ホジュン21話ネタバレあらすじ

ホジュン~伝説の心医~21話のあらすじネタバレをみていきます。

 

人助けのため、試験をうけることが叶わなかったジュン。

そして、ドジは試験に受かったのを報告スべく、ジュンを呼びだしたのでした。

 

ホジュン~伝説の心医~21話ネタバレあらすじ

ドジは、オグンに命じてジュンをあの時の妓楼に呼び出す。

ジュンはそこで、ドジに素直に祝意を表した。

 

それに気を良くしたドジは、

 

「ありがとう、酒を注いでやろう」

 

とジュンに酒を勧めて、

 

「数年前のことを思い出す、覚えているか?」

 

とジュンに尋ねる。

 

ジュンが答えあぐねていると、ドジがみずからこう切り出す。

 

「あの時も、ここだった。

科挙に落ちて、何日も、この妓楼で、酒をあおっていた。

 

実力は十分だったから、余計につらかった。

今のお前は、当時の私に似た心情だろう。

 

会場にすら入れず、科挙に落ちるなんてな。

やりきれないはずだ。

 

受けて落ちるほうが、ましだったろうな。

 

お前は今回、医者の務めを果たしたと、思っているだろう。

 

だが小事にとらわれては、大事は、なし得ぬ。

お前は小事にとらわれた。

 

“覆水盆に返らず”と言うだろ。

今回は私がお前を、励ましてやる番だな。

 

明日、合格者で集まって、船上で宴を開くことにした。

 

お前も来て存分に飲め。

落ち着いたら、一緒に山陰へ帰ろう」

 

と、ドジは得意げにジュンに勧誘するのだった・・・

 

ドジが意気揚々と山陰に凱旋したのに対し、ジュンが試験さえも受けられず落第した、という知らせが、ジュンの母とダヒのもとに届いた。

一向に帰らぬジュンを心配した母は寝込み、ダヒもやつれていった。

 

ウィテの屋敷で、宴会が始まる。

ドジの科挙合格を祝賀するために、山陰の県監(ヒョンガム)はじめ地元の名士が集まってくれたのだ。

 

県監は、

 

「山陰で初めての、内医院合格者だな」

 

と、言い、ドジも

 

「そのようですね」

 

と、うれしそうに答える。

 

県監はなおも

 

「たとえ雑科(チャプクァ)といえども、いずれは御医になる可能性もあるのだから、すごいことだ、そうだろう?」

 

と、下座に尋ねる。

 

「ええ、国一番の名医、ユ先生も、なし得なかったことです。

まさに慶賀の至り、めでたいことだ」

 

と周囲の者も褒め讃える。

県監は、ドジに

 

「合格し、父親を超えた気分はどうだ」

 

と尋ねるが、ドジは

 

「私が父を超えるなど、滅相もございません」

 

と謙遜するドジに

 

「何を言う、父親より優れた名医になれ。

そなたも子を持てば、親心が分かるだろう。

 

息子が自分を超える姿を、見るのは父親の喜びだ。

そうではないか?」

 

と県監はウィテに言う・・・

 

ドジの祝賀を宴もたけなわ、鎮川(チンチョン)の県監から急ぎの便りが届いた。

その書状を山陰の県監察が読み上げる。

 

「山陰にとって、誇らしいことが増えた。

ホ・ジュンという医者が漢陽(ハニャン)に行く途中、鎮川で貧しい民の治療をしたらしい。

 

彼らの懇願を無視できず、村に残り、科挙を受けられなかったそうだ。

他にも医者はいたのだが、皆、無視し、彼が進んで治療をしたらしい。

 

鎮川の県監が、大層、感心している」

 

と読み上げると、下座の者が、

 

「待てよ、ホ・ジュンといえば、前右議政(さきのウィジョン)夫人の、病を治した医者ですよ」

 

と言い、

 

「さすがユ先生だ、ご子息も弟子も、立派な医者に育て上げた」

 

と、県監が持ち上げ、感嘆の渦につつまれた。

 

そばに控え、これを聴いたダヒも涙をこらえきれずにいた。

 

(あなた・・・一瞬でも、あなたに失望した私をお許しください。

 

あなたは、立派なことをしたのに、考えの浅い私は、あなたを恨んでしまいました。

お許しください)

 

ひとり、感涙にふけるダヒだった・・・

 

 

・・・部屋の中で向き合う、ウィテとドジの親子。

ドジが口を開く、

 

「ホ・ジジュンのしたことは知っていました。

患者の家族が来た時、私もそこにいましたから」

 

ウィテの顔色が変わる。

 

「居合わせていた?

つまり、助けを求めに来た人を、無視した医者の中に、お前もいたのか?

 

愚かな奴だ。

それを恥とも思わずに、合格したと浮かれおって!」

 

と、ウィテはドジを怒鳴りつける。

しかしウィテはいささかも動じずに、

 

「愚かなのはジュンです。

鎮川へ行ったら私も落第を」

 

と聴くが否やウィテは、

 

「黙れ!」

 

と大音声を発し、ドジに硯を投げつけるのだった。

 

その騒ぎを聞きつけてオ氏が駆け付けると、墨まみれになったドジがいた。

ドジは妻に見向きもせずに、息子にこう言う。

 

「あの者(ジュン)は、来た道を引き返してまで、患者を治療した。

私の息子は、患者を放って、科挙を受けに行ったのか。

 

私がそんな医者になれと、教えたか!」

 

と顔を朱に染めて言い放つ。

なおもウィテは、

 

「それで合格したのが、そんなに誇らしいのか。

泣きすがる患者を、無視した医者が、科挙に合格したところで、何になる」

 

オ氏が止めに入るが、「下がれ!」と妻にも怒鳴る。

そのまま、息子にさらに言い聞かせる。

 

「医者は、出世の道ではない、金稼ぎの手段でもない。

出世したいなら、明の言葉を習い、訳官(通訳)になれ。

 

金が稼ぎたいのなら、商売人になれ。

医者の本分は、患者を治療することだ

 

それが第一の務めである。

第二、第三の務めもまた、患者の治療だ」

 

と皮肉も交じえて言う。

そして、さらにウィテは

 

「お前は、ホ・ジュンに負けた。

内医院の医官にはなれたが、生まれ持った性質が違う。

 

お前は決して、ホ・ジュンに及ばぬだろう」

 

ジュンの名前を出されて逆ギレした息子に、ウィテは、

 

「昔、ある書家が弟子に言った。

“人にあらずんば伝えず”と。

 

師匠の眼から見て人格を備えぬ者には、礼や道理を伝えるなと。

 

それなのに私は、親子の情ゆえに、お前が至らぬと知りつつ、医術を伝えた。

私の過ちだ。

 

偉人の教えに背いた、私の過ちだ」

 

と、悔いる。

最後に、

 

「漢陽に行くのはやめろ、今のお前に内医院はまだ早い。

志があるなら、学びなおしても遅くない」

 

とドジの漢陽行きさえも遮ろうとするのだった・・・

 

感想

自宅に戻り義母に、ジュンが鎮川でやり残した治療をしているために遅れている、と誇らしそうに伝えるダヒの表情の美しさに思わず涙してしまいました(´;ω;`)

 

ジュンの母が

 

「科挙ならまた受けられる、貧しい人を助けるなんて、科挙を受けることよりも立派なことよ」

 

というそのセリフにまた泣いてしまいました。

 

ウィテ先生は、最終的に息子と妻を追い出すこととなりました。

 

こうなる前に妻と息子を見限っていれば、ジュンたちの暮らしも楽になったはずなのですが、家族として見捨てれなかったのでしょうね・・・

 

まとめ

今回は、ホジュン第21話のあらすじネタバレについて見ていきました。

 

山陰の地にその名を轟かせたジュンでしたが、その腕を研鑽するために患者を一切受け付けない日々が続きます。

 

ですが、高官に無理やり連行されてしまうことに…

その屋敷にはウィテが・・・

 

そして、妻と息子が出て行ったユ医院には、養女のイェジンが戻ることに。

 

徐々にジュンがいい方向に進みだしているのが嬉しい限りです(^^)

ですが、そろそろ破門も解かれてくれるといいですね・・・