
第5話のトッケビも、笑いあり涙ありの盛りだくさんな内容となりました。
初恋を自覚したシンはウンタクにわざと冷たい態度をとります。
能面のような彼を見る時は窓の外にご注目!
守護神の本音が分かっちゃいますよ~。
トッケビ5話ネタバレあらすじ
トッケビの花嫁とは剣を抜きトッケビを無に帰す存在です。
たとえ想いを交わしても未来のないシンでは悲しませるだけ。
近い将来ウンタクを悲しませる事が分かっているシンは恋心を押さえつけ、“気持ちを悟らせまい“と考えます。
せっかく仲直り出来たと思ったのに、急に不機嫌になった守護神にウンタクは戸惑いました。
シン同様死神も苦悩の真っ最中。
サニーと仲良くなろうと頑張ってもやる事なす事、全部裏目に出るのです。
恋に悩むおじさん達は並んでビールをあおりました。
「元気かと聞かれた。俺たち死神は生きてないのに。
名前も聞かれた。俺は自分の名前を覚えてないのに」
コクリコクリと頷きながらシンも思いに沈みます。
“無に帰ろう。
これ以上愛する前に。幸せを感じる前に。
…生に執着する前に。
私があの子のために出来る事…、それはこの生を終える事 “
ここで死神が「全部聴こえてるぞ」と口をはさみます。
(二人共テレパシーを使うので心の声が筒抜け)
「……」
「死ぬのか?」
「うん」
ケンカ相手の言葉を聞いた死神は黙って俯きました。
シンに混乱させられ凹むウンタクの元を、当の本人が現れます。
「家に行こう」と言い出す彼に少女は更に混乱しました。
「家って誰の?」
「私の家だ。君はトッケビの花嫁だから」
花嫁と呼ぶくせにその顔はまるで能面のよう。
たまりかねたウンタクは私を愛している?と尋ねますがシンの態度は変わりません。
「必要ならそこまでしよう。
愛してる」
あまりに事務的な態度です。
ショックを受けたウンタクの顔が振り出した雨に更に歪みました。
「私がよっぽど嫌いなのね。
雨がザァザァ降ってる。
でもいいわ。
今の私に温かいトッケビか冷たいトッケビか選ぶ余裕はないから」
「……」
だんまりのシンにウンタクが尋ねました。
「名前はなんていうの?」
かりそめでも夫婦になるのだから知っておくべきだというのです。
応えない相手に少女が呟きました。
「私たち(ウリ)…、ああ…、“私たち”じゃないか…」
シンが静かに口を開きます。
「君が生まれる前から始まっていた。私たち(ウリ)は。」
「……」
「或る時はユ・ジョンシン、また或る時はユ・ジェシン。今はユ・シンジェ。
だが本当の名前は…、…キム・シン。」
「キム・シン」
ウンタクは教えられた本名に気持ちを軽くしましたが、シンの心は重いまま。
彼は言えない本心の代わりに本名を伝えたのでしょうか。
奇妙な同居生活
ウンタクを迎えた夜、シンは彼女に自分の部屋を譲りました。
とばっちりを受けたのが親友(笑)の死神。
「気遣いは無用。私がベッドを使うゆえそなたはソファで寝ろ」
「俺のベッドだ!」
抵抗された守護神は不承不承ソファに横になります。
暗がりの中、シンが呟きました。
「神の試練がその人間に耐えられるだけだというなら…私を過大評価していると思う」
「…辛いのか?」
「心配するな。お前の胸で泣いたりしない」
シンの軽口に、謹厳な死神も思わず表情を緩めました。
不老不死の二人と人間の女の子、三人の生活が始まります。
「小遣いや食費は自分で稼ぐわ。
掃除や洗濯も自分でする。
あとコレ、要望書を用意したから読んでおいてね。」
「「 “要望書”? 」」
颯爽と登校するウンタクを見送り、おじさん二人は残されたメモに注目。
『要望書
- 要望その①…あまり雨を降らさない事。
皆が迷惑します。
私が住む間は幸せでいて下さい。 - 要望その②…不満が有れば口に出す事。
私を連れていくとか、いこうとするとかが無いと嬉しいです。 - 要望その③…用が有れば携帯に連絡を。
急に目の前に現れないで下さい。
チ・ウンタク。
010-1234-1234
学校とバイト先、図書館では出ません。』
「携帯…。電話しろって事か?」
「携帯がない俺たちを馬鹿にしてるかも」
「そうなのか?」
(これがきっかけで初めて携帯を手にしたおじさん二人がもう爆笑もの。
用意してやったドクファが気の毒でひたすら笑えます。
ハンカチタオル必須)
覚悟したものの、ウンタクとの暮らしが始まったシンは毎日が楽しくてたまりません。
彼女の買物につきあったり部屋を可愛らしく飾ったり、自分の部屋が真下だからつま先立ちで静かに歩けと言いながら少女がベッドで跳ねる様子を感じて悦に入ったり。
そんなある日、勉強中の少女の耳に控えめなノック音が届きました。
(数え年19歳のウンタクは高3=花の受験生です)
「勉強中にすまない。
女性に人気の名前を教えてほしいんだ」
サニーに名前を聞かれた死神は、偽名を考える事にしたのですが
「どんな名がいいのか分からない」
とウンタクを頼ってきたのです。
自分を連れていこうとした相手でしたが、生まれてからこれまで多くの幽霊から相談を受けてきた少女は、相手が死神でも気にせず親切に答えました。
「人気なのはヒョンビン、ウォンビン、キム・ウビン。この三つですね」
「…!ビンが人気なのか!」
手を打った彼にウンタクは親近感を覚え、以降二人は兄妹のような関係になるのです。
500(オベク)と告白(コベク)
親しくなった二人とは反対にシンとウンタクの関係は悪化していきました。
生への未練を振り切ろうとするシンが
「花嫁の役目として剣を抜いてくれ」
と何度も迫ったからです。
役目を果たせば用ナシになり放り出されるかも?と考えたウンタクは「受験が終わるまで抜かない」と言い、困ったシンは話題を変えました。
「将来の夢は?」
「ラジオのプロデューサー。…慰めがラジオだけだったから」
「なぜいつも哀しい話になる?
そういえば気になっていたんだがそもそもなぜ500万ウォン(約50万円)なんだ?
一人暮らしには少なすぎるだろ?」
「家を借りる気はないの。
大人になるまでサウナで過ごすならそれで充分でしょ。
学費は奨学金をもらうけど入学金に200万かかるから…。
とにかくちゃんと考えての数字よ。
お金持ちにはわからないでしょうけど、500万は私にとっては十分大金なの」
「……」
少女の健気な考えに言葉が出なくなったシンを死神がせっつきます。
「500(オベク)しろ」
「500(オベク)しろ」
ウンタクに同情する死神は500万ウォンを彼女にやれと言ったのですが発音が似ているせいで
「告白(コベク)しろ」
「告白(コベク)しろ」
と聞こえてしまい、焦ったシンは「紛らわしいからやめろ」と叫んでかえってウンタクにうるさがられるのでした。
その後も剣を抜けと言われ続けた少女は、結婚について悩みます。
相談を受けたチキン店の社長サニーは「その人を愛してる?」と尋ね、即座に否定するウンタクに呆れました。
「好きじゃないのになんで結婚?」
「…ああ、そう、そうですよね…」
自分たちは運命に縛られた関係で相思相愛じゃない。
シンの秘めた心を知らないウンタクは元気をなくします。
(ウンタクは自分の気持ちに気づいていない様子)
“必要ならそこまでしよう。
愛してる”
棒読みされたシンの言葉を思い出し、憂鬱になったウンタクは強がりを言いました。
「必要ないわ。そんな愛!」
ツンツンして帰る少女を物陰から見つめる男がいました。
シンです。
冷たくしながら、彼はずっとウンタクを見守っていたのです。
どこでもドアで先回りしたシンは、素知らぬ顔で少女の帰宅を待ちましたが、ウンタクはツンツンしたまま彼を無視。
仲良くなった死神の手伝いをしながら談笑を始めます。
楽し気な二人に妬いた守護神は、間に割って入ろうとして大失敗。
ウンタクの髪を引っ張る暴挙に出て怒りをかってしまいます。
「おじさん今私の髪を引っ張った? 信じらんない!
ああ分かった!
そんな人だから剣で刺されたのね!
刺されるなんて普通ないもん!
きっと酷い事をしたんでしょ!」
「なんでそう人の痛みをブスブス刺せるんだ? サイコパスか?」
「おじさんは違うっていうの? 自分はソフトに話してるとでも?
“君はトッケビの花嫁じゃない”“だの、”現実を生きろ“だの“…」
「君の為に言ったんだ!」
息巻く二人。
見守る死神は居心地が悪くなりますが、第三者を忘れた二人の言い争いはますますヒートアップしていきます。
「私の為?なら願い事を叶えてよ!
彼氏がまだでしょ!?」
「ここにいるじゃないか!
彼氏!」
「ここってどこよ!!」
「ここ!! 目の前!! 私だ!!」
「「!!」」
二人は同時に固まりました。
素早くそらした視線が周囲をさ迷います。
「「……」」
もじもじした二人はいきなり左右に分かれ、各自の部屋に走りだしました。
バタン!
バタン!!
部屋にこもり、息を弾ませる二人。
ウンタクは「何なの? 私が好きなの?」と頬をほてらせ、シンはシンで
「900年ぶりの失言だ。正確には彼氏ではなく夫だが。訂正するべきか?」
などと言いながら口元を緩めるのでした。
(結果的に見せつけられた死神が本当に気の毒です)
選択
盛大な告白(コベク)の翌日、二人はまだぎこちない空気を引きずっていました。
“彼氏宣言”したシンも、されたウンタクもどうしていいのか分かりません。
「チ・ウンタク」
せっかく呼んでも話が続かないシンは思わず「…気まずいな…」と本音をこぼしました。
ウンタクがおずおずと「私も」と返して歩み寄ります。
「じ、じゃあ私が… “お腹すいた”って言おうか?」
「な…、なら私は“ステーキ食べるか?”って言うよ」
ホッとした少女は二階に向かいました。
「コート着てくる! おじさんも用意して」
仲直り?が出来て嬉しいシンは、瞬き一つで上着を羽織ります。
「もう用意出来たぞ!」
シンはウンタクをどこでもドアでケベックに連れ出しました。
少女が喜んだのは言うまでもありません。
…しかしここでシンは悪夢を見る事となりました。
ステーキ店で偶然ウェイターとすれ違ったシンは、相手の未来に“29歳になったウンタク”の姿を見つけるのです。
ウンタクの未来だけが見えないシンですが、他の人間の未来を見る事は出来ました。
ウェイターの未来に映りこんだ“29歳のウンタク”“
その隣りが空なのを知ったシンは確信します。
「29歳の君は変わらず輝いている。
でも君の傍に私の姿はない。
そうか…、私はそれを選んだのか。
私は…不滅の生を終えたんだな…。」
10年後の未来に自分が存在しないと知った守護神の頬を、涙が一筋流れ落ちました。
感想
第5話はムキになって怒鳴りあう19歳の少女と939歳の守護神が最高!でした。
イケメン二人が並んでお酒を飲む所も眼福そのものですし、携帯に四苦八苦する所は楽し過ぎてお腹が痛くなりました。
過去の経験を話して涙するシンにもらい泣きしちゃう場面もあって笑うだけの回ではありませんでしたが、シン(コン・ユ)が愛しくて切なくて、ものすごくカッコ良かったです。
ちなみに放送当時、コン・ユのおかげで男性もののロングコートが大流行したそうですよ。
ほんと、イケメンは何を着ても似合いますよね。
まとめ
主役二人の感情が激しくアップダウンするのと並行して、死神とサニーのもどかしい恋も面白くなってきました。
カーチェイスのような守護神×女子高生のカップルも良いですが、クールで男気溢れるサニー姉御×ド天然な死神カップルも目が離せないのでホント気が抜けません。
どうなるか先が見えない二組のカップル。
彼らの今後をお楽しみに!