トッケビ第7話はキム・シンが、無敵の武臣からは想像も出来ないほど可愛い姿を見せてくれます。

 

「死を覚悟したキメ顔」⇒「驚愕!」⇒「ポカン」への変化は必ずや視聴者の腹筋を崩壊させるでしょう。

泣いたり笑ったりウットリしたりハラハラにドキドキととにかく忙しい第7話をどうぞお楽しみ下さい!

トッケビ7話ネタバレあらすじ

「口づけ」

「!?」

襟ごと引き寄せられ唇を奪われたシンはその姿勢のまま固まりました。

ウンタクが離れた後も固まったまま。

 

「「……」」

 

当のウンタクは照れ臭くて目を伏せます。

我に返ったシンが最初にしたのは手で自分の口元を覆う事でした。

 

(彼のファーストキスだった?)

 

恥ずかしさで目を開けられない少女は、そんなシンに気づきません。

余裕をなくした守護神はここで言ってはいけない言葉を口にしてしまいます。

 

「…なんて事を。気は確かか?」

 

これにはウンタクがキレました。

 

「は? 何ソレ! 私は自分に出来る事を精一杯やったのに!

そりゃおじさんはたくさん経験があるのだろうけど私は…! もういい」

「最後まで言え!」

「初めてのキスだったの!」

「っ」

「大切にしてたのに…」

「……」

「こうなったらやぶれかぶれよ。

もう一回!」

「待て!ち、近づくなっ」

「剣に抜けないなら贈り物を返せって言うんでしょ?

キスがダメなら後は“アレね!」

「何?」

「 “真実の愛”よ!おじさんの事を愛す!必要ならそこまでやるわ!

バッグを返すぐらいならおじさんを愛する方がマシだもん!」

「! ………(振り返ってにらむ)」

「…ごめんなさい。

せっかく初雪まで降らせてくれたのに」

「……」

「…私、どうなるの? 家から追い出す?」

「追い出すわけないだろう!」

 

どうにも恰好がつかないシンが勢いのまま怒鳴り、二人は家へ戻ります。

 

カードを得てご機嫌だったドクファは、死神から話を聞き大泣きの真っ最中でした。

 

「じゃあもうおじさんはこの世にいないの?

戻ってこない?」

「ああ」

「うわぁあんっ!おじさん戻ってきて!

カードなんかいらない!」

 

嘆くドクファを慰める死神。でもその後現れたシンに仰天します。

 

「何故戻った?」

「戻ったの?

おじさぁあん!」

 

ドクファと違い死神は当惑しきり。

彼はシンから「別れの贈り物だ」と家の権利書を受け取っていたのですが、家主が無に帰さないなら当然返さなければなりません。

 

大歓迎だったドクファも「カードを返せ」と言われ露骨に態度を変化させます。

当然ウンタクも贈り物を返せと迫られました。

 

三人は揃って「おじさん愛してる!」を繰り返し慈悲を乞いますが、無に帰さなかったトッケビは渡した物を全て引き上げてしまうのでした。

キスは誰のもの?

トッケビ7話ネタバレ

死神に説明を求められたウンタクは勢いこんで話します。

 

「初めはすっごく良い感じだったの。でも剣に触れなくて。

私が本物の花嫁じゃなかったから?

本物の花嫁は…美人かしら?(気になるのはソコ?)」

「何故だ。呪いを解くのに何が足らない?」

「アレじゃないか? “真実の愛” 」

「それならもう試しました」

「何を?」

 

その時。

ガタンと大きな音がしました。

 

シンです。

たまたま通りかかった彼はすぐ後ろにいたのです。

 

「君はその、キスした事を誰かに話したりするような女なのか?」

 

これに反応したのが死神。

 

「キス?したのか?」

 

ウンタクが口をとがらせました。

 

「話すつもりはなかったけどたった今おじさんが話したわ。

したのは私よ?話して悪い?」

 

「したのか…」

 

死神が口をはさみますが二人にはお互いしか見えません。

 

「二人でした事だ!半分は私のだろ!」

「じゃ半分あげる」

「いるか!」

「じゃ全部もらうわ」

「勝手にしろっ!この欲張り!」

 

どこをどう見ても立派な痴話喧嘩です。

“トッケビ夫婦”は勢いよく左右に分かれその場を離れました。

 

「俺は名刺がなくて、サニーさんに電話も出来ないのに見せつけやがって…」

 

残された死神は日が暮れるまでそこに留まり一人いじけたのでした。

初恋のお兄さん

トッケビ7話ネタバレ感想

その後シンは剣が掴めないウンタクをイジリ始めます。

 

「食費が…」

「洗い物を…」

「洗濯物が…」

「掃除は…」

 

始めは我慢した少女も度重なる意地悪に反撃を開始。

 

「私が花嫁じゃないって思ってるようだけど早計じゃない?後悔するわよ。

あの夜言ったよね?『君と過ごす時間は眩しかった』って」

「ああ。今も眩しい」

「ホラ見なさい!…え?

じゃ何で意地悪を」

「それとこれとは別だから」

「なんでよ。

じゃ花嫁じゃなく彼女になってあげる!おじさんは彼氏!

どう?」

「断る」

「知り合いは?」

「嫌だ」

「…同居人」

「では家賃を払え」

「……」

 

とんでもない流れにウンタクは怒りの拳を握りしめるのでした。

 

大学修学能力試験(センター試験級の試験)の日がやって来ます。

子供っぽい嫌がらせを続けたシンも、当日はちゃんと弁当を用意してウンタクをバス停まで送ってくれました。

 

「答えを教えてやろうか?」(トッケビには答えが全て分かる)

「良いから帰って。自分でちゃんと解けるから」

「お、偉いぞ」

 

無意識に伸ばされたシンの手がウンタクの頭に乗せられました。

優しく撫でられていると気づいた少女が固まり、自分の行動に気づいたシンも以下同文。

 

二人にとってコレはあのキス以来のスキンシップでした。

 

「「……」」

 

沈黙のまま時間が過ぎ彫像と化した二人は何とか動き始めます。

 

「…ああ、その、この手を動かして肩をポンポンしてみようか?

…さりげなく」

「じゃ、じゃあ私はさりげなくおじさんの手をとって腕時計(時間)を見るわ」

「そうだな」

「…」

 

文字盤を見たウンタクが顔を上げました。

 

「おじさんもしかして時間を停めた?」

「いや」

「どうしよう! 30分も経ってる! 試験に間に合わないっ」

(硬直している間に30分経っていたようです)

「安心しろ。君の彼氏はトッケビだ」

「彼氏はイヤなんでしょ?」

「アレは嘘だ。行くぞ」

 

シンはそう言うなり、ウンタクの手を取り走り出しました。

 

朝の光の中(どこでもドアに出来る扉を目指し)並んで走る二人。

この時の彼らは誰よりも楽し気に見えました。 

気づき始めた花嫁

トッケビ7話あらすじ

試験を終えた受験生はシン、死神、ドクファの三人からケーキを贈られます。

母親の死後、誰からも気遣われなかった少女は感激して涙を零しました。

 

ロウソクの火を前にウンタクは願います。

 

「受験生割引が効くので映画が見たい。ポップコーンも食べたいな」

 

健気な少女のささやかな願いにシンは頷きました。

 

「行くぞ。ポップコーン食べて映画だろ?」

「うん♪」

 

しかし意気揚々と出かけた結果は散々でした。

ホラーを見に行ったのですが映像が流れた途端シンが騒ぎだしたからです。

 

「うわあああ!」

「こわいいっ」

「やだもう帰るうう!」

「ぎゃあああ!」

 

ウンタクは必死におじさんを制しましたが、長身で手足が長い男の動きを止めるなど無理な話です。

 

周囲に頭を下げるのに忙しかったウンタクが映画を見る事など出来る筈もなく、エンドマークを迎えた少女は憤懣やるかたありません。

 

この後シンは怒れる受験生を軽食の店に連れて行きました。

ウンタクは映画館での事を責めますがシンは素知らぬ顔。

 

目の前でドッグをぱくつくという子供っぽい意地悪を始めます。

しかしここでウンタクから受けた質問に動きが止まりました。

 

「剣を抜く前におじさんがした事って何だか妙だわ。

ドクファさんにはカード、死神さんには家。私には500万ウォンやバッグに香水。

今しか渡せないみたいに。お別れのつもりだったの?」

「…」

「前に“剣を抜いたら遠くに行く”って言ったよね?どこかに行くの?」

「花嫁が現れたら遠くに行くと言ったろ?」

「今も行きたい?」

「行きたくない。

でも私の意思では選べない。」

 

ウンタクが聞かされた話には決定的なものが欠けていました。

剣を抜けば何が起こるのか知らされていないのです。

 

でも聡いウンタクは切れ切れの言葉から“何か“を感じていました。

シンに

 

「(遠くへ)行って良いか?」

 

と問われたウンタクは

 

「いいえ」

 

と答えます。

 

「本物の花嫁が現れる前に私を捨てて。知らない内に旅立って」

 

と。

ふいと視線を外した眼には涙が浮かびシンはそれを辛そうに見つめるのでした。

事故発生

トッケビ7話あらすじ感想

ウンタクの受験先には、少女の頃憧れた野球少年テヒ(チョン・ヘイン)がいました。

10年ぶりの再会に若い二人は意気投合。

 

それを見た守護神は、盛大にヤキモチを焼き周囲に雷を落とします。

 

死神は相変わらずサニーと会えない事で日々悩んでいました。

天然な彼は「名刺が無いと嫌われる」と思いこんでいたのです。

 

そこへドクファがシンの掛け軸を見せました。

中を目にした死神は描かれた女性を見て涙を流します。

 

サニーに出会った瞬間と同じで、零れる涙は止まりません。

胸が苦しくて悲しくて死神はそんな自分に混乱しました。

 

同じ頃、バイト先で歌を唄うウンタクを見つけたシンは、少女の声に聴き入ります。

帰り道で話す二人。

 

「歌、上手いな」

「まぁね」

 

ウンタクはシンに謝罪しました。

 

「本物の花嫁じゃないから剣を抜いてあげられない。

呪いを解いてカッコよくしてあげられなくてごめんなさい。

私は家族がいないからトッケビの花嫁だって信じたかったの。

“私にも家族が出来た”って」

 

戸惑うシンに少女が続けます。

 

「バイトを増やして家を出る準備をしてるから少し待って。

お金が貯まるまで、意地悪は受験生割引の50%オフにしてくれない?」

 

少女の精一杯の軽口にシンはたまらなくなりウンタクを抱きしめます。

 

「割引はしない」

 

軽口で返すシンにウンタクが「じゃ45%」とやり返しシンは吹き出しました。

と、その時。

 

「っ!」

 

シンの胸に激痛が走りました。

うめき声をあげ身体を折る守護神に少女が驚きます。

 

「おじさん大丈夫?痛いの?

もしかして剣が?」

 

ウンタクの目の前、シンの胸に刺さる大剣はとてもリアルに見えました。

苦しむシンを前にウンタクは手を伸ばします。

 

「…おじさん!剣に触れた!待ってて直ぐに抜いてあげる!」

 

シンを救いたい一心の少女は剣の柄を両手で握りました。

ズ、ズズ…、

 

「動いた!」

 

ほんの少しですが確かに動いた剣にウンタクの目が輝きます。

この時シンは味わった事のない痛みで声も出せない状態でした。

 

身体を走る激痛と本能的な恐怖。

彼は反射的にウンタクを突き飛ばし小さな身体は宙を舞いました。

 

少女には為す術もありません。

絶体絶命のウンタクが停車中のトラックにぶつかる!…と思った次の瞬間、ギリギリでシンが彼女を救いました。

 

空中でウンタクを抱きとめた彼は自分が間に入り激突のショックを受けとめたのです。

 

ガシャン! 

ドカン! 

バリバリグシャ!

 

衝撃によって停まっていた数十台の車は大変な事になりましたが二人はそれどころではありません。

息も絶え絶えの少女を抱きしめながらシンは思っていたのです。

 

“お告げに間違いは無かった。この子の手で私は無に帰すのだな。

人の生涯は長くて百年。

私が死ぬ前に思い出すのは900年の人生か、この子の顔か。

…ああ、きっとこの子の顔だろう“

 

と。

感想

感情のアップダウンが激しい回でした。

シンが怖がった映画の場面は声を出して笑いましたが実はこの作品、シン役のコン・ユが主役を務めた『釜山行き』(日本公開時の題名は“新感染”)なんですよね。

 

自分が主役をやったのを怖がるとかもうおかしくておかしくて()

ドラマのメイキングでは、ウンタク役(キム・ゴウン)がコン・ユの暴れようにつられて笑いだした様子が映っています。

 

こんなカワユイ守護神ですが、宙を飛んだウンタクを身を挺して守りぬいた時は、滅茶苦茶カッコ良くてドキドキさせられました。

 

ウンタクにキスされて目を丸くしながらパチクリするのは超ラブリーですし、全力で愛する女性を守る姿は惚れ惚れしますしコン・ユの演技には脱帽しかないですね。 

まとめ

今回も激動でしたが、お話はますます激しさを増します。

お笑い要因だった死神も、少しずつ因縁のベールが剥がされますし、美しいけどちょっとユニークなサニーも何かいわくが有りそうな気配…

 

初回以降あちこちに敷かれた伏線の回収も始まりました。

「アレはそういう意味だった?」という事が増え始め、視聴者はまばたきする暇もなくなってきましたね。

 

次回第8話は、冒頭からドクファが頑張ります。

シンの後始末に奮闘する御曹司をどうぞお楽しみに!