と、事実を隠す守護神は笑って約束を交わしました。

ウンタクの答え

トッケビ4話ネタバレ感想

翌朝シンは街じゅうに咲いた花のせいでドクファから大目玉を喰らいます。

 

「秋に花を咲かせるなんてどうすんだよ!」

(ウンタクの予想通りトッケビが嬉しいと花が咲くようです)

 

時間と共に昨夜のことを思い出したシンは、ウンタクに話してしまった内容に一人大騒ぎ。

車を出して迎えに行ったウンタクにおそるおそる昨夜のことを尋ねますが

 

「昨日は酔っ払いに見えた」

 

と言われ意気消沈しました。

気分を変えようと彼はウンタクをステーキに誘います。

 

車を街の片隅に停めた彼がドアを開けた途端、二人はケベックに移動していました。

 

(どこでもドアって本当に便利ですね)

「カエデの栞のお返しだ」

「カエデの栞のお返しにカエデの国だなんてステキ!」

 

ご機嫌な女子高生はおじさんと一緒に食事を楽しみました。

 

「その剣は誰にやられたの?」

「一番信じていた人に」

「今、いくつなの?」

「939歳」

 

シンの話に同情しつつウンタクは

 

「長生きで羨ましい」

 

と若者らしい感想を口にします。

 

「羨ましいか?

置いていかれるんだぞ?」

 

シンの問いに少女は

 

「おじさんがいるから寂しくないわ。」

 

と答えました。

 

無言になってしまうシン。

役目を果たせば自分が無に帰すことをいつまで隠すのでしょうか?

 

ケベックを散策する二人。

なかなかいいムードです。

 

「大変な人生なのにおじさんは明るいのね」

「ほぼ千年だ。悲しんでばかりもいられない。

 私は運命を受け入れて逞しく生きるトッケビなんだ。

 千年万年続く哀しみも、年年万年続く愛もない」

(このセリフはとっても大事なので覚えておいて下さい。テストに出ます

「私は“有る“に一票」

「どっちが? 哀しみか愛か」

ウンタクが口にしたのは意外な答えでした。

「 “哀しい愛” 」

「…っ」

 

虚をつかれた格好のシンは黙って少女を見つめました。

愛の物理学

トッケビ4話あらすじ感想

二人はその後、ひとしきり噴水でじゃれあいます。

 

力を使ってかわし続ける大人げないシンに水をかけるのを諦めたウンタクは、一冊の本を取り出しました。

お気に入りの詩集をシンに預けた少女は「用がある」と言います。

 

「すぐ戻るから待ってて。置いてかないでね」

「置いてかない」

「なんで?トッケビの花嫁だから?」

 

輝くような笑顔を残し駆け出すウンタクを見送ったシンは、たくさんの付箋がついた本を手にベンチに腰かけました。

 

ウンタクの用とは何だったのでしょう?

彼女が向かったのは、シンの持つあの高級ホテルでした。

 

ロビー備えつけの便箋を使うのをみると誰かに手紙を書くようですが、友達といえば図書館の幽霊ぐらいしかいない少女に送るあてがあるとは思えません。

 

それでも微笑みながらペンを走らせたウンタクはとても嬉しそうに見えました。

書き上げた彼女はそれを封筒に入れ、ホテル内のポストに差し入れながら呟きます。

 

「届きますように」

 

と。

 

 

「アジョッシ!(おじさん)」

 

公園で待つシンの元に晴れやかな声がかけられました。

顔を上げた視線の先に愛らしく笑うウンタクがいます。

 

横断歩道を渡ってくる少女は光り輝いて見えました。

思わず笑顔になったシンは小さな魔法で彼女の足元を飾ってやります。

 

「?」

 

足を一歩進めるたびに地面が次々と赤く彩られる…

それに気づき不思議そうな表情を浮かべた少女は、シンの仕業だと思い当たって笑顔を爆発させました。

 

「♪」

 

前に後ろに子ウサギのように跳ね回るウンタクを見守るシン。

とその時、たった今読んだ詩の一節が…

 

愛の物理学

質量の大きさは体積に比例しない

スミレの花のような少女が

花びらのようにひらひら揺れるその子が

地球よりもっと大きな質量で私を引き寄せる

瞬間、私はニュートンのリンゴのように

容赦なく彼女に向かって転がり落ちた

ドスンと音を立て、ドスンドスンと音を立て

 

「レッドカーペット!おじさんがやったんでしょ?すっごく不思議!」

息を切らせて駆け寄るウンタクをシンが見上げます。

 

「おじさん…?」

 

どこを見ているのかわからない守護神に不安そうに呼びかける少女。

しかしシンは微動だにしません。

 

心臓が天から地へクラっと振り子運動を続けた

 

「…おじさん、怒ったの?」

 

初恋だった…

トッケビ4話の感想

第4話はシンのモノローグがステキですね。

コン・ユの声がとにかく素晴らしい。

 

ウンタクの健気さとか、チキン店の美人社長サニーさんの男らしい?可愛らしさとか、恋に墜ちてとんでもないおバカさんになった死神(大変失礼!)も良いんですが・・・

この回はもうひたすらシン(コン・ユ)が愛しいしカッコイイかったです。

 

監督他男性スタッフから「何やってもカッコ良くて腹が立つ」と言われたコン・ユは、このドラマでその美点を余す事なく伝えてくれました。

 

ウンタクが花嫁と知って慌てふためく姿は可愛さ大爆発でしたし、車で迎えに行った時のサングラス姿なんてもう似合いすぎて悶絶。

あんな人が女子高に出向いたらダメでしょう!

 

どれを見てもカッコいい彼ですが、この回で一番印象に残ったのはベンチに座って本を読む場面でした。

 

ただ座っているだけ。

本を読んでるから視線もないのに何故か惹きつけられます。

 

語られる詩がまた良い。

いくつになっても読み返したい作品だと思います。

まとめ

トッケビも4話が終わったところで、物語はいよいよスピードアップします。

 

939歳にして初恋を迎えたシン。

見る人全部がサニーに見えてしまうほど彼女に夢中になった死神、

 

一喜一憂するシンに振り回されながらたくましく生きる女子高生。

悩みが深いほど視聴者を爆笑の渦へ誘ってくれる三人の今後をお楽しみに。