トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜13話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

トッケビ13話は衝撃の展開に!

 

なんと、死神の前世が王ワン・ヨと知ったシンは激怒し、記憶を持たない相手の首を締め上げました。

 

親友のように触れ合っていた二人の、禁断の過去…

神が与えた問いの答えとは? 

トッケビ13話ネタバレあらすじ

900年ぶりに御意を得ます」

 

へりくだった言葉は憎しみの裏返し。

炎が噴き出すような視線を死神は受けとめました。

 

「やはり俺がワン・ヨなのか…? 本当に?」

 

忠実な兵士たち、大事な妹、一族の仇だというのに前世の記憶がない死神にシンは苛立ちます。

 

「私は忘れられないのに。

覚えのないお前はさぞ楽だろう」

 

シンは去り、残された死神は位牌の群れに向かい涙を零すのでした。

 

ユ会長の家に移ると言いだしたシンがウンタクに尋ねます。

 

「奴がワン・ヨだと知っていたのか?」

「パクの狙いが分からなくて黙ってた。ごめんなさい」

「…」

 

やってきたシンにドクファは戸惑いました。

 

「喧嘩でもしたのかな?

でも何で角部屋(死神)さんを追い出さずに自分が出たんだ?」

「死神さんには行く所がないから配慮したんですよ」

「ああ、それはそれで切ないな」

 

ウンタクはユ家にシンを残しサニーの自宅に向かいます。

普通の人間にとって一連の騒動はショックだろうと心配した為でした。

 

仲良しの二人は並んでおしゃべりします。

 

「人生は4回あるって話だけど私は4回目かも。あなたはどう思う?」

「私は今が1回目だと良いなって思います」

「あと3回生まれ変わってお兄さん(シン)に逢いたいから?」

「はい♡」

「高麗時代(の石頭だった頃)の姿を見せてやりたいわね。

あの頑固者!殺されると分かって戻ってくるなんて…逃げればよかったのに…」

「…」

 

妹たちがしんみりしていた頃、シンは一人酒を呷っていました。

 

  • “『勇ましく闘い死んだ』と知らせを寄越せ“と言った若い主君
  • “俺もお前に死んでほしくない”と言ってくれた友

 

交互に現れる記憶が彼を苦しめます。

 

同じ日、死神の同僚女性はパクの追及を受けていました。

 

「禁を破ってあの女(サニー)の手を握ったな。

やはり王妃だったか?」

「確かにそうだけど、彼女の前世に私はいなかったわ」

「煎じ薬を運ぶ手の持ち主がお前だ」

「嘘よ」

「案ずるな。この事は秘密にしてやろう」

「…」

 

その言葉に同僚女性は恐怖を覚え、身を縮めました。

 

パクがチキン店に現れます。

 

「やはりそなたであったか。

現世でも私が葬ってやる」

 

霊感がないサニーは忍び寄る悪霊に気づきません。

次の瞬間、間に帽子で身を隠した死神が立ち塞がりました。

 

悪霊が誰なのか彼は知りませんがサニーへの害意を感じたのです。

 

「お前は“処理漏れ“か?

20年前にも会ったな」

「ふん」

「悪霊だな。何者だ?」

900年もこうしてきたのだ。死神など何も出来ぬ」

「無駄話はやめて名乗れ」

「お前は自分が誰か分かっていて問うておるのか?

今も取るに足らぬ者を大事にしておるようだが…それもじき死ぬ」

 

言うなりパクは姿を消しました。

意味ありげな捨て台詞に死神は不安を感じるのでした。

 

シンは考えに沈みます。

 

いつしか無二の友となっていた死神。

悩みを打ち明け合い、共に過ごした記憶は900年前の恨みとは決して相容れないものでした。

 

死神が仇なのは確かですが“処理漏れ”のウンタクを見逃し、凹んだシンを励ましてくれたのも間違いなく彼なのです。

その時ドクファの携帯に着信が入り、シンは手を伸ばしました。

 

「もしもしドクファ?」

 

返答のない事で相手を悟った死神も黙ります。

 

「「…」」

 

これまでの日々を思い出し二人はいつまでも携帯を握り続けるのでした。 

下された罰

トッケビ13話あらすじ

サニーに借りた指輪を返すようウンタクに頼む死神。

去り際に

 

「サニーさんの記憶は消した」

 

と言った彼にウンタクが呟きました。

 

「消えてないと思うけど」

 

サニーはシンの元を訪ねていました。

過去を振り返らず今を生きるように、と。

 

シンが答えます。

 

「お前には前世でも私には現世だ。前に進むしかない」

「では私の答えは前世と同じです。

“お進み下さい兄上”」

「許す為に進むのではないぞ」

「分かっております。ご心配なく。

今度こそ幸せになりますから」

 

死神は突然、監察部に呼び出されました。

 

「規則違反の容疑だ。認めるか?」

「認めます」

 

死神は数えきれない規則違反を犯していました。

記憶消去や名簿の漏洩など、どれもがシンをサポートする為ですが彼は一切弁解しませんでした。

 

「懲罰を与える。

死神とは前世で大罪を犯し数百年の地獄を経験した後、記憶を消す選択をした者なのだ。

よって記憶を全て戻す。決して甘いものではないぞ。罪の重さを思い知れ」

「っ!!」

 

900年分の記憶が一気に戻された死神は無言の悲鳴をあげました。

 

 

シンとソンが命を落とした後も、白々しい賛辞を口にするパク。

癇癪を起こす王の姿は、若かった頃から今の死神と同じ風貌へと変わります。

 

白髪が増えたパクが、よく回る舌を蠢かせました。

 

「王様のご健康の為、“煎じ薬”を用意せよ」

 

希望を失った王は煎じ薬を飲み続けました。

関心は王妃の絵を描く事のみ。

 

或る日訪ねてきた女官が王に包みを届けます。

ソンが着ていた服と、無理に嵌めさせた指輪を見た王はそれらを抱きしめ咽びました。

 

王妃の絵が完成した夜、王は呟きます。

 

「結局予は誰からも愛されなかった。自分にさえ」

「王様。お薬です」

「もっと煎じ薬を。中味は知っている。一度で済ませたい」

 

…それが最後の“王命“でした。

 

記憶が戻った死神をシンが責めます。

 

「妹は足枷になるまいと死を選んだ。お前を守る為に。

なのにお前は自殺した!」

 

死神は殺してくれと懇願しましたがそんな彼をシンは突き放します。

 

「またお前は死を選ぶのか。殺す意味もない」

 

と。 

見つかった答え

トッケビ13話ネタバレ

ウンタクとチキン店にいるサニーを、パクが襲います。

逆恨みをつのらせる悪霊から社長を庇うウンタクはフラフラになりながらも何とか追い払いました。

 

事情を知ったシンは彼女を案じますが、ウンタクは自分よりサニーを気遣いました。

 

「私なら平気。それより社長が」

「妹は別の者が守るから心配するな」

 

この日、死神はパクに関する書類を後輩に託していました。

承諾した後輩がくれた情報を伝える為、彼はシンを探します。

 

顔を合わせたシンは、パクの狙いを伝え死神に

 

「妹を守れ」

 

と命じます。

頷いた死神が尋ねました。

 

「あの日。死ぬとわかっていて何故前に進んだ?」

「伝えたい事があった」

「いったい何を?」

 

剣を下賜して以降何度謁見を求めても、王はシンと会おうとしませんでした。

命を落としたあの日、彼はようやく王に会う機会を得たのです。

 

シンは話すつもりでした。

遠ざける事で弟を守っていた兄王の思いや、妻だった妹からも臣下だったシンからも愛されていた事を。

 

「命じてほしかった。

“怒りと憂いをこめて贈ったこの剣でパクを斬れ”と」

「…」

 

その時、シンに天啓がひらめきます。

 

「まさか…」

「どうした?」

「今、この剣の使い道が分かった…。

これでパクを斬る」

「っ」

 

共通の敵であるパクは倒さねばなりませんが、強大な悪霊を倒すには“何か”が必要でした。

“自分で探せ”という神の言葉通り、探していたシンはついに答えに辿り着いたのです。

 

その恐ろしい残酷さに二人は立ち尽くしました。 

死闘

トッケビ13話ネタバレ感想

死神は密かに守っていたサニーから記憶を失っていないと知らされます。

 

「幸せな瞬間を残してあなたを忘れろなんて無理よ。

私にとって、どれだけ哀しい記憶でも幸せだったんだから」

「…」

「指輪を返すわ。もう現世では逢わない。

これが唯一あなたに出来る罰だから」

「…っ…っ」

Good-bye 陛下」

 

涙で顔を濡らす死神。

サニーは優しい手つきでその頬を拭うと、きっぱりした仕草で背を向けました。

 

パクを倒す決意をしたシンは、ウンタクと楽しい時間を過ごします。

最後の思い出と知っているのは彼一人で、彼女は知りません。

 

決戦前夜、シンはウンタクが書いた契約書を手に、顔を歪めボロボロと涙を流しました。

 

“乙は初雪の日に甲の呼び出しに応じる事。甲が待っているから”

 

剣を抜き無に帰す事は、愛する人との別れを意味します。

今後ウンタクにどれほど呼ばれてもシンは応える事が出来ないのです。

 

それでも彼は守護神として最期の戦いに挑もうとしていました。

 

翌日ビルの屋上に来たシンは、ウンタクにパクを誘き出す計画の説明をします。

 

「少ししたら電話をかけるからすぐ私を呼びだせ」

「うん」

 

一旦は去ろうとしたシンは引き返し強引にウンタクの唇を奪いました。

おそらくこれが最後。

 

想いがこみ上げるシンは、腕の中のウンタクをなかなか離せません。

彼女を愛しそうに撫でたシンは、振り切るようにそこを離れました。

 

更に凶悪さを増していたパクはすぐ見つかります。

 

「そんな剣では私は倒せぬ」

 

魔力でシンが作った水の剣を見た悪霊が、嗤いながら言いました。

 

「私がどこへ向かうと思う?」

 

ちょうどその頃、ウンタクはパクの野望に気づきました。

 

「私を使って剣を抜き、おじさんを消す気なのね」

 

次の瞬間パクが屋上に現れます。

 

「ウンタク!私を呼べ!」

 

電話を受けたウンタクはパクに襲われながら、必死にライターを点けて吹き消しました。

 

間一髪で間に合ったシンが襲い掛かる悪霊をウンタクから剥がします。

彼女を気遣うシン。

 

しかしウンタクは手を水の剣に伸ばして自分に突き立てようとしました。

 

「ウンタク!」

 

シンは驚き慌てて剣を消します。

 

「パクは私に乗り移って胸の剣を抜くつもりよ。その前に私を斬って!」

 

傷ついたウンタクの手をシンが痛ましそうに見つめましたが、彼は聞かされた言葉に驚いてはいません。

彼にもパクの意図は読めていました。

 

というよりワザとそうさせるつもりだったのです。

 

「早く斬ってっ !

“…この娘の言う通りであったな。お前はここで消えるのだ”」

 

ウンタクに取りついた悪霊が不気味な声を響かせました。

 

パクとなったウンタクの身体がシンに手を伸ばします。

しかし勝ち誇り柄を握ったパクに、鋭い声がかけられました。

 

「パク・チュンホン」

「?」

「死者は死神の呼び出しに応えよ。パク・チュンホン」

「おのれ…!」

「パク・チュンホン!」

 

三度の呼び声に耐えきれず悪霊はウンタクから離れます。

気を失った彼女をそっと抱きかかえたシンは、握られた剣をその手ごと掴みました。

 

ギリ…、ギリ…、轟々と赤い炎と共に刺さった剣が引き抜かれます。

灼けつく痛みに耐えた守護神は、力を振り絞り剣を全て抜きました。

 

火の粉が辺りに飛ばしながらシンは大剣を構え、一気に振り下ろします。

 

「私は死ぬのか。だが悔いはない。お前もおしまいだ」

 

死神の視界からパクが消えました。

悪霊は、守護神によって無事退治されたのです。

 

力を失いガクリと膝をついたシンは、かつての主君に顔を向けました。

 

「遅くなり申し訳ございません。『勇ましく闘って死んだ』と、ようやくご報告出来ます」

「っ」

 

死神はシンの言葉に涙を零しながら俯きました。

役目を果たした大剣がチリとなって消え、ウンタクはシンに抱きつきます。

 

「嫌よ!消えないで!」

 

半狂乱で縋り付く身体をシンは抱きしめました。

彼の身体中から立ち上る火の粉であたりは赤い雪が降るように見えます。

 

「君と過ごした日々は… 褒美だった」

 

想いを溢れさせる優しい手をウンタクが握りしめました。

 

「手を離さないって。約束したよね?」

「雨になり…初雪になって逢いに行く。

それだけは許してくれと…神に頼んでみるよ…」

「そんなのヤダ! 置いていかないで… 愛してる…っ おじさん愛してるわ…」

 

しゃくり上げながら声を出すウンタクをシンは見つめます。

 

「ナドゥ(私も)…愛してる。

約束通り君を愛した…」

 

以前『必要ならそこまでする(必要なら愛する)』と言った日の事を思い出したのか、シンはここで少し照れ臭そうに笑いました。

しかし彼の言葉はこれが最後。

 

火の粉は一段と量を増し、シンの身体が形を失くし始めます。

優しい視線をくれていたシンの瞼がだんだんと閉じていくのを、ウンタクは呆然と見つめました。

 

「「……」」

 

互いを見つめ合う静かな時間はすぐに終わりを迎えました。

 

最期の一秒。

完全に閉じたシンの目から一筋の涙が零れます。

 

「…」

 

その直後、シンの姿は全て火の粉に変わり消え去りました。

ウンタクが愛した守護神が空に散ったのです。

 

「あああああああああ!

イヤ!イヤーーーーッ!!」

 

何もなくなった場所にウンタクの慟哭が響きました。 

トッケビ13話感想

何度見ても涙が出てくる回です。

初めて見た時は、この回が最終話だと錯覚した程の衝撃を受けました。

 

16話でまだあと3話残っているのに主役が消えるなんて・・・と後で気づきましたが。

 

愛する人を守りきれたシンの安堵の表情と、哀しみのあまり絶叫するウンタクの姿がたまりません。

一番の悪役は神様のような気になります。

トッケビ13話のまとめ

神が出した残酷な問いにシンは精一杯の答えを出しました。

残されたウンタクや死神、そしてサニーはどうなってしまうのか。

 

運命の輪はまだまだ回り続けます。

あと3話。

 

ここからが本番…なのかもしれませんね。