ホジュン41話ネタバレ

ホジュン~伝説の心医~41話のあらすじネタバレをみていきます。

 

“宮中にざれ言なし”

恭嬪(コンビン)の兄の病が治らなかったことで、ジュンの手首は、切り落とされることになってしまいました!

 

イェジンや医官たちの懇願はかなうのか?

反胃(胃ガン)は決して治らない病気なのでしょうか?

 

いよいよ、クライマックスです!

 

ホジュン~伝説の心医~41話あらすじネタバレ

「お助けを!」

 

宮中の隅々まで届かんばかりのイェジンの叫びが、処刑の手を止めた。

 

御医のヤンは、恭嬪の指示を受けジュンの手首を切り落とそうとしていた。

 

イェジンはヤンの前に走り出て、

 

「お許し下さい。

お願いです。

 

ホ参奉さまにお慈悲を」

 

イェジンは制止の声も耳に入らぬ様子で

 

「令監(ヨンガム、ヤンのこと)お願いです。

代わりに私の手首をお切りください。

 

お助け下さい。

ホ先生はただ、昼夜を問わず、懸命に治療しただけです。

 

お許しください。

お助け下さい!」

 

と声を張り上げる。

 

イェジンは連れ去られようとしながらも、ヤンに訴え続ける。

 

「令監お願いです。

ホ先生をお助けください。

 

どうか、お助け下さい。

令監どうか。

 

ホ先生、ホ先生・・・」

 

そして、ソヒョンもまた連れ出される。

 

 

これで邪魔者はいなくなった、とばかりに、ヤンの合図でキム判官が押し切りの刃を振り上げる。

 

「待たれよ!」

 

チョン判官と恵民署の医官たちが飛び込んできた。

キムがヤンの前に立ち

 

「令監、他に道はないのですか?」

 

と訊くと、ヤンが

 

「恭嬪さまのご命令だ」

 

と答えたが、チョンは

 

「ホ参奉は手を下ろせ」

 

と言う。

 

ヤンが立ち上がり

 

「チョン判官!

私を差し置いて命令する気か。

 

邪魔をするな。

よく聞け。

 

そなたは儒医(ユイ、両班出身の医官)で、礼遇される身分だが、口出しは無用だ。

 

この刑は、恭嬪様のご命令であり、内医院の規律を守るための見せしめでもある。

そこをどけ」

 

とヤンが言うと、マンギョンも前に出て、

 

「令監、私が恭嬪様に嘆願します。

私が許しを請うので、手首は切らないでください。

 

ホ参奉をお許しください」

 

と言ったが、ヤンは腰を下ろし

 

「私は許せん。

医官であれば、口眼喎斜など4日で治せたはずだ。

 

だがホ・ジュンは、王様と恭嬪様を欺き、病を少しも治せなかった。

このことは、私も含めた医官の名誉を失墜させたも同然。

 

恭嬪様が許しても、私が容赦できん!

 

それにもう一つ、許せない理由がある。

 

灸を使った治療および処方内容を見たが、実に不可解で奇妙なものだった。

私の治療への侮辱に他ならん。

 

これを見逃せば、内医院の規律が乱れる」

 

とジュンを断罪した。

マンギョンはなおも懇願する。

 

「令監。

私はホ参奉が治療を始めた日、一晩中そばにおりました。

 

確かに変わった治療でしたが、強い信念によるものでした。

 

彼の将来を奪うような厳罰は、どうかお考え直しを」

 

 

ミョンウォンもゴンギも跪き、

 

「令監、ホ参奉をお許しください」

 

「数日だけでも猶予を。

それでも治せなければ、どんな処罰を下そうとも構いません。

 

どうか数日だけでも猶予を」

 

と口々に言う。

 

ヤンは、

 

「数か月延ばしても治る望みはない。

 

患者は反胃だ。

治った例のない病だ」

 

と指摘すると、一同うなだれる。

 

ここで初めてジュンが口を開く。

 

「反胃は治ります。

間違いなく治ります」

 

ヤンが、

 

「不治の病を治せるなどと、また嘘をつく気か」

 

と訊くと、ジュンは

 

「恭嬪様の兄君は治りかけています」

 

ヤンにその根拠を尋ねられると、ジュンは

 

「吐血と下血です。

体内から腐った肉が排出されれば、快方に向かうはずです。

 

かつて師匠の治した患者が腐った肉を吐いていました。

 

そして、師匠の処方で患者が治る過程も見ました」

 

 

ヤンが笑いながら

 

「治療の根拠は、ユ・ウィテごときか。

 

ユ・ウィテも傲慢で見かけ倒しだった。

 

田舎医者の処方が内医院に勝るものか」

 

と一蹴した。

 

ジュンは、

 

「令監!

不愉快にさせたのでしたら、おわびします」

 

謝罪など聞きたくないというヤンに、ジュンは

 

「刑を恐れてではありません。

 

処罰は甘んじて受けますが、師匠を侮辱する発言は撤回してください。

 

反胃は治ります!」

 

と、あくまで主張する。

ヤンは、

 

「だが結果はどうだ。

期日までに治せなかった」

 

しかし、ジュンは

 

「自分の治療を信じます」

 

と言うが、ヤンは

 

「人の胃を見たこともないのに治せるものか」

 

と吐き捨てる。

ジュンは声を張り上げ、

 

「私は、反胃の姿を見ました」

 

・・・その場が凍りつく。

 

 

やがてヤンが口を開く。

 

「反胃を見たと?

人間の腹を開いて、中を見たとでも言うのか。

 

答えよ。

本当に人間の胃を、その目でみたのか?」

 

しばらく躊躇ったのち、ジュンが静かに口を開く。

ジュンは、人間の胃の位置・大きさ・容量について詳細に説明し、それをなぜ知っているか、とのヤンの問いに

 

「反胃に侵された師匠の遺体を解剖しました。

 

師匠は、病の正体を明かすためにと、死後を私に託しました。

 

遺志に従うことが、師匠が永遠に生きる道と信じ、恐れ多くも師匠の腹を開きました」

 

 

キム判官が、

 

「令監。

これはこいつの虚言です」

 

と言い放ち、今にも刃を振り下ろそうとしたその時、

 

「お待ちを!

刑は中止です」

 

と、いう声が聞こえた。

 

恭嬪の内官(ネガァン)だった。

 

「患者が治りました。

ですから刑は取りやめです」

 

ヤンが立ち上がり

 

「患者が治っただと?」

 

と訊くと内官は、

 

「治りました。

兄君の病が治ったのです」

 

 

・・・宮中では、恭嬪の兄の治癒の宴が盛大に行われていた。

 

ジュンは、王や恭嬪から労いの言葉を賜り、家族やオグン夫婦、ヤンテとともに、王から届けられた祝の膳を囲んでいた。

 

恭嬪からの下賜の品物には、上等な絹の反物があったが、それはジュンの母とダヒの衣を作るための物だった。

恭嬪との謁見用の。

 

 

そっと席を立つダヒ。

 

裏庭で、ジュンが後ろから声をかけると、ダヒはそっと涙を拭うのだった。

 

ジュンは、ダヒに

 

「この世に、俺ほど愚かな男はいない。

 

息子としても、夫としても頼りない。

 

今まで母上と君にさんざん苦労させてきた。

 

今後暮らしが上向くという約束も出来ない」

 

と声をかける。

 

ダヒは微笑み、

 

「生まれてくる子には、

 

“真面目に生きることが何よりも大切だ”

 

と教えるつもりです。

 

“堂々と生きたければ、父上のようになりなさい”

 

と。

あなたがいるからこそ、そう教えられるのです」

 

 

ジュンが恵民署に出仕してみると、意外な人物が待ち受けていた。

 

三寂寺(サムジョクサ)にいるはずのサンファとスヨンがそこにいたのだ。

 

グァンイクの頼みで、マンギョンは

 

  • サンファを擣薬使令(トヤクサリョン)
  • スヨンを医女

 

にしたのだった。

 

マンギョンはこう言って笑った。

 

「ただの奉事でも、やるときはやるぞ」

 

 

ジュンは、母とダヒとともに、恭嬪に拝謁する。

 

恭嬪は、母とダヒに言葉をかけ、屋敷を用意したと言う。

 

ジュンは辞退したが、王の承諾を得ているとのことで、受け取ることにした。

 

尚宮は恭嬪の命令で、ジュンを残して、母とダヒを連れて宮中の案内に出かけた。

 

王と御医が来て、恭嬪が、

 

「兄は順調に回復しているそうよ。

ホ参奉の指示を進んで守っているので、私の父も喜んでいる」

 

と声をかけた。

 

王が、

 

「御医にも世話になった。

誠意を尽くした治療に感謝する」

 

としたうえで、話を切り出した。

 

ジュンに、2人の王子の世話を頼みたいのだ、と言う。

 

ジュンは、今まで通り恵民署で働きたい、と固辞した。

 

恭嬪は残念がったが、こう提案した。

 

「普段は恵民署で働いてよい。

王子が病の時だけ来てほしい」

 

王の口添えもあり、ジュンは受諾した。

 

 

・・・謁見後、ヤンは自分の執務室にジュンを呼び出し、2人きりで話をした。

 

ウィテが昔話をする。

 

「20年前のことだ。

 

そなたの師匠 ユ・ウィテと子供じみた鍼対決をした。」

 

「“九鍼(きゅうしん)の儀”を知っているか?」

 

とジュンに訊く。

 

「聞いたことなら」

 

と言うジュンにヤンは続けて

 

「惨敗した私は、ユ・ウィテとの約束通り

 

“国一番の名医はユ・ウィテだ”と叫んだ。

 

あんな屈辱は初めてで、自分の敗北を認めたくなかった。

 

今なら認める。

 

国一番の名医は、ユ・ウィテだ。

 

田舎の町医者ではなく、国一番の名医だ。

 

先日、そなたは言ったな。

 

“私は患者を身分や貴賎で区別しない”

“治療に尽力し名声は求めない”

“亡き師匠にそう誓った”

 

とな。

 

病の研究のために、そなたに己の体を切らせたのだな。

 

ユ・ウィテは、死の瞬間まで医者だった。

 

正しかった。

 

反胃を先に治すと言う決断も、治療の方法も適正だった。

 

そなたを育てたユ・ウィテを、国一番の名医だと認めるのは、もう悔しくない・・・」

 

感想

ついに患者が治りました!

 

イェジンや、医官そのほかジュンを信じる人々の願いが天に通じたのですね。

 

そして、御医ヤン・イェスが、師匠ユ・ウィテを国一番の名医と認めたことが、ジュンにとって何よりの誇りであったでしょう。

 

まとめ

恵民署のみならず、王族からも信頼を得られたジュンでしたが、それとともに、異母兄のソク、ドジ、そしてドジの家族たちの憎しみは増すばかりです。

 

これまでのジュンの歩んできた道を考えると、喜びが大きい分だけ、不安を感じつつ、次回へ。