イ・サン第3話のあらすじネタバレをみていきます。
韓流ドラマを見るといつも感じるのが、子役たちの上手さです。
韓国ではドラマの多くが主人公の子供時代が登場しますが出演する子役の誰もが目を瞠るほど上手なんですよ!
日本でも芦田真菜ちゃんとか加藤征四郎くん、鈴木福くんといった名優が大河などで活躍していますが韓国の子役層の厚さや質の高さはベラボウとしか言いようがありません。
特に名作と言われるドラマで演じた子たちは間違いなくピカイチの演技をこなします。
そしてそれはこのイ・サンでも同じ。
第3話は主人公が祖父である王様に父親の助命を乞う場面から始まります。
“自分は死を賜っても構いません“
そう言って涙を流すサンに視聴者はもらい泣きしてしまうわけですが英祖は…。
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イ・サン第3話『王への第一歩』あらすじ(ネタバレ)
父から託された絵を持ち、サンは切々と訴えました。
「私が父上を思うように、父上もお祖父さまを思っております。
ですからお祖父さま、父上の忠心を信じてこの絵をご覧ください。」
まだ幼いサンの言葉に居並ぶ重臣も心を揺らされましたが、英祖の表情は厳しいままでした。
彼は一切の情を見せず、孫息子に向かって無慈悲な言葉を投げつけます。
「わしは誰の父でもない。この国の王だ。」
信じられない言葉に息を飲むサン。
しかし非情きわまる言葉はさらに続きました。
「誰か、この者を義禁府(ウィグムブ)に引き立てよ。大逆人として取り調べるのじゃ!」
これにはサン本人より重臣たちが驚きました。
前回も触れましたが義禁府は恐ろしい所です。
テスがそうだったように、幼い者が詮議を受けるような生易しい所ではありません。
しかも平民のテスと違いサンはれっきとした世孫…
王の直系の孫なのです。
現在の世継ぎであるサド世子が米びつの中で瀕死の今、サンに何かあれば国は世継ぎを失いかねません。
正気の沙汰とは思えない言葉に重臣たちは一斉に翻意を願いました。
「王様、どうかお怒りをお鎮め下さい。」
「お慈悲を」
「王様」「王様」「王様」
……
口ぐちに懇願する臣下に王様が何か答えようとしたその時、凶報を知らせる早馬が到着しました。
「王様! 王様―――っ! 世子様が…!!」
「父上が? どうしたのじゃ。」
「世子様が… お亡くなりになりました!」
「「「………!!!」」」
その場にいた人々は一様に凍りつきます。
王様も例外ではありません。
サンは再度使者に問います。
「今一度…、今一度申してみよ! 父上が…、亡くなられた…?」
使者はうなだれて答えました。
「…おくやみ…申し上げます。」
「父上が…」
絶句するサンの周囲では重臣たちが顔を曇らせ俯きました。
皆が静まり返る中、王様が口を開きます。
「宮殿に戻る。
それと世孫の罪は問わぬ事とする。…父親がこの子を守ったのじゃ。」
この場面はサンより英祖に注目すると。彼の受けた衝撃が分かります。
威厳に満ちた態度が変わらないのでわかり辛いですが、声は弱々しくなるし、目もうつろ。
輿に乗った時に、瞑目した英祖はどっと疲れたようにも見えます。
自身が命じた罰によって命を落とした息子に、王様は何を思ったのでしょう?
王位を守ったという安堵か、息子を死なせた哀惜か…。
いずれにしろ複雑な気持ちだったのは間違いないでしょう。
「嘘だ…、父上が…、そんな…」
サンはその場に泣き崩れます。
命がけで願った望みは、永遠に叶わなくなったのです。
サンの胸に去来したのは文武両道で優しかった父との思い出でした。
「父上が亡くなったのは私のせいだ…」
父親を喪った王子は、こうして心に大きな十字架を背負う事となりました。
何度見てもウルウルしてしまう哀しい場面です。
- サンの人間らしさ
- 英祖の冷酷さ
この対比がお見事というべきでしょうか。
長年玉座にあった英祖は
“王とはこうあるべき“
を守ることが一番であって、それ以外は許せないように見えます。
“王として正解“を求めた結果、人間性が犠牲になったのかもしれません。
傷心のサンに、更なる試練が降りかかります。
宮殿に戻った王様はサンを呼び、届けられた上奏文を見せつけます。
うず高く積まれたそれらは、サンの罪を鳴らし廃嫡を促すものばかり。
「この事態を何とする?」
冷たく問う王様にサンは答えました。
「これからの行動で、世孫にふさわしいと証明して参ります。」
首の皮一枚、ギリギリで地位を守ったサンでしたが、王様は厳しい態度を変えません。
「政治とは何じゃ?
王となった者が一番初めに為すべきことは?
期限内に答えられなければ廃嫡するといわれたサンは寝る間も惜しんで書物を読み必死に考えますが答えは見つかりません。
期限が迫る中、サンは偶然ある上奏文を目にしました。
答えを探した中にまぎれたそれに書かれた内容は、非常に憂慮すべきことが訴えられていたのです。
サンは、自分の事を後回しにしてすぐさまある事を実行しました。
それは東宮殿に許された一年分の予算を使い切る、大変大きな“買い物“だったのです。
この事はすぐさま王様の耳に入れられました。
“与えた課題もこなさず東宮殿の年間予算を使い切っただと?”
怒り心頭の王様はサンを呼び、先日出した問いの答えを迫りました。
必死に答えたサンでしが、王様が求めるようには答えられません。
万事休す。
小さな体に鞭打って頑張っていたサンはついに東宮殿から出される事となりました・・・
うなだれる幼い主を内官や侍女が気の毒そうに見つめた、ちょうどその頃、“サンの買い物”を調べた臣下が王様の元に到着します。
報告を受けた王様はサンは呼び戻し、改めて金の使い道を確かめました。
サンは
「自分が集めた書物に貧しい子供たちからの上奏文を見つけた」
と告げます。
それらは、書かれた文字があまりにも拙いものだったせいで、取るに足らぬ物だと捨て置かれたものでした。
サンは訴えた子供たちが人身売買の犠牲になる事を知り、彼らを救おうと資金を使ったのです。
話を聞いた王様はサンを見直しました。
“王が最初にすべき事が民を慈しむ事”
言葉ではなく、行動でそれを示したサンには、世継ぎの資格があると考えたのです。
何とか東宮殿に戻る事を許されたサンでしたが、安心する間などありません。
敵だらけの宮廷では意地の悪い目にあわされたり恥をかかされたりはしょっちゅうでした。
それでもサンは必死に耐えていましたが、そんな彼にとんでもない容疑がかけられます。
それは父、サド世子と同じ試練・・・謀反の疑いでした。
まとめ
主人公がシンデレラか“おしん“のように見えてくるドラマ「イ・サン」ですが、この後も問題が山積みで気が抜けませんよ。
何と言っても次の試練は父を喪ったのと同じ大逆の疑いです。
あの小さなサンがこの危機をどう乗り越えていくのでしょう?
冷厳な祖父に、サンの心が通じる日はやってくるのでしょうか?
気になる続きはまた次回で。