トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜8話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

折り返しにあたる第8話は“トッケビの花嫁”と証明され喜ぶウンタクと、愛する人が自分の生死を握る運命だと知り悲壮感を漂わせるシンの対比が際立つ展開になります。

 

ウンタクが本当の役目を知る日は来るのでしょうか?

トッケビ8話ネタバレあらすじ

900年微動だにしなかった剣がついに動きました。

ウンタクが花嫁だと証明されたのです。

 

直後に発生した事故のショックでウンタクはシンの腕の中で気を失います。

家に戻った守護神はベッドに寝かせた少女を沈痛な面持ちで見つめました。

 

「…」

 

焼けつくような胸の痛みは治まりましたが、彼の苦しみは終わりません。

共に生きたいと願う相手が自分に死をもたらすと知ったのですから、無理もないでしょう。

 

「おじさん大丈夫?」

 

目を覚ました少女の第一声にシンは苦笑します。

 

「こっちのセリフだ」

「そうかな」

「驚いたろ? すまなかった…」

「平気。本当に空が飛べたのね。」

「…楽勝だ」

「これで分かった?私が本物の花嫁だって」

「ああ…」

「嬉しくない?」

「…嬉しい」

「覚悟しなきゃ。その剣は一筋縄じゃ抜けないわ。」

 

シンの暗い顔が気になりますがウンタクの気持ちは高揚しました。

 

「これが運命だったのよ。

“運命“、私この言葉が好き♪」

「…」

 

笑う少女をシンは黙って見つめました。 

処理班の出動

トッケビ8話ネタバレ

シンの起こした事故は多くの車が大破する大事でした。

SNSには炎を上げる車の画像が上げられます。

 

気づいたドクファは大慌て。

 

「もしもし爺ちゃん?おじさんが大変な事を…ボクじゃないよ!おじさんが!」

「もしもしキム秘書?おじさんが大変な…だからボクじゃないったら!」

 

ドクファはSNS対策をキム秘書に任せ、事故現場へ急行し死神と一緒に処理にあたりました。

死神は目撃者の記憶を消し、ドクファは財閥の資金力で補償する役です。

 

「事故原因は突風。この金は天の恵み。あなたは私を見なかった。ハイ次!」

「壊れた車の型式は?」

 

仕事を終えた二人はクタクタ。

 

「車30台を巻きこむ夫婦喧嘩とか何やったの?大変だったんだからね」

「よくやった。

(死神に)お前も、感謝する」

「感謝は不要だ。借りは後で返せ」

 

死神はそう言うなり去っていきました。 

初恋の痛み

トッケビ8話ネタバレ感想

平気そうに見えたシン。

実はかなり動揺していました。

 

ふらつく心身を癒そうと薬に手を伸ばした彼は床にのびてしまいます。

(人間の薬が効くのかは謎)

 

部屋を出たウンタクは倒れた守護神に驚きました。

死神は割れた食器を片付けただけでシンを放置。

 

見かねた少女が枕と毛布を用意して付き添います。

 

「大人なのにこんな所で寝ちゃうなんて。なぜ薬を飲んだの?」

「痛かったんだ」

「起きた?」

 

シップの匂いで起きたというシンに少女は「アチコチ痛くて」と笑います。

 

「おじさんは痛くない?」

「痛い」

「あの時は平気だって言ったのに」

「嘘ついた」

「いつも嘘ばっかりね。早くよくなぁれ」

 

優しい手が守護神の頭を撫でます。

シンが閉じていた目を開きウンタクを見つめました。

 

「どこが痛いかも知らないで」

「どこが痛いの?」

「初恋とは痛いものだな」

「…」

 

ウンタクはシンの言う初恋が自分とは思いません。

長く生きた彼なら、とうの昔に経験していると考えたのです。

 

仮にも花嫁を前にして初恋について話す夫に面白くないウンタク。

優しかった少女の声が尖りました。

 

「よっぽど美人なのね」

「いつも、とても、可愛い」

 

ウンタクを見つめながら呟くシン。

憎らしくなった少女は名目上の夫を小突きます。

 

「重症ね。ぐっすり寝て “風邪をひけば良いわ” 」

 

シンは相手の誤解を承知しながら、ワザとそのままにしました。

再び眠りにつく守護神の安らかな表情に、少女の目も優しくなっていくのでした。

 

シンの初恋が分からないウンタク。

気になって仕方ありません。

 

きっと高麗時代だろうと思った少女は、シンの手帳に書かれた一文に目をつけます。

漢文が読めないウンタクはドクファを買収しました。

 

ドクファが文面を見て黙ります。

「読めないというのはナシで」と念を押す少女に、御曹司は「恋文だ」と告げました。

 

「恋文?」

「哀しい愛の恋文だ。

“そして百年たった或る日。ほど良い天気の或る日…」

 

そこまで聞いた少女は耐えられなくなり、手帳を引き戻します。

 

900年も生きてたら初恋の一人ぐらいいるよね!」

「一人かな?」

「もっといるの?」

「知らない」

「…」

 

モヤモヤする気持ちの正体が分からないウンタクは、事情を知らないドクファに八つ当たり。

(実際ドクファはシンの本名も胸の剣の事も知りません)

 

自尊心を刺激された御曹司は「ボクだって君の知らない情報を持ってる」と言い出します。

彼の言う情報とは…死神の事でした。

掛け軸の女性

トッケビ8話感想

死神が掛け軸の女性を見て号泣したと聞き、シンは不審がりました。

描かれた女性は死神とは無関係な筈。

 

「何故泣いた?私でも泣かないのに」

「スタンダール症候群だと思う。ところでこの女性は誰だ?

見覚えがあるような気がする。

仕事で会った死者の一人だったかもしれない」

「私の姉妹だ」

 

ドクファが横で「おじさんに姉さんがいたの?」と騒ぎますが誰も相手をしません。

 

「妹と会ったのか?」

「妹かー」

「どこで会った? いつ?」

「分からん。見覚えがある気がするだけで。

死者全てを覚えてなどいられない」

「…」

「俺には記憶がない。感情が残されているだけだ」

「…」

「とにかくひどく哀しかったんだ。胸も痛くて」

「…」

 

ここでドクファが顔を上げました。

 

「おじさん達!ボク分かったよ!

きっと角部屋さん(死神)がおじさん(シン)の妹の生まれ変わりなんだ!

角部屋さん、“オラボニ(兄上)”って言ってみて」

「「ぶっ殺すぞ!」」

 

 

ドクファの妄想はさておき、死神は最近の自分に不審を抱いていました。

サニーに逢った時も絵を見た時も泣いた自分。

 

過去に何かあったかもしれませんが、死神は全員記憶を持たない為見当がつきません。

死神の悩みは深まっていくばかりでした。

 

その後もシンは、苦しむ人間をこっそり救う日常を続けます。

 

幼い娘を残し自殺しようとした男を止めたシン。

偶然居合わせたウンタクは「カッコいい」と彼を褒めましたが、初恋の話になってヘソを曲げてしまいます。

 

「その人が忘れられないみたいだけど、昔から初恋は実らないって言われてるのよ」

 

ツンツンしながら去っていく姿を見送りながらシンが呟きました。

 

「初恋は実らない?

それはイヤだ」

 

と。

防がれた事故

トッケビ8話あらすじ感想

ウンタクには友達はいませんが、図書館にいる女の子の幽霊には心を許していました。

面接が残っているものの、筆記試験が終わって余裕のあるウンタクにその子が頼み事をします。

 

「墓参りに来て」

 

必ず行くと約束したウンタクは、バイトに精を出したり高校のクラス委員長と仲良くなったりしながら、面接の日を迎えました。

 

シンの態度はあやふやで、面接の朝には顔も見せてくれませんでしたが、そんな彼も少女が赤いマフラー(母の遺品)を忘れていった事に気づくと後を追ってきてくれます。

 

首に巻きながら激励してくれるシンのおかげで、少女は機嫌よくバスに乗りこみました。

その直後シンのすぐ横を一台の自転車がすり抜けました。

 

「ドロボー!」と悲鳴が上がります。

引ったくりでした。

 

シンは犯人に見覚えがありました。

筆記試験の朝、同じ男を見ていたのです。

 

この時シンが見た未来のビジョンで、男は多くの車両を巻き込む事故を起こし命を落としていました。

大勢が乗るバスが横転し乗客は全員死亡…ビジョンを思い起こしたシンの顔色が変わります。

 

そのバスはたった今ウンタクが乗ったものでした。

 

「何故…君は(ビジョンの中に)いなかったのに」

 

手を振るウンタクに、シンは呆然と呟きますが無情にもバスは行ってしまいます。

ここでシンが動きました。

 

手近なドアを開け次々ジャンプした彼はバスの向かう更に先へと進みます。

バスの前を走る犯人の自転車より先に事故現場に着いたシンは、段ボールを運ぶ露天商に声をかけました。

 

「全部買い取ります」

 

箱が片付いたスペースをすり抜けたおかげで自転車は無事。

事故は未然に防がれました。

 

何事もなく走るバスを見送ったシンは、引ったくり犯にキツいお灸を据えます。

 

 

事故現場(予定)には大勢の死神が並んでいました。

帽子の力で気づく人はいませんが、ウンタクには見えました。

 

「死神さん」

 

手を振る少女に応じた死神は、離れた場所に立つシンに気付きます。

同僚の死神らが騒ぎだしました。

 

「おかしい。乗客の数が合わないぞ。一人多い」

「なぜ事故が起きない?」

「バスが行ってしまった」

 

混乱の中で死神だけが冷静でした。

 

「事故はなくなった。無駄足だ」

 

仕事を邪魔された死神はシンに抗議しますが、シンは全人類の生死に関与してもウンタクを守ると宣言。

気持ちが分かる死神も強くは言えません。

 

シンは話します。

数日前に見た事故のビジョンでは、ウンタクは乗っていなかった事。

 

10年後のウンタクも見たのだから死ぬ運命ではないのに、今日の件では確実に死んでいた事。

二人は話し合いましたが結論は出ません。

 

死神が軽口を叩きました。

 

「仕事を邪魔してないでそろそろ無に帰したらどうだ」

「…」

「…冗談だ。そんな顔されたら決まりが悪い」

「 “無に帰す”とは何かと考えてた」

「処理漏れ(ウンタク)に剣は触れないから考えても無駄だろ」

「触れるようになった。抜かれそうになってあの子を殺しかけた。

…これまでで一番の痛みだった」

「事実を打ち明けては? 抜けばどうなるかを」

「出来れば80年ぐらい隠しておきたい」

 

その意味を死神は正確に察します。

 

「人間の寿命だな。19歳の子が生きられる限界だ」

「そうしたいが可能だろうか。…ダメかな」

「…」

 

全世界を敵に回す事を恐れない男が、一人の少女に秘密を隠しおおせるか怯えているのです。

死神はかける言葉を持ちませんでした。

叶わぬ願い

トッケビ8話あらすじ

数日後、シンはウンタクに分かりづらい告白をしました。

白い蝶に真剣に話しかけるというヘンな行動の直後、唐突にこう言ったのです。

 

「君に恋をして、私はどうしようもなく愚かになった」

「…今何て?」

「聞こえなかったなら良い」

「聞こえたけど…」

「なら幸いだ」

 

言うだけ言って立ち去るシンを見送った少女は、後になってじわじわと寄せる喜びに一人笑み崩れるのでした。

 

ドクファの祖父ユ・シヌが孫に主の習慣を伝えます。

毎年この時期になるとシンは、菩提寺でロウソクを灯し燈篭を飛ばすのだと。

 

燈篭にはいつも名が記された紙が二枚貼りつけられました。

 

  • 一つはキム・ソン
  • もう一つはワン・ヨ

 

シンの妹とその夫であった王の名でした。

 

ワン・ヨは、シンだけでなく妹や一族を殺させた主君なのですが、シンは二人を一緒に弔ってきたのです。

ユ・シヌは孫に告げました。

 

「あの剣は旦那様にとって褒美であり罰。

そして滅びる為の糸口なのだよ」

 

 

シンが菩提寺で妹夫婦の名を書いた頃、サニーと会っていた死神は胸に痛みを感じました。

せっかくのデートでしたが、死神はサニーの記憶を消して家に帰ります。

 

理由は分かりませんが、これも最近起こる異変に関わりがあると死神は考えました。

 

 

ウンタクに好意を告げたシンは、神に許しを乞うつもりでした。

少女が死ぬ寸前まで剣の意味を知らせずにいたい。

 

彼女が召される直前に秘密を明かせば、上手くいけば一緒にあの世に行けるかもしれません。

しかしそれは叶わぬ願いでした。

 

産神が彼に告げたのです。

 

“ 一刻も早く無に帰しなさい。

剣を抜かなければあの子が死ぬ。

役目を果たさない彼女には死がつきまとう “

 

シンは無言で涙を流しました。

 

同じ頃、ウンタクはずっと不審に思っていた事を死神に尋ね、ついに事実を知ってしまいます。

泣き出した少女を死神は痛ましそうに見つめるのでした。

感想

シンもウンタクも可哀想でもらい泣きしました。

どちらかが消えなきければ、もう一方が消えるなんて運命が意地悪過ぎて…

 

どうにか幸せになってほしいと切実に思います。

まとめ

16話の作品の半分まで来ました。

内容の濃さとアップダウンの激しさに圧倒されてしまいますが物語はこれからが本番です。

 

次回からは真実を知ったウンタクと正面から向き合うシンが、ドラマチックに揺さぶってくれますので心をしっかり持ってご覧下さい。