ホジュン44話ネタバレ

ジュンは、ドジの妻スクチョンの懇願により、ドジの母オ氏の診療を開始しました。

それはホンチュンが治療しているように見せかけて、ジュンの処方によるものでした。

 

しかし限界がきて、鍼を打たなければならない時期が来てしまいます。

 

いっぽう尚宮と親しいソビの企みで、明国の使臣の夜とぎの相手がイェジンとソヒョンに決まりました。

イェジンの運命は・・・?

 

ホジュン~伝説の心医~44話あらすじネタバレ

ハドンうたた寝をしてしまい、オ氏が部屋の外に出ると、ホンチュンと・・・なんとジュンが薬を煎じているのが、オ氏の視界に飛び込んできた。

 

「お前たち。

これは何の真似だ!」

 

とオ氏が叫ぶ。

 

オ氏はよろめきながらも、凄まじい形相で2人に近づく。

そして

 

「私をだましていたのか」

 

と言ったとたんオ氏は倒れて、出血までしていた。

 

 

ジュンとスクチョンは、暴れるオ氏を布団に寝かせた。

ホンチュンは、目を覚ましたハドンに、

 

「お湯を用意して」

 

と指示し、ジュンは、ホンチュンに

 

「刺鍼の準備を」

 

と命じた。

しかしオ氏は、

 

「断る。

お前に診せるくらいなら、死んでやる」

 

と言い、ホンチュンが

 

「どうか冷静に。

出血が続くと命が危険です」

 

と、落ち着かせようとしたが、オ氏は

 

「お前も出て行って」

 

と言う。

 

ジュンがホンチュンに

 

「早く準備を」

 

と命じたが、オ氏は

 

「治療は受けぬ。

お前を見ただけで へどが出る。

 

ドジと私の人生を台無しにしたくせに。

 

そんな奴の同情など受けたくもない。

 

お前に用はない、さっさと帰れ」

 

とますます興奮して布団にくるまる。

 

 

病床から抜け出したスクチョンが、

 

「どうかホ先生に従ってください.

懸命に治療してくださったのですよ。

 

毎朝水をくみ、薬を煎じてくださいました」

 

ホンチュンも

 

「私はホ直長(チクチャン)の指示に従い、看病をしておりました」

 

と言い添え、スクチョンも

 

「どうか治療を受けてください。

治せるのはホ先生だけです」

 

と懇願する。

 

それでも布団で背中を向けるオ氏に、ジュンは跪き、

 

「奥様。

奥様が私のことをどうお思いなのかも、私を憎んでおられることも、存じております。

 

二度と奥様の前には現れません。

ですが、治療はさせてください。

 

同情ではなく、私自身のためなのです。

 

私は、反胃に侵された師匠が弱っていく姿を、見守るだけでした。

 

返しきれぬほどの恩を受けていながら、師匠の命を・・・救えませんでした。

 

ですが奥様の病は違います。

今治療すれば助かります。

 

何としてでも、奥様を治してみせます。

 

師匠のためにも、どうか私に治療させてください」

 

 

ジュンとホンチュンは部屋の外で待機していた。

病身のスクチョンの説得は深夜に及んだ。

 

オ氏が根負けし、ジュンはやっと鍼治療を開始した。

 

 

・・・翌朝、スクチョンが食事を運んできた。

 

食欲がない、というオ氏にスクチョンはひと口だけでも、と匙を差し出した。

オ氏が、

 

「これは?」

 

と訊くと、スクチョンは

 

「カキ粥です」

 

と言う。

 

カキ粥はオ氏の好物だった。

 

義母がひと口食べたとき、スクチョンは

 

「ダヒさんがつくりました」

 

と言い、オ氏が顔を上げると

 

「冷めてしまいます。

真心に応えるためにも、早く治りませんと」

 

オ氏の匙を持つ手が震えた。

 

今にも泣きだしそうだった。

 

 

歩けるようになったオ氏が向かったのは、ジュンの屋敷だった。

 

オ氏の使用人が声をかけると、ダヒ、ジュンの母、ハマンがでてきた。

 

オ氏は使用人が担いできた荷物を、縁台に置かせた。

 

「絹織物よ。

売ればいいお金になる」

 

と、オ氏は言い、ダヒに貨幣を差し出し

 

「お前たち夫婦に世話になったお礼よ。

受け取って」

 

と言った。

 

ダヒは、

 

「これは頂けません。

謝礼など不要です。

 

この世には金品よりも大事なものがあります。

私たち夫婦の思いをくんでください。」

 

ジュンの母も丁重に辞退した。

 

オ氏は少し微笑み、使用人に

 

「背負って。

無理にあげる必要はない」

 

と言い、帰りがけに

 

「カキ粥おいしかったわ。

ホ先生にも、世話になったと伝えて」

 

 

突然、宮殿から尚宮がやってきて、理由も告げずに、内医院からはソヒョン、恵民署からはイェジンが呼ばれた。

 

イェジンは、連れてこられた部屋にソヒョンがいるのを見て安心したが、自分たちが明国の使臣の夜とぎの相手に選ばれたと知り衝撃を受ける。

 

ジュンとマンギョンは、御医のヤンにイェジンの件を猛抗議したが、上からの命令でヤンにもどうしようもない問題だった。

 

 

恵民署では、ホンチュンが御医女のトックムを相手に、イェジンとソヒョンが夜とぎの相手に選ばれたのはソビの陰謀だと大騒ぎしていた。

 

ホンチュンの監視役として恵民署に送り込まれたミョンヒは、早速そのことをソビに密告したが、それは事実だ、とあっさり認め、ミョンヒは驚いた。

 

むしろ、ホンチュンとオグンの仲が怪しいとの噂のほうにソビは興味を覚えた。

 

イェジンもソヒョンも尚宮に抗議したが、あっさりとはねつけられ、身なりを整えさせられた。

 

イェジンは、ジュンへの思いを一通の手紙にしたためた。

 

【ホ先生

 

これほど着飾ったのは生まれて初めてです

 

高価な絹の服をまとい

女官に化粧も施してもらいました

 

鏡に映る姿に息をのみます

 

死に装束に身を包み、黄泉の国へと旅立つ死者のような気分です

涙がとめどなく流れます

 

山陰を離れ 再会はかなわぬと思った先生と

 

再び共に働くことができ夢のような日々でした

 

夢から覚めてしまう前に

 

私はまた遠くへ旅立ちます

 

ホ先生どうか志を遂げてください

イェジンより】

 

 

・・・イェジンが自害を図った!

しかし、ソビの鍼によりなんとか命を取り留めた。

 

そして無情にも、女官に託したジュンへの遺書は尚宮の手にわたってしまった。

尚宮は人払いをして、回復したイェジンにこう迫った。

 

「死ぬ勇気があるなら、夜とぎをせよ」

 

イェジンがうつむくと、ジュンに渡してほしいと女官に頼んだ書状を、なんと尚宮が取り出した。

尚宮は、イェジンに

 

「私の言葉を心して聞け。

また軽率な真似をしたら、書状の医官も ただでは済まぬ。

 

この夜とぎは、王様と朝廷のためだ。

それを男のために拒むとなれば、お前もその男も罪に問われる。

 

さあどうする。

恵民署の医官との仲を報告してもいいのか?」

 

ジュンは、ソン都提調のところへ行き、イェジンを夜とぎから外すよう頼んだが、もう遅すぎてソンの一存ではどうしようもなくなっていた。

 

思い悩んでいるイェジンのもとへ、ソヒョンが行き、ついてくるよう言った。

 

ソヒョンは薬材倉庫へ行き、酸棗仁(さんそうにん)を包み、イェジンに渡した。

 

それは、腹痛に効くほか、睡眠薬としても用いられる生薬だった。

 

ソヒョンが、イェジンにこう言った。

 

「何に使うかは分かるわね。

どうやっても拒めぬのならば、あとは私たちの行動次第よ。

 

万が一のために持っていなさい」

 

感想

ジュンやダヒたちの誠意がやっと、やっとオ氏に通じましたね。

 

オ氏が、自分なりのやり方で、ダヒたちに感謝を告げた時には、感涙ものでした。

あのオ氏が・・・

 

スクチョンの献身にも、泣けてきました。

それにしても、ソビのホンチュンへの憎悪は、本人のみならず医女にまで向かうとは、こわい・・・

 

まとめ

むりやり明国の使臣の夜とぎの相手をさせられる、イェジンとソヒョンでした…

しかしイェジンの懐中には酸棗仁が。

 

イェジンは絶体絶命の窮地をしのげるのでしょうじゃ?

そしてジュンには、その過去を知る最強の敵が迫ります・・・!