イ・サン第4話のあらすじネタバレを見ていきます。
実の祖父に疑いをかけられ窮地に追いやられてしまうイ・サン。
彼を陥れようとしている人物は誰なのか、そしてサンはこのピンチを乗り越えられるのでしょうか?
イ・サン第4話をもっと楽しむためのプチ情報
朝鮮王朝時代の王様がどういう立場だったかを少し説明しておきましょう。
言うまでもないですが、王様とは国で一番偉い方を指しました。
しかしだからと言って、何でも出来るわけではなかったのです。
当時の宮廷では重臣が幅をきかせ、さまざまな会派がお互いの足を引っ張り合っていました。
もちろん表だって王様に歯向かったりしませんが王様や重臣たちが親族である事も多く、それぞれを無視して事は進めるなど事実上不可能でした。
誰もが少しでも権力を得ようと鵜の目鷹の目で敵対する。
そんな臣下を従えて政事の舵を取るのは、どの時代の王様にとっても大変だったはずです。
時としてそれらの軋轢は、親子や兄弟の情を引き裂きました。
サンの父を襲った悲劇もこうした状況が原因だと言われています。
サド世子があのような死に方をしたのはある会派にその存在を邪魔だと思われたせいだと。
はっきり言えば彼は嘘の証言によって父親に疑われ、死に追いやられたわけです。
サンは父や母の為、生きようと力を尽くしますが陰謀の魔の手は容赦なく伸ばされます。
サンはどうなるのでしょう?
父と同じ無実の罪を負わされてしまうのでしょうか?
イ・サン第4話『銃に刻まれた真実』あらすじネタバレ
サンが住んでいた宮の庭から大量の武具が見つかり、王様はサンを詰問します。
まるで身に覚えのない疑いにサンは驚くばかり。
「何も知りません。知らないのです。」
庭に大きく開いた穴を見つめ茫然とするサン。
一方、重臣たちと会議に臨んだ王様は早急かつ厳しい取り調べを命じます。
東宮殿からは臣下が全て連行され、サンのそばには誰も残りませんでした。
一人になってしまったサンは自分の無力を思い知ります。
母方の祖父である大臣は、サンを説得しました。
「王様に“武具はサド世子の持ち物だった”と申し上げるのです。
“確かに箱は預かったが何が入っていたか自分は知らなかった”
そう言えばきっと王様にもわかって頂けるでしょう。」
確かにそう言えば命は助かるかもしれません。
しかし、それはサド世子に謀反の意志が有ったと認める事になります。
「父上の名誉を傷つけるなど出来ません。」
かたくなな孫に祖父は更に続けました。
「生き永らえる事を第一に考えるべきです。
あなただけの問題ではありません。
母上や家門の将来があなたにかかっているのですよ。」
個人的な意見ですが、この場面は孫を心配するより家門の事を優先している母方の祖父がどうにも見苦しく思えました。
大臣が下がった後、恵慶宮が涙ながらに
「こんな小さな肩に重すぎる荷を載せられて…」
と嘆くのですが、この言葉はサンの置かれた状況を過不足なく表していると思います。
祖父である大臣は悪い人ではありませんが、幼い孫に家門の未来を任せておんぶに抱っこなのはどうも好ましくありません。
しかも母思いのサンに向かって「母上様の為にも」などと言うなんて大人げないと思うのです。
その点、もう一人の祖父は違った反応を見せていました。
英祖は御前会議でサンの臣下たちを厳しく尋問させるよう命じる一方、内々にこの件の調査をさせていたのです。
信頼出来る数少ない内官のリーダーを呼びだした王様は、こう言いました。
「誰が嘘をついているのか真実が知りたい。期限は五日。その間に必ず真相を探って参れ。」
命を受けた内官は部下たちにテキパキと指示を出します。
その中に偶然テスの伯父も含まれていました。
ちょっと頼りないのですが、両親を亡くしたテスを育ててくれている気の良い人物です。
伯父さんが受けた任務は謀反の証として出た銃の密売人を探し出す事。
重大な任務を任された伯父さんをテスとソンヨンが手伝いました。
二人とも
「世孫さまのお役に立ちたい」
と積極的に動きましたが
出てきたのは、サド世子の配下の名が記された銃密売の手形でした。
一生懸命手伝ったのに謀反の証拠を見つけたと聞かされ、子供たちは驚き動揺します。
この件はただちに内官のリーダーによって王様に報告され、半信半疑だった王様も動かぬ証拠を前に決断せざるをえなくなりました。
ついにサン本人が尋問の場に引き出される事が決まります。
世孫を陥れようとする一派はほくそ笑みあいました。
大量の武具という証拠がある以上、亡くなったサド世子の名誉は地に堕ち、彼の息子サンもただでは済まないだろうと。
その頃、まだ諦めていなかったソンヨンが或る事を思い出しました。
とある事情で通っていたお屋敷で新式の銃を目にしたと。
絵がとても上手なソンヨンによって描かれた銃の絵は、ただちに内官のリーダーに届けられ、武官が急襲した屋敷からサンの宮殿で発見されたものと同じ最新式の銃が見つかりました。
一方、呼び出しを受けたサンは覚悟を決めて尋問場に向かいます。
周囲には誰も味方はおらず大人たちはサンの小さな身体を気の毒そうに見つめるだけ。
「今、罪を認めれば痛い思いをせずに済みますぞ?」
意地の悪い笑みを浮かべて話しかける重臣たちをサンは拒絶し、王様の到着を待って尋問が始まることとなりました。
嘘を言ってまで生き延びようとは思わないサンの潔さは素晴らしいですが、まだ幼い子供をイビろうとする大人たちの低俗さには呆れます。
ここで視聴者は
「まだドラマは始まったばかりだから主人公が消える事はないだろうけど
これからサンはどうなるの? 誰か助けにきてくれないの?」
とハラハラさせられ、次に誰が登場するのかとやきもきさせられます。
しばらく気をもたされた後、画面に登場したのは…なんと英祖王その人でした。
王様は言います。
「世孫の尋問の前に先に質したい事が出来た。
くだんの銃をここへ持ってくるのじゃ。」
顔を見合わせる悪役…もとい重臣たちは狼狽えながらも銃を持ち込みました。
王様は重ねて言います。
「その銃は国内で作られた最新式じゃな。
では銃身に作られた月日が刻まれておるはず。それを読み上げよ。」
それを聞いた重臣は顔色を変えました。
「それは…」
「どうした? 早く読まぬか!」
答えようとしない相手に業を煮やした王様は銃を取り上げ自分で確かめます。
「…ここには今年の6月とある。
知っての通り世子が死んだのは今年の5月。
したがって世子がこの銃を用意する事は不可能。
分かったか!これこそが世孫が無実という証じゃ!」
その場にいた悪役たちは王様の命により次々と捕縛されていきました。
世孫を陥れ王室の権威を失墜させようとした陰謀は真実を追求した王様によって未然に防がれたのです。
無事生き永らえる事が出来たサンですが、寂しい別れを経験しました。
彼の窮地を救った二人の友達が陰謀を暴いた者として命を狙われる事になってしまい、身の安全の為、都を離れる事となったのです。
まとめ
第4話、それぞれの脇役が大活躍でしたね。
内官のリーダーもちょっとふくよかですがキリっとして恰好よかったですし、悪を懲らしめる決め手がソンヨンの絵だった事もイイ演出でした。
大岡越前の名裁きみたいな王様とサンのいたいけな様子が相まって総じて面白い回でした。
4話の最後に成長したサンが登場していよいよ大人編に突入します。
波乱万丈はまだまだこれから。
どうぞお楽しみに。