トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜12話ネタバレあらすじを感想付きで紹介!

トッケビ第12話・・・今までと一気に雰囲気が変わるのがこのお話。

 

現れた悪霊のせいでドラマは一気にホラー風味へと変わりました。

愛する人との生を選んだシンとウンタクに未来はあるのでしょうか?

トッケビ12話ネタバレあらすじ

悪霊登場

その亡者は見るからに異常でした。

 

「お前がトッケビの花嫁か」

 

禍々しい笑顔を見せる悪霊にホラー慣れした彼女も立ちすくみます。

その場を逃れたウンタクは万が一に備えてライターを準備しました。

 

気を取り直した彼女は別の気がかりに取り掛かります。

それはシンの手帳にあった彼の恋文でした。

 

以前少しだけ、ドクファに解読を頼んだ内容が気になって仕方がないのです。

シンの事が知りたいウンタクは、ノートを手に死神の部屋に向かいました。

 

当の死神は「サニーさんに正体がバレた」とヤケ酒のまっ最中。

 

「冬なのにどこから満開の桃を手に入れたのか…」

 

桃に宿る力によって帽子が落とされたと聞き、シンは黙りました。

ウンタクと過ごすのが嬉しくて、桃を咲かせたのが彼だったからです。

 

ちょうどそこにウンタクがやってきました。

死神に相談するつもりだった恋文のノートはあっさりシンの手に渡ります。

 

「勝手に見ないで!」

 

の言葉を無視し写しを読んだ彼は首を傾げました。

 

「何故これがここに?」

「隠しても無駄よ。恋文でしょ?」

 

死神は興味津々。

 

「恋文だと?」

「そう。 『百年経ったある日、ほど良い天気のある日…』 名文でしょ?

ドクファさんに読んでもらったんだけど続きが気になったから死神さんに読んでもらおうと思ったの」

 

シンが反論しました。

 

「読める筈がない。これは私の胸にしまった言葉だ。どこにも書いてないんだから」

「ああ。これは恋文じゃないぞ」

「え?」

「待て。何かおかしいぞ」

 

三人はここで初めて御曹司の言動に疑問を抱きました。

 

  • 不可侵なトッケビの家をどうやって賃貸に出したのか?
  • シンが多くの車を壊した事故の時、死神に目撃者の記憶操作を要請したドクファは何故死神の能力を知っていたのか?
  • ウンタクがカエデの栞を失くした時、ドクファが簡単に見つけた理由は?

 

説明出来ない事に疑惑が高まります。

神の問いかけ

トッケビ12話あらすじ

その時ドクファの身体は酒場にありました。

皮肉っぽい笑みを浮かべロックで酒を呑む姿。

 

威厳に満ちていますが彼本来の明るさは見えません。

気配に気づいた彼は呟きました。

 

「来たか…」

 

この少し前、彼は産神に責められていました。

 

“愛をこめて授けた子供たちをこれ以上苦しめるのは止めて。

キム・シンは900年も苦しんだ。もう十分でしょ?

未来は彼ら自身が決めるべきよ。かき回さないで“

“残念だ。この身体は気に入っていたのだが…”

 

死神と連れ立ってやってきたシンが酒を手にした甥を見つけます。

 

「ドクファ?」

 

甥の目に知らない色を認めたシンは即座に警戒します。

コン。

 

ドクファがグラスを置いた瞬間、辺りは一変。

現れた見えない壁にシンと死神は顔を見合わせました。

 

「あなたは何者だ?」

 

の問いに相手が薄い笑顔を見せます。

 

「『祈っても神には届かぬ』と嫌味を言われ…、『気憶がないのは神の意志だ』と憶測され…」

「「!」」

 

シンも死神も目を瞠りました。

過去の自分達が全能の神について話した事だったからです。

 

ドクファ…いえ、ドクファに乗り移っている全能の神が二人を見据えました。

 

「常に声は聴いていた。死にたいと言うから機会をやったのに何故生きている?

記憶を消した事はない。自ら消しただけだ。なのに神の意思だの悪戯だの…」

「「……」」

「神は常に問いを投げかける者。運命は私からの問いだ。答えは…自分で探せ」

 

言いたい事を口にした神は、返事を待たず白い蝶になって虚空に飛び去ります。

 

シンは意識をとり戻したドクファに

 

「お前が誰でも良い。一発殴らせろ!」

 

と八つ当たり。

そんな友人を死神が必死に抑え、何も知らないドクファは「酔ってるの?」と無邪気に笑うのでした。

別れと再会

トッケビ12話ネタバレ

悪霊が暗躍する中シンに訃報が届きます。

死の宣告を受けたのは忠義者のユ・シヌでした。

 

人生を捧げ自分に尽くしてくれた老人にシンは筆をとり墓碑銘を贈ります。

 

“どんな時も善良だった男、ここに眠る”

 

「残された人は逞しく生きなきゃ。愛してくれた人へのそれが礼儀よ」

 

悲しむシンをウンタクが優しくいたわり祖父を失ったドクファも周囲の慰めを受け立ち直りました。

 

「会社はキム秘書が引き継ぐ事になったよ。これから一から勉強する。囲碁も覚える。

そうしておじさんの兄弟に、父に、祖父になっていく。…爺ちゃんのように」

 

笑うドクファはもうすっかり大人の顔をしていました。

 

そんなある日、シンは死神に別の顔が重なるビジョンを視て動揺します。

友人に重なったのは…主君ワン・ヨの顔でした。

 

「俺の顔に何かついてる?」

「お前に別の顔が重なって視えた」

「どんな顔?」

「視てはいけない顔」

「?」

 

何故ワン・ヨの顔が死神に重なるのでしょう?

ワケが分からない事態に、シンの眉が強く寄せられました。

 

書類と格闘する甥と過ごしていたシンはそこで将軍だった頃自分に尽くしてくれた副官の顔を見つけます。

900年前、人間だったシンはこの男に剣を預け胸に刺させ絶命しました。

 

副官が昔と同じ顔で生まれ変わりユ家がオーナーを務める会社に応募してきたと知ったシンは、再会を決意します。

 

ウンタクが大学に登校する日の朝、シンは彼女のファッションをチェックしました。

 

「今日から大学生。合コンパーティ。だからミニスカート♪」

「駄目」

 

一刀両断したシンが「一つ足りない」と続けました。

キスがもらえると勘違いしたウンタクは

 

「何が言いたいか分かった♡」

 

と言うなり目をつぶり唇を蛸のように突き出します。

シンは手に持った品をそっと彼女につけ、笑いながら言いました。

 

「はて。何ゆえ目を閉じたのだ?」

 

目を開けたウンタクは残念そうでしたが、喉元のネックレスに気づくと直ぐ笑顔になります。

 

「これってカエデの国(カナダ)の?

感動なんだけど!何て言葉なの?」

ネックレスのモチーフとなった言葉をシンは誇らしげに披露しました。

 

「デスティン」

 

フランス語で“運命“という意味だと聞いたウンタクは喜びに輝きます。

 

「私の好きな言葉ね」

「合コンも紹介もテヒ兄さんも駄目、ネックレスの30センチ以内は男子禁制」

「何それ」

「それが君の運命だ。

遅刻するぞ。ドクファに送らせるから行ってこい」

 

ユ家の社員採用会場に向かうシンにウンタクからメールが届きました。

 

『無事大学に着いたよ。

ちゃんと言いつけを守ってるから安心して☆』

 

添付された画像にはネックレスをつけたウンタクが映っています。

 

「良い子だ」

 

ご機嫌で目的地に向かったシンは探す相手を見つけました。

 

キム・ウシク。

かつての副官の生まれ変わりです。

 

シンの目は再会の懐かしさに潤みましたが、記憶をもたないウシクにとって目の前で涙ぐむ男は不審者でしかありません。

それでもシンは心をこめて謝罪を口にしました。

 

「一人で逝かせてすまなかった。寂しかったろう。許してくれ」

「…」

 

何かを感じたようなウシク。とはいえ彼自身もワケが分からなかったでしょう。

しかし彼の人生はこの日を境に変わりました。

 

ユ家の会社に採用されただけでなく、高級住宅や車を支給されたウシクは考えられない厚遇に目を丸くします。

 

「何故こんな良くして下さるんですか?」

 

の問いにキム元秘書(ユ会長の跡を継ぎ社長に就任)がにこやかに答えました。

 

「あなたが前世で国を救ったから」

「私が?」

「ええ」

 

ここでウシクは何かを感じ、辺りを見回します。

 

その視線が或る一角に向かった時、彼は泣き笑いを見せました。

まるで遥か先で見守っていたシンに気づいたかのように。 

死神の名前

トッケビ12話あらすじ感想

大学生活を楽しむウンタクですがシンの事は常に気にかけていました。

前世で妹だったサニーとシンとの仲もちゃんと取り持とうとしてくれます。

 

80年ローン“の返済としてシンに5210ウォンを渡し

 

「これを口実に会いに行って」

 

と言うなんて出来た花嫁ですね。

 

そんな健気な女性の前にあの悪霊が姿を現しました。

おぞましい霊は

 

「私はパク・チュンホンと申す」

 

と名乗ります。

 

それは900年前、シンを妹共々死に追いやった張本人の名前でした。

イヤな笑みを浮かべる悪霊は毒を吐きます。

 

「ワン・ヨが誰と暮らしているか知っているか? キム・シンだ」

「ありえないわ」

「名前のない死神。あの者こそワン・ヨなのだ」

「私たちが知る死神には名前がある。キム・ウビンよ」

 

気丈に振舞ったウンタクでしたが、その場を離れた後、恐ろしさに座りこんでしまいます。

 

今やシンの無二の友人となった死神は、ウンタクにとっても大切な存在でした。

その彼が、愛するシンや妹のソンを死に追いやった王だとは認めたくありません。

 

明かされた秘密が重大過ぎ、ウンタクは一人悩みます。

 

そんな時、ウンタクに当の死神が相談を持ち掛けました。

 

「これまでの情報を分析したがどうやら俺はキム・シン達と縁があるようなんだ。

900年前の人物で関係がありそうな人間は4人。

幾千の敵を殺したキム・シンはトッケビとなって今も生きている。

王妃ソンはサニーさんとして生まれ変わった。

後は兄妹を死に追いやった王と王をそそのかしたパクの二人。

俺はそのどちらかの生まれ変わりだと思う」

「…」

 

的を得た分析に反論の余地はなく、ウンタクは返事が出来ません。

別れの口づけ

トッケビ12話ネタバレ感想

悪霊の手はサニーにも伸ばされました。

パクに操られた死神の女性同僚がサニーの手を握り彼女が王妃だったと知ったのです。

 

(女性同僚に悪意はありませんが自分が誰だったか知りたくてパクにのせられたようです)

 

一方、死神は自分の出した結論を確かめる為サニーを訪ねていました。

逢えた嬉しさに笑顔を見せるサニーとは逆に沈痛な表情の死神が言います。

 

「不正解しかなかった僕でしたが今回だけは正解であってほしいです」

「何の話?」

「死神のキスは。前世の記憶を呼び戻す力があるんです」

「…」

「呼び戻した記憶にあなたのお兄さんがいれば幸いです。

それがキム・シンなら尚嬉しい」

「?」

 

戸惑うサニーに手を伸ばした死神は彼女の唇を自分のそれで塞ぎました。

 

「!」

 

サニーの脳裏に前世の記憶が甦ります。

 

輝く笑顔を見せあった日の事。

躓いた自分を支えたワン・ヨの視線。

花びらが舞う中過ごした夜。

 

『兄か予か、どちらに死んでほしいのだ?』

嫌がる自分に無理やり指輪を嵌めた王。

『王妃らしく大罪人の兄を迎えよ!』

 

いつか王の顔は死神に変わりました。

 

『一瞬でも私を愛したのか?』

 

妃に頬を打たれた王は最後の問いを口にします。

 

『王の女として生きるか、大罪人の妹として死ぬか選べ』

『王を愛する私は…大罪人の妹です』

 

サニーの目から涙が零れ落ち、二人の身体は離れました。

前世で自分が王だったとサニーから聞いた死神は悲し気に囁きます。

 

「僕の目を見て。

幸せな瞬間を残して辛くて悲しい時は全部忘れて。前世も現世も。

そして…、僕の事は全部忘れて。あなただけは…ハッピーエンドを迎えて下さい」

900年ぶりの謁見

トッケビ12話のあらすじネタバレ

サニーの店を訪ねたシンはそこで記憶を失った筈の妹が前世を思い出したと知り喜びの涙を流します。

一方自分が王だったと知った死神は記憶がない為実感を持てずにいました。

 

彼はドクファからシンが毎年寺で灯籠を飛ばしていたと聞き、そこに向かいます。

 

妹と再会出来た事が嬉しくて仕方ないシンはウンタクと喜びを共有しましたがそこで彼女からパクの名を聞き、彷徨う悪霊を探す事に決めます。

トッケビとして力を使い首尾よくパクを発見したシンが剣を構えました。

 

「安心しろ。すぐあの世に送ってやる」

 

最大の仇を前にした彼に迷いはなく、手にした水の剣は一気に振り下ろされます。

ブン!

 

剣は空を切りました。

どういうわけか分からず戸惑うシン。

 

パクはそんな彼をあざ笑い逃げていきます。

 

900年彷徨ってきた私に水の剣など効かん。

お前は誰と暮らしているか知っているか? あの死神こそワン・ヨだ!」

「!」

 

一旦は否定したもののこれまでの点が繋がったシンはサニーの元に急行しました。

 

「死神がワン・ヨなのか?」

 

答えようとしないサニーにシンは悟りました。

悪霊の言ったことが事実だと。

 

寺では死神が一人たたずんでいました。

 

「俺がワン・ヨだったのか…?」

 

階段の頂に立つ彼に声(テレパシー)が聴こえます。

 

「私の声が聴こえるか? お前の声はよく聴こえるぞ」

 

下から登ってくる人影は…シンでした。

彼は900年前と同じように王に向かってまっすぐ歩を進めます。

 

登りきった直後、シンは無抵抗の死神の首を掴むと厳かにこう告げました。

 

「上将軍キム・シン、王様にお目通りを」

 

と。 

トッケビ12話感想

死神の正体に驚きましたが一番のびっくりはドクファでした。

彼を演じるユク・ソンジェの演技は脱帽もの。

 

伏線が綺麗に回収されていくのは気持ちが良いのですが主役達の苦悩が辛い。

続きが気になって仕方ないです。 

まとめ

悪霊となったパク・チュンホンの暗躍でハラハラしてしまうトッケビ第12話。

サニーに続き死神の前世も明らかになりました。

 

心を許した友が仇だと知ったシンと記憶がないまま前世を知った死神の関係はどうなっていくのでしょう?

剣が効かない悪霊をどうするのかも気になりますよね。

 

次回第13話は大号泣必至の展開になります。

ハンカチをお忘れなく!