ホジュン~伝説の心医~18話のあらすじネタバレをみていきます。
ミンセ(サムジョク大師)とその使用人はその息子、サンファを必死で探していたが、ミンセはその途中で、あまりにも大きな過ちを犯してしまいます。
今語られるミンセの壮絶な生涯・・・
詳しく見ていきます。
ホジュン~伝説の心医~18話ネタバレあらすじ
ミンセは、なんと3人も虐殺してしまったのです!
夜通しサンファを探し、朝が来て、憔悴しきったミンセは、
「お前は妹についててやれ」
グァンイクに言われ、妻のもとへひとり帰る。
その帰り道、みすぼらしい小屋の前でサンファの靴を見つけたミンセは、小屋で肉を食べている大風瘡の家族を見て、取り返しのつかない勘違いをしてしまったのだ・・・
・・・グァンイクの酷い話は続く。
ミンセは、川でおぼれ死んだサンファの死体とともに、虐殺した大風瘡の生き残りを連れてきた。
自分の養子として、育てるためにだ。
ミンセをグァンイクが咎めていたところ、屋敷が騒がしい。
そして衝撃が走る。
ミンセの妻(グァンイクの妹でもある)が首を吊っていた・・・
グァンイクの長い話を聴きながら、大師の業のいかに深いかをジュンは知った。
大師はここ、鞍岾山(アンジョムサン)に大風瘡のための寺を開き、みずからの生涯をかけて治療にあたっているのだった。
もう十数年も!
そして、ジュンは、太鼓をたたいていたあの少年の出自の秘密も、大師への恨みも、今になって大風瘡を発症したつらさも思い知った。
亡き子と同じ、サンファと名付けて慈しむ大師の想いも、
「サムジョクは、あの子に殺されるのを待っているのかもしれん」
というグァンイクの言葉が、ジュンの胸に突き刺さる。
ドジの往診中に、イェジンが出奔し、ドジは気が狂ったように皆を問い詰める。
そんな騒ぎをよそに、イェジンはジュンを追って鞍岾山の三寂寺(サムジョクサ)に入る。
大師たちに歓迎を受けるが、
「途中サンファたちに会いました、(どこに行くかと)尋ねたのですが何も言わずに、山を下りて行きました」
というイェジンの言葉に、大師が青ざめる。
荷物をまとめて、恋人スヨンと出て行ったことを知った大師は、ジュンにサンファたちの連れ戻しを頼む。
山を下りてふもとの村で休憩したジュンは、歩けなかった役人を鍼で簡単に治療してしまう。
ジュンはサンファたちが気がかりなので、役人からの礼を固辞して、探そうとした矢先、騒ぎを耳にする。
「みんな、村に大風瘡の奴らが入った」
ジュンもあわてて駆け付ける。
案の定、サンファたちが大勢の村人に囲まれ、袋叩きにあっていた。
止めに入るジュンだったが、村人は納得しない。
「俺は医者だ、話を聞け!
あんたらの誤解だ。
大風瘡は、すぐにうつるとか、代々かかる病だとか全部、嘘だ!
しかも、この子らは病人じゃない!」
と叫ぶジュンだったが、村人は納得のいかぬ様子だ。
業を煮やしたジュンは、スヨンの傷跡に触ってみせ、さらにサンファの傷跡を自分の舌でなめて見せた。
そして、ジュンは村人にこう諭す。
「見たか、この子が病人で簡単に伝染するなら、俺が患部に口や手を、付けられると思うか!」
村人はなおも
「お前も大風瘡なんだろ」
と信じようとせず、ジュンに殴りかかる。
ジュンその棒を取り上げ、こう叫ぶ
「天に見捨てられ、世間や家族にも、見捨てられた人たちだ。
偏見のせいで、野垂れ死にしたり、自害する人もいるんだぞ。
もうやめろ!
信じない奴は前に出ろ、俺が相手する、かかってこい」
また殴り合いになりそうなところに、先ほどジュンが治療した役人が仲裁に入る。
村人が
「俺の息子に襲いかかったので、殴ってたら、こいつが二人をかばったんです」
と役人に訴える。
ジュンは
「二人は大風瘡を患いましたが、今はもう大丈夫です。
子供も襲いません。
村の外へ連れ出しますから、行かせてください」
と、役人に懇願する。
役人の命令で、村人が不承不承、引き下がる。
やっと、村の外に出たジュンたちだったが、サンファはふてくされて、帰らない、と言う。
ジュンは、
「帰ろう、スヨンのためにも」
と優しく声をかけるのだった。
寺に戻っても、大師に悪態をつくサンファに、
「大風瘡で膿みただれた皮膚は、ただの殻だ。
虫けらにも劣るのは、お前の体ではなく、恨みに、とらわれた心だ。
殻を打ち破れるかは、心持次第だ。
人間として生きたければ殻を打ち破れ」
と、大師が静かに言い残す・・・
スヨンが目をさまし、サンファとジュンがひと安心したのもつかの間、いつも冷静なイェジンが血相を変えて飛び込んできた。
「大師様が血を吐いて、意識不明です」
大師の脈が弱くなっていく。
そこには、ホ・ジュンに宛てた遺書が残されていた。
“ホ・ジュンへ”
千の手を持って、衆生を救済する、千手観音を知っているか。
千手観音のような思いで、私は大風瘡と闘ってきた”
だが原因も薬も、つきとめられていない。
なんと恥ずかしいことよ・・・
これが人生を捧げた私の医術の限界なのだ。
これまで全国の山野を歩き回り、様々な薬草を研究し、生薬を調合した。
だが材料が毒草と毒薬のため、命の保証がなく、患者に飲ませられなかった。
しかし天の祟りとも言うべき、病のせいで苦しむサンファを見て、これ以上、薬の使用を迷ってはいられない。
今は症状が治まっているが、再発すればサンファは深く傷つくだろう。
サンファと患者のために、私がこの薬を試す。
私が生きれば、患者とサンファに、この薬を使用する。
だが、もし死ねば私のこの気持ちだけは、サンファに伝えてくれ。
ジュンは、大師の大きな器に、言葉を失うのであった。
大師の恢復を一審に祈る患者たちのもとに、大師の意識が戻ったとの朗報が届いた。
一様に安どする患者たち。
サンファが前に出て、大師の前にひれ伏す。
遂に恩讐をこえた大師とサンファであった。
感想
いくら勘違いとはいえ、大師が3人もの虐殺をしたなんて・・・
根本にあるのは大風瘡への偏見でした。
妻にも子にも捨てられ、サンファこそが大師の救いだったのでしょう。
たとえ、そのつながりが、憎しみであっても・・・
まとめ
山小屋の師匠グァンイクとの再会、そして大師の身を持った、まさに命をかけた教えにより、ジュンはすでに開眼したようにも見えますね。
いっぽうで、ドジは相変わらず勘違い男のままで、成長が無い様子。
このまま二人は科挙で対決することになるのでしょうか・・・
いずれにせよ、ジュンが心医となる日が近づいているようですね(^^)