ホジュン～伝説の心医～54話のあらすじネタバレをみていきます。
ジュンは、恭嬪の死を区切りに、一旦は内医院から離れ全国を回り、様々な治療法や薬の効能を調べ上げた。
そして17年後、内医院に戻り医学書の編纂に注力していたジュンに、難病の信城君（シンソングン）の治療が命じられる。
ドジが責任のがれをしたことが原因だったのだ。
ホジュン～伝説の心医～54話あらすじネタバレ
ジュンがゴンギとともにドジから呼び出しを受けた。
ドジは、ジュンとゴンギに信城君の診療を命ずる。
ジュンに、侍医になる機会を与える、という嘘をつき、ドジは自分に治療できない患者をジュンに押し付けたのだった。
ジュンの信城君に対する荒療治を見た仁嬪（インビン）は、自分の居室にジュンを呼んだ。
そこには、仁嬪の兄のゴンニャンも同席した。
仁嬪は、
「腕の立つ医官の割には、幼い王子に治療が手荒ね」
と言い、ジュンはこう反論する。
「恐れながら仁嬪様。
確かに手荒な治療と言えますが、ああしないと王子様の命に関わります」
仁嬪は驚き
「命に関わるとはどういうこと？」
ジュンはためらったが、ゴンニャンに促され、こう答えた。
「拝見したところ、ただの腫れ物ではありません。
既に化膿が広がって、一部の肉は腐り始めています。
高熱や痛みを訴えるのも、そのためです」
仁嬪はドジとジュンの見立てのあまりの違いに驚き、ジュンを帰したあと、ドジを呼んだ。
ドジは、巧みな話術で切り抜けたが、仁嬪とその兄も納得がいかないようだった。
ドジは仁嬪の宮殿から出たところでジュンと医女を見つけ、叱責する。
「命に関わるほどの病ではない。
仁嬪様に余計な心配をおかけするな」
ドジはこう言い、立ち去った。
ジュンが、信城君の治療法を見つけることができず、悪戦苦闘するなか、ドルセが問題を起こす。
ジュンの名前を騙ってドルセが医院を開き、患者を治療している、との話だった。
イルソ、ヤンテらがドルセを捕まえジュンの屋敷に連れてくる。
待ち構えていたジュンは、ドルセがどんな治療をしたのか、詳しく聞いた。
ドルセの「腫れ物の治療をしていた」と言う言葉に興味を覚えたジュンは、ドルセが治療をした患者に今すぐ会わせてくれと言う。
ドルセの治療した患者を診ると、ジュンの処方の真似事では治せない患者がいた。
ジュンがどうやって治した、と問うとドルセがこう返す。
「悪化した腫れ物には、とっておきの秘策があります」
さっそく、内医院に戻ったジュンは、ドルセの秘策が記載されているかどうか、徹夜で書物を読みこんだ。
そして、ドルセの秘策が記された書物を読み込んだジュンは、その秘策を実行すべく、オグンにある生き物を捕まえてきてくれ、と頼んだのである。
ジュンが治療を始めようとすると、信城君がその生き物のおぞましい姿を見て怖がり
「それは何だ」
と訊いたが、ジュンはそれには答えず
「つらくても辛抱してください」
と言う。
「何かと聞いておる」
ジュンは構わず信城君の患部にそれを乗せ、信城君は悲鳴をあげる。
尚宮がすぐに仁嬪のところに行き、ジュンの治療法を告げた。
「お背中にヒルを乗せたのです」
信城君の病室に仁嬪とその兄が駆け付けてきた。
仁嬪は、
「一体、何の真似だ！」
と、ジュンを怒鳴りつけた。
ジュンが
「これは治療をするために・・・」
と言いかけると、仁嬪は
「今すぐ取って！そのおぞましいものを取りなさい」
と叫んだ。
ジュンは
「信城君の病を治す唯一の方法です」
と反論する。
兄のゴンニャンが、なぜ鍼や湯薬を使わないのか、とジュンに尋ねると、ジュンは患部が深すぎて、鍼や湯薬が効かないと答えた。
仁嬪が
「それで見つけた方法がこれ？
絶対に認められぬ。今すぐ治療をやめなさい！」
とジュンに命じる。
それはできない、とジュンが言うとゴンニャンが、
「仁嬪様の命令に、刃向うつもりか」
と威嚇した。
しかし、ジュンは一歩も引かない。
「今、治療をやめればお命が危険です。
病を治すのが医官の務め、治療を委ねた以上、終わるまで信じてお待ちください」
ゴンニャンが、御医とドジたちを連れてきた。
ドジが「これは何の真似だ」とジュンに訊き、ヒルで治療している、という返事を聴くと
「ヒルで治療などあり得ぬ」
と否定する。
ジュンは
「ヒルの血を吸う力は強力です。
患部の血膿（ちうみ）を取るには、この方法しかありません」
と言い切ったのだ。
ドジは、御医に
「これは信城君様への侮辱です。
治療を中止するよう命令を」
と言うが、ヤンは黙ったままだった。
ジュンも一向に態度を変えようとしない。
「これは侮辱ではなく、お命を救うためです」
そんなやり取りのなか、
「患者の前で何の騒ぎだ」
と、背後から王の声が聞こえる。
仁嬪が王を呼んできたのだった。
・・・王が信城君の病床の前に座り、様子を見る。
仁嬪が、王に訴える。
「王様、信城君をご覧ください。
苦痛に耐えきれず気を失っています」
これまで黙っていた御医が、
「恐れながら王様。ホ僉正は、治療をしているだけで・・・」
と言いかけると、王は静かにこう言った。
「黙れ。私はホ僉正の才能と人柄を高く評価してきた。
だが今度ばかりは、この治療を認められん。
ヒルで信城君の病を治療するとは、無知な民の治療法と何の違いがあるのだ」
ジュンは、必死で王を説得する。
「私は、王様のお心を乱すという大罪を犯しました。
ですが王様。信城君様を助けるにはこれしかないと信じております。
処罰ならば、甘んじてお受けいたします。
しかし、その前に治療だけは終えさせてください。
手遅れになります。
今治療せねば、悪化の一途をたどるだけです」
仁嬪が、
「やめなさい。王様を惑わすつもり？」
と口をはさんだが、ジュンはこう言った。
「私の言葉をお疑いならば、信城君様の額（ひたい）に手を。
高熱が出ているはずです」
王は信城君の額にてをかざし、愕然とする。
ジュンは
「気絶なさったのは、治療のせいではなく高熱のせいです。
このまま放置しておけば、命の保証はありません。
どうか治療のご許可を」
と上申した。
御医は
「王様、ホ僉正を信じお任せください。
昔、腫れ物を患った中宗（チュンジョン）大王も、ヒルで治療を受け治ったと言います」
とジュンをかばい、ジュンもそれに続くように話す。
「私もその記録を見て確信を持ちました」
・・・ついに王はこう言った。
「治す自信があるのか？」
その問いに、ジュンは
「あります」
と断言する。
王をはじめ、皆がジュンの顔を見た。
王はジュンにこう命じた。
「信念に従い治療せよ。
その言葉、信じたぞ。
信城君の苦痛は、私の苦痛も同然だ。
何があっても、信城君の病を治してみせろ・・・」
【感想】
ヒルを使った治療・・・またドルセの怪我の功名ですね。
正直、ドジがジュンの治療方針に反対したとき、私は他に治療法があるのか、死んでもかまわないのか、と言いたくなりました。
でも、何とか治療は成功しそうですね。
それにしても、ドジやテウンはなぜ降格しないんでしょうか・・・。
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まとめ
信城君の治療に成功し、王の信頼をさらに深めたジュンだったが、ジュンの昇格に嫉妬の声が上がる。
その最中、倭人の侵略が始まってしまう。
次回、朝鮮に大動乱の兆しが・・・。
